すさみの伝統漁 ケンケン鰹 ～すさみが誇るブランド鰹～

消えゆく伝統漁法を食べることで残したい。

和歌山県すさみ町では、明治時代に移民たちがハワイの島民とともに改良した漁法「ケンケン漁」が盛んでした。春先に黒潮にのって北上するカツオを、この引き縄釣り漁（ケンケン漁）により、一本ずつ丁寧にカツオを釣りあげます。釣り上げられた鰹はすぐに活け締めにし、血抜きした上で海水に氷を浮かべた氷水に入れて港に持ち帰ります。短時間で市場に運ばれてきた鰹は、その日のうちに市場へ水揚げされるため鮮度は抜群。いきの良いモチモチとした食感は「もち鰹」 と呼ばれ、まさに極上の味わいと食感です。

近年、330人いたすさみの漁師は80人にまで減り、担い手不足に合わせて海水の温度上昇などによって漁獲量が激減。今や消えゆく伝統 漁法として懸念されています。願わくは、ケンケン鰹の裏側にあるストーリーを知っていただき、食べることで応援していただければ幸いです。




刺身にするならわさび醤油と薬味が重要です。薬味は、千切り生姜とスライスにんにく（おろしで もOK）のほか、ミョウガや白髪ねぎを添えても◎。タタキの場合はスライスした玉ねぎとにんにくをどっさり乗せて、ポン酢をかけてどうぞ。〆のおすすめはお茶漬け。漬けにした刺身の鰹を温かいご飯飯の上にのせて、上から温かいほうじ茶or白湯をかけてわさびをときながら食べると抜群です！