ビタミンや食物繊維、カリウム、ポリフェノールなど栄養が豊富なバナナ。朝食やおやつ、お菓子作りやドリンクなど幅広い用途があり、値段もお手頃なので、常備しているという家庭も多いのではないでしょうか。
しかし、バナナは誤った方法で保存すると、早く傷んでしまいます。
「バナナをひと房買ったけれど、多くて食べきれない……」
「なるべく長く保存できる方法が知りたい」
バナナを美味しく長持ちさせるには、正しい保存方法を知っておく必要があります。
そこでこの記事では、バナナを長く保存する方法を紹介します。保存に適した温度や10日以上長持ちさせる方法も紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
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バナナの保存における適温は14〜20℃
バナナの保存に適した温度は、14〜20℃です。東南アジアが原産のバナナは、温暖な気温を好み寒さは得意ではありません。
秋から春にかけての時期は、室内で常温での保存がおすすめです。気温が高くなる夏場は、冷蔵庫の野菜室で保存するといいでしょう。
季節によって場所を変えながら温度を保つと、バナナは長く保存できます。
バナナを追熟させるならスタンドに吊り下げて常温保存する
買ってきたバナナがまだ青いなら、追熟が必要です。成熟しきっておらず、甘みが足りないバナナは、追熟によって甘く柔らかくなります。
スーパーで並んでいるバナナの多くは、フィリピンや台湾などから輸入された外国産です。バナナについた害虫が日本に侵入するのを防ぐため、虫が付きにくい未成熟の状態で輸入します。
日本に到着した青いバナナは成熟させてから出荷しますが、熟しきっていないバナナが店頭に並ぶこともゼロではありません。そのため、青いバナナは追熟させてから食べるのがおすすめです。
バナナは成熟すると柔らかくなるため、房の重みで傷みやすくなります。ひと房まるごと追熟させる場合は、バナナスタンドに吊り下げて常温保存しましょう。
バナナスタンドがない場合は、バナナの房がカーブしている方が上にくるように置くのがおすすめです。
なお、追熟して甘くなると、バナナの表面に「シュガースポット」と呼ばれる茶色い斑点が見えてきます。皮をむくと、果肉はきれいで美味しく食べられます。
バナナを美味しく長持ちさせる保存方法
常温で追熟させたバナナは、そのままだと傷みやすく日持ちしません。バナナを美味しく長持ちさせるには、以下の手順で冷蔵保存しましょう。
- バナナの房を取って1本ずつ切り離す
- 1本ずつ新聞紙やラップに包む
- バナナをポリ袋に巻きつける
- 冷蔵庫の野菜室に入れる
上記の方法で保存した場合、約10〜15日は日持ちします。
買ってきた状態でそのまま保存するよりも、正しい方法で置くことで長く保存できます。以降で、それぞれの手順について詳しく紹介します。
バナナの房を取って1本ずつ切り離す
バナナは、房のまま保存するよりも1本ずつ切り離して保存するほうが長持ちします。1本ずつ切り離すのは、バナナから発生するエチレンガスの影響を抑えるためです。
エチレンガスとは、バナナや果物を成熟させるガスのこと。房のままだと、エチレンガスがお互いに作用し、成熟が進んで腐りやすくなります。
切り離して保存することで、成熟するスピードを抑え、より長く保存できます。
1本ずつ新聞紙やラップに包む
切り離したバナナを、1本ずつ新聞紙やラップに包みます。エチレンガスが他のバナナに影響するのを防ぐため、包んでから保存してください。
バナナをポリ袋に巻きつける
新聞紙やラップに包んだバナナをポリ袋に入れ、余った袋の部分を巻きつけます。
バナナを丁寧に包んでおくことで、エチレンガスの影響から守るだけでなく、保存する際に冷気による影響も防げます。
冷蔵庫の野菜室に入れる
ポリ袋に包んだバナナを、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
バナナをそのまま冷蔵庫に入れると、低温障害により皮が黒くなってしまい見た目が悪くなります。そこで新聞紙やラップに包み、さらにポリ袋に入れておくことで、冷蔵庫の冷気が直接当たるのを防げます。
なお、冷蔵庫の設定温度は3〜6℃です。バナナを保存するには温度が低いため、野菜室がある場合はその中に入れておきましょう。野菜室は4〜9℃に設定されているため、冷蔵庫よりも冷気の影響を受けません。
バナナを1か月以上美味しく長持ちさせるなら冷凍保存
さらに長くバナナを保存したい場合は、冷凍保存がおすすめです。冷凍すると、1か月以上美味しく保存できます。
冷凍保存の手順は、以下の2ステップです。
- 皮をむいたバナナをラップに包む
- 冷凍対応のジッパー付き保存袋に入れて冷凍する
皮つきのまま冷凍するとむきにくくなるため、皮をむいてからの冷凍がおすすめです。
解凍は、常温で進めていきます。夏場の解凍は、冷蔵庫でおこないます。冷凍すると繊維が柔らかくなるため、半解凍で使用してください。
細かくカットしたり、保存袋の中でつぶしたりしてから冷凍したものは、ヨーグルトやグラノーラのトッピングにするのがおすすめです。
夏場にバナナを保存するポイント
気温が高い夏場の時期にバナナを保存する際は、2つのポイントがあります。
- 気温が高いので追熟のスピードが早い
- 一口大のバナナアイスにするのもおすすめ
それぞれのポイントについて詳しく紹介します。
気温が高いので追熟のスピードが早い
気温が高い夏場はバナナが熟しやすく、冬よりも早く食べごろを迎えます。
よって、常温で甘みを引き出したあとは冷蔵庫に入れて追熟を抑えると、長い間美味しく食べられます。
一口大のバナナアイスにするのもおすすめ
暑い時期には、冷たいアイスが食べたくなるでしょう。そのような場合は、冷凍庫で凍らせたバナナをアイス代わりにするのもおすすめです。
皮をむいたバナナを輪切りにして、冷凍対応のタッパー等に重ならないように置いて凍らせます。常温に15分ほど置いて少し解凍してから食べましょう。シャリシャリとした冷たい食感で美味しく味わえます。
冬場にバナナを保存するポイント
気温の低い冬場は、常温に置いていても追熟が進まず、シュガースポットもなかなか出てきません。そこで、リビングをはじめ空調が効いていて暖かい場所で保存するのがおすすめです。
バナナに冷たい空気が当たらないよう、新聞紙やタオルなどで包んで緩やかに温めましょう。さらにポリ袋に入れると、温まった空気が逃げません。
まとめ:バナナの保存は気温と追熟に注意しよう
温暖な地域で収穫されるバナナは、14〜20℃で保存するのがおすすめです。追熟しないまますぐに冷蔵庫に入れると、甘みが足りないだけでなく、熟す前に傷んでしまうことがあります。
バナナを美味しく保存するには、常温でしっかり追熟させてから冷蔵庫で保存しましょう。
バナナは、正しく保存すると腐らせることなく無駄なく美味しく食べられます。
くらだしマガジン編集部
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