牛肉は栄養豊富!メリットや銘柄牛の特徴、おすすめ牛肉レシピをご紹介

牛肉は栄養豊富!メリットや銘柄牛の特徴、おすすめ牛肉レシピをご紹介

焼き肉やステーキなど、「おいしい食べ物」の代表格である牛肉。たんぱく質や鉄分、アミノ酸など健康に欠かせない栄養が多く含まれており、美容や健康志向の人にもうれしい食材ですよね。

しかし、国産牛には宮崎牛・松坂牛・飛騨牛などさまざまな銘柄があり、部位ごとに味わいも異なります。「ちょっといい牛肉が食べたい!」と思っても、違いがよく分からないという人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、意外と知らない牛肉を食べるメリットや部位ごとの特徴を紹介します。日本各地の銘柄牛の魅力や、牛肉を使ったおすすめレシピも紹介します。

うれしい栄養がたくさん!牛肉のメリット

牛肉のメリット

牛肉の魅力はおいしさだけではありません。牛肉には、体をつくったりストレスを軽減したりする働きがある栄養素が多く含まれているんです。

そこでまずは、牛肉を食べるメリットを見ていきましょう。

筋肉をつくり脂肪燃焼を手助け

牛肉には、筋肉のもととなる「たんぱく質」や脂肪燃焼を促す「カルニチン」などが含まれています。たんぱく質は、筋肉・骨・皮膚・毛髪と体を構成する重要な栄養素。なかでも牛肉のたんぱく質には、人間が自分で作り出せない必須アミノ酸が含まれています。

また、このアミノ酸から生成されるカルニチンは、脂肪燃焼をサポートする栄養素として知られています。脂肪燃焼の役割を持つ細胞器官(ミトコンドリア)に脂肪を運ぶ働きがあるため、太りにくい体をつくるにはカルニチンを十分に摂ることが有効です。

そしてカルニチンは、年齢とともに少なくなる特徴があるので、食事から積極的に補給することが大切です。鶏肉や豚肉に比べ、牛肉の赤身にはカルニチンが豊富に含まれているので、筋力アップやダイエットをしている方は赤身肉であるヒレ肉を選ぶのがおすすめです。

ストレスを軽減し免疫力を高める

日常生活で溜まりがちなストレスから脳を守り、精神面の安定を守る成分に「セニトロン」があります。セロトニンは「しあわせホルモン」とも呼ばれ、心のバランスを整える脳内物質として注目を集めている栄養素。

セロトニンは、必須アミノ酸の1種の「トリプトファン」で生成されます。トリプトファンは牛肉に多く含まれているので、ストレスが溜まったなと感じたときにはぜひ牛肉料理を食べるのもおすすめです。

また、牛肉には鉄や亜鉛などのミネラル類も含まれており、特に鉄分は不足すると貧血を招いたり免疫力が低下したりする恐れがあります。免疫力をつけたいときは積極的に摂りいれましょう。

コレステロール値を減らす

牛肉に含まれる脂肪は溶ける温度が低いため、口どけがよくまろやかな味わいがあります。しかし脂肪と聞くと、コレステロールが心配になりますよね。

肉類に含まれるコレステロールには、「悪玉」と「善玉」2種類があります。悪玉といわれる「LDLコレステロール」は動脈硬化や高血圧の一因になると言われている一方で、善玉である「HDLコレステロール」は、それを予防する働きがあります。

牛肉に含まれる「オレイン酸」には、善玉であるHDLコレステロールは減らさずに、悪玉であるLDLコレステロールを減少させることができます。このことから、コレステロール値が気になるという人は、牛肉に注目してみましょう。

美容効果も

牛肉はたんぱく質が豊富なだけでなく、鉄分や亜鉛、ビタミンB群など美容に効果が期待できる栄養素が含まれています。

鉄分は血液を作るために必要な栄養素で、酸素を体に行き渡らせる働きがあります。牛肉は鶏肉や豚肉よりも鉄分が多く、特にレバーは鉄分豊富な食材です

亜鉛は、健康な肌や髪を作るためには欠かせないミネラルの1つ。体内で作り出せない栄養素なので、食事で補うようにしましょう。

牛肉の種類

牛肉の種類

牛肉はいくつかの部位に分かれていて、栄養素や肉質に違いがあります。部位の特徴に合わせて調理をすると、牛肉をさらに美味しく食べられますよ。

そこで次は、牛肉の代表的な部位についての特徴や栄養素と、おすすめの調理方法を紹介します。

【ヒレ・モモ】赤身肉はたんぱく質が豊富

ヒレ肉は背肉に近い部分で脂肪が少ない部分です。ヒレの中でも「シャトーブリアン」と呼ばれる部分は牛肉の中でもやわらかい部分で希少な部位とされています。

モモ肉は足の付け部分で筋肉が集まっている部分で、弾力があるのが特徴。ヒレ・モモは、どちらも赤身肉でたんぱく質が豊富に含まれています。

成人が1日に摂取するたんぱく質の目安は20g。約97gのヒレ肉で1日分のたんぱく質が補えることになるので、積極的に摂りたいものですね。

脂肪の少ないヒレやモモは、油を使って焼いたり、煮込み料理にしたりするのが向いています。モモ肉はひき肉にもよく使われているので、ハンバーグやミートソースなどによく合いますよ。

【リブ・サーロイン】旨みがあって適度な脂質も取れる

背肉にあたるリブやサーロインは、運動量が少ない部位でやわらかいのが特徴。うま味が豊富で適度な脂肪があるため、バランスの良く人気のある部位です。

また、人体に不足しがちな鉄分を多く含んでいるため、貧血や疲れやすさなどの体調不良を予防したいときにおすすめの部位です。

リブは霜降りも多いので、すきやきにすると肉のおいしさが際立ちます。サーロインは「サーロインステーキ」の名前で知られているように、厚切りにしてステーキにすると肉のおいしさをそのまま味わえますよ。

【レバー】内蔵部位は栄養豊富!夏バテ防止にも

牛の肝臓部分であるレバーには、鉄分やビタミンB12が豊富に含まれています。鉄分やビタミンB12は血液を作るのに必要な栄養素で、不足すると貧血にもつながるので注意しましょう。

また鉄分は汗とともに排出されやすく、とくに夏場は汗で排出されてしまいがちなので、食事から鉄分を補給することが大切です。

やわらかくて濃厚な味わいなので、焼き肉やレバニラ炒めなどのほか、ワイン煮にしてもおいしくいただけますよ。

牛肉を使ったおすすめレシピ

記念日のディナーなどちょっと豪華にしたい食事によく使われる牛肉ですが、切り落とし肉やこま切れ肉を活用すると牛肉をもっと身近に楽しめます。

栄養豊富な牛肉を使って大人でも子どもでも美味しく食べられる、人気のレシピをご紹介します。

牛肉のしぐれ煮

しょうがの風味をきかせた甘辛い煮汁で煮るしぐれ煮は、ごはんがすすむ一品です。

使う牛肉は脂身が多すぎないものがおすすめ。切り落としやこまぎれ肉で作るとおいしくできあがります。手ごろな牛肉が手に入ったときに作って常備しておくと、酒の肴にもなり便利ですよ。

できあがったしぐれ煮を冷凍保存しておけば、「あと一品欲しい!」というときにも重宝します。

【作り方】

  1. しょうがは、皮をむいて千切りにします。
  2. 鍋に水を入れ沸騰させてから、醤油・酒・みりん・砂糖を同量ずつ入れて味を調整します。
  3. しょうがと牛肉を入れ、ほぐしながらしばらく煮てください。
  4. 鍋の底に煮汁が少し残る程度まで煮詰めたら完成です。

ピーマンの肉詰め

ビタミンCが豊富なピーマンは、美容や健康を意識している人におすすめの食材。ケチャップとソースを使った味付けで、ピーマンが苦手な子どもでも比較的食べやすいですよ。

【作り方】

  1. ピーマンは縦半分にカットして種とワタを取り除き、小麦粉を軽く振りかけます。
  2. ひき肉を入れたボウルに、みじん切りしたたまねぎと牛乳に浸したパン粉、すりおろしたにんにくを入れます。塩と胡椒を加えて、手でよく練りましょう。
  3. ピーマンに肉だねを詰めます。火を通すと縮むので、少しこんもりと詰めるのがポイントです。
  4. 中火で温めたフライパンに、肉の面を下にして焼きます。焼き色が付いたら裏返し、フタをして蒸し焼きにしてください。
  5. 透明な肉汁が出るようになったら、フライパンから取り出します。
  6. 肉汁が残ったフライパンにケチャップとウスターソースを入れて温め、肉詰めにかけたら完成です。

銘柄牛の特徴を知ろう

銘柄牛の特徴

「ちょっといいお肉を食べたい」というときに選びたい銘柄牛。銘柄牛は飼育された地域の自然や飼育方法などの違いによって、さまざまな特徴がありますが、あまり分からないという人も多いのではないでしょうか。

そこで次は銘柄牛の特徴を紹介します。

前沢牛

前沢牛は、岩手県の奥州市前沢で飼育された牛です。もともと稲作の運搬用などとして飼われていた牛でしたが、兵庫牛や島根牛などを配合しながら品種改良した結果、全国大会で6度も名誉賞を受賞するブランド牛となりました。

前沢の自然と生産者の努力によって育てられた前沢牛は、しっとりとやわらかく、焼くとバターのような香りがするのが特徴です。

仙台牛

仙台牛は脂肪と赤身のバランスが良いのが特徴で、やわらかく上質な味わいを楽しめます。

ちなみに、宮城県で出荷する牛肉のうち、仙台牛として出荷されるのはわずか4割。宮城県の豊富な水とおいしい米の稲わらを餌にして育てられ、いくつもの基準をクリアできたものだけが、仙台牛として出荷されるのです。

米沢牛

松坂牛と神戸牛にならび3大和牛と呼ばれる米沢牛。認定された生産者に飼育され、厳格な条件をクリアしたもののみが米沢牛として認められます。

置賜(おきたま)地域で自然の恩恵をふんだんに受けて育てられた米沢牛は、とろりと甘い味わいが魅力です。

松坂牛

味に定評がある松阪(まつさか)牛は、黒毛和種の未経産の雌牛です。三重県の指定地域で育成された牛を指し、専用のシステムで登録し管理されています。

やわらかく肉質と甘味のある上品な香りが人気で、きめ細かい霜降りが特徴。霜降り状に広がる良質な脂肪も魅力です。

飛騨牛

北アルプスのおいしい水と豊かな自然で育った飛騨牛は、網目のように細かく広がる霜降りが特徴です。やわらかで豊かな味わいで、全国の和牛が優劣を競う大会で日本一に輝いた実績があります。

飛騨牛はもともと岐阜牛と呼ばれていましたが、血統や飼料にこだわって改良を続けた結果、「飛騨牛」の名でおいしさを確立しました。

神戸牛

生まれてから出荷されるまでの過程を、すべて兵庫県内で行う神戸牛。さまざまな和牛のルーツとなっている但馬牛のうち、さらに厳しい条件をクリアした牛のみが神戸牛の名を使用できます。

脂肪が細かく入った良質な肉は、うま味成分であるイノシン酸を豊富に含み、味わいが深くしつこくないのが特徴です。松坂牛に並ぶ、ファンの多いブランド牛です。

近江牛

近江牛は400年以上の歴史があるブランド牛。3大和牛に数えられることもある近江牛は、松坂牛や神戸牛に並ぶ品質でありながら、ブランド牛の中で比較的低価格に購入できるのが魅力です。

味わい深くておいしいのに手に取りやすいブランドなので、初めてブランド牛を試す人にもおすすめですよ。

宮崎牛

宮崎県で飼育された黒毛和牛の中でも、肉質等級4等級以上の牛のみが宮崎牛と呼ばれます。宮崎県独自の指針で改良が進められ、5年ごとに開かれる大会では3大会連続で賞を受賞するほどのブランド牛へと育ちました。

宮崎県の温暖な気候で育った宮崎牛は深い味わいが魅力。肉質が上質で、肉に細かく広がった脂肪は口に入れるとほんのり甘く溶けだす味わいと言われています。

佐賀牛

佐賀県のおいしい水と穏やかな気候で育てられた佐賀牛。牛の飼育環境や餌の配合など、高い肥育技術によって育てられています。

等級や霜降りの度合いなどのいくつもの基準をクリアした佐賀牛は、肉質の良さが食肉業界で話題となり、ブランド化が進んだ歴史があります。その後も改良を続けた結果、現在ではメディアでもよく取り上げられるブランド牛となりました。

Kuradashiなら国産和牛もお得に買える

まろやかな甘味と濃厚な肉の味が魅力の牛肉。中でも国産和牛は地域ごとに設けられた厳しい基準をクリアした銘柄牛が人気です。

牛肉の魅力はおいしさだけでなく、健康や美容、ストレスの緩和などに役立つ栄養素を多く含んでいることにもあります。必要な栄養を補充するために、ご紹介したレシピを活用して献立に牛肉をどんどん取り入れたいですね。

実は、今回紹介したようなブランド牛もKuradashiならお得に買えるのです。人気商品なのでこまめにチェックしてくださいね。

Kuradashiの商品一覧(肉)

くらだしマガジン編集部

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