冷蔵庫の奥や、引き出しの底から賞味期限が過ぎた食材を発見して、焦った経験はありませんか?買っておいたことを忘れてしまい、食べ切れずに捨ててしまう。気をつけているつもりでも、こうした積み重ねがフードロスにつながっています。フードロスを防ぐために、まずは買い物の方法を見直してみませんか?
どうしてフードロスが発生するの?
フードロスの原因は、大きく分けて2つあります。
ひとつめは、スーパーやコンビニなどの店頭で売れ残りを処分したり、飲食店での食べ残しや、売り物にならない規格外品といった「事業系食品ロス」。
ふたつめは、家庭での食べ残しや、買ったのに期限切れにより捨ててしまったり、野菜の皮の剥きすぎといった「家庭系食品ロス」。
こうした原因が積み重なり、日本では年間に約612万トン(2017年度推計値)のフードロスが発生しています。これは、日本人1人あたり、お茶碗1杯分のごはんを毎日捨てている計算になるのです。
日本のフードロスの半分は家庭で発生している
日本におけるフードロスの内訳は、「事業系食品ロス」が328万トン、「家庭系食品ロス」が284万トン。
実は、家庭から発生するフードロスは約半分を占めるのです。家庭から発生するフードロスの原因は、大きく分けて3つあります。
- 賞味期限や消費期限が切れ、未開封で捨ててしまう「直接廃棄」
- 料理を作りすぎ、食べきれずに捨ててしまう「食べ残し」
- 野菜の茎や皮などを、過剰に取って捨ててしまう「過剰除去」
毎日の生活を振り返ってみると、こうした理由で捨ててしまった経験がある方もいるかもしれません。
フードロスを減らすお買い物の方法
食べずに捨ててしまう「直接廃棄」をなくすためには、日々のお買い物の方法を見直してみることが大切です。
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家を出る前に冷蔵庫や収納棚を確認
冷蔵庫や収納棚の在庫を確認して、必要な分だけメモして買い物に行きましょう。買い物から帰ってきたら、同じものを買ってしまっていた…なんてことを防げますよ。
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買い物カゴに入れる前に、賞味期限や消費期限を確認する
必ず賞味期限や消費期限を確認して、使いきれるだけの量を購入しましょう。
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お買い得品でも、必要でなければ買わない
安売りをしていると、つい買いたくなってしまいますが、買う前に本当に必要なのか見極めて購入しましょう。
ちょっとした心がけでフードロスは減らせる
フードロスの約半分は家庭から発生していると知ると、本当なの?と思ってしまう方もいるかもしれません。でも、私たち一人ひとりが食材を捨てないように気をつけることで、フードロスの原因の一部を解決できる可能性があるのです。
買い物の際は、本当に必要なものだけを買い、冷蔵庫が空になったら買いに行く。食べずに捨ててしまう「直接廃棄」をなくすために、こうした意識を持って生活してほしいと思います。