梅干しは日本の食文化における重要な食材です。ほかの食材にはない独特の味わいだけでなくさまざまな健康効果があることから、日本では古くから親しまれてきました。そのまま食べるだけでなく料理に取り入れたり、飲み物に加えたりと幅広く楽しめることも魅力です。
この記事では、梅干しが持つといわれる健康効果や歴史、美味しい梅干しを選ぶためのポイントを紹介します。具体的なおすすめの食べ方や、紀州南高梅などの美味しい梅干しをお得に取り寄せる方法もあわせて紹介しているのでぜひお役立てください。
梅干しの健康効果
梅干しには「一日一粒で医者いらず」という言葉が昔から伝えられており、毎日1粒程度を習慣的に食べることは健康効果があるといわれています。ただし、梅干しは加工の工程で塩を多く使っているため、食べすぎには注意しましょう。
また、梅干しに含まれるクエン酸は疲労回復に役立つと考えられています。クエン酸は疲労物質のひとつである乳酸の分解を促進するからです。
乳酸は運動による筋肉の疲れや酸性化によって生じる物質で、疲れやだるさの原因のひとつとされています。具体的には梅干しを食べることでクエン酸が摂取され、体内で乳酸が分解されることによって、疲れやだるさが改善されると考えられています。
さらに梅には食欲増進効果もあり、夏バテしやすい暑い時期には適した食べ物です。食欲が湧かないときでも、梅ジュースにするなど摂りやすいように加工して口に入れられるのも梅の魅力といえるでしょう。
梅干しの歴史
古くから日本でも親しまれてきた梅干しですが、日本には飛鳥時代の中頃に原産地の中国・揚子江流域の山岳地帯から伝わったという説が有力です。当時中国では薬用として利用されていましたが、日本では梅は観賞用として広まったため、実よりも花の方が親しまれていました。
しかし奈良時代になると、柿やあんずのように梅の実も加工して食べられるようになり、少しずつ梅のもつ効用が知られるようになります。その後食用や薬用としても利用され始め、平安時代中期には初めて梅干しが書物にも登場しました。
当時の梅は大変貴重で身分の高い人々しか手に入れられませんでしたが、戦国時代に入り兵糧食や傷の手当てに梅干しが利用されるようになると、一気に栽培数が増加していきます。
こうして徐々に梅干しは庶民にも広まり、日々の食卓にも並ぶようになったのは江戸時代になってからです。紫蘇漬けや砂糖漬けにした甘露梅などさまざまな漬け方も誕生し、その方法は現代まで受け継がれています。
梅干しの選び方
ひとくちに梅干しといっても、漬け方や品種などによってその味わいは全く異なります。ここからは梅干しを選ぶ際のポイントを見ていきましょう。
製法で選ぶ
梅干しはその製造方法により、大きく梅干しと調味梅干しの二種類に分けられます。梅干しは梅を塩で漬け込み天日干しを行う、昔ながらの製法で作られたものです。
原料に使われるのは梅と塩のみで、別名白干しとも呼ばれています。塩分濃度は20%前後と高く、強い塩気と酸味が特徴です。
一方、調味梅干しとは梅干しを水やお湯で塩抜きし、調味液に漬けて作る梅干しのことです。塩抜きすることで塩分濃度が下がるため、保存料や旨味調味料を使用することもあります。
白干しと比べて食べやすく、漬ける調味液によってさまざまな味わいを楽しめるのが特徴です。具体的にはしそ漬け梅やこんぶ梅、かつお梅、はちみつ梅などがあります。
また、塩漬けにした梅を天日干しせずそのまま食べる梅漬けも、独特のカリカリとした食感で親しまれています。ほかにも梅干しをさらに乾燥させて、より酸味や甘みを凝縮した干し梅やドライフルーツにしたものなども人気です。
好みの味付けを選択
梅干しのしょっぱさや酸味が苦手な方や、健康や塩分を気にしている方は、調味梅干しのなかから好みに合う味付けのものを選ぶと良いでしょう。
前項の通り、代表的な調味梅干しにはしそ漬け梅やこんぶ梅、かつお梅、はちみつ梅などが挙げられます。しそ漬け梅は赤しその鮮やかな色合いと爽やかな風味が特徴で、塩分は約13~15%と調味梅干しのなかでは比較的高く、関西では特に人気の梅干しです。
こんぶ梅は乾燥昆布と一緒に漬けこんで作られる梅干しで、じゅわっと広がる昆布の旨味と梅の酸味が合わさったまろやかな味わいが楽しめます。白ご飯と相性が良く、お茶漬けにして食べるのもおすすめです。
また、かつお梅はかつお節をはじめ、醤油やみりんなどを混ぜた調味料に漬けて作られる梅干しです。出汁の風味が強いため、こんぶ梅と同様ご飯にもよく合うでしょう。そのまま食べるだけでなく、いわしの梅煮などの料理にも活用できます。
はちみつ梅ははちみつに漬けこむため甘みが強く、ほかの梅と比べて塩分濃度が低いことが特徴です。子どもでも食べやすく、おやつにもおすすめの梅干しです。
産地も確認
梅干しを選ぶ際は、産地も確認しましょう。
梅干しの産地としてよく知られているのが、紀州とも呼ばれる和歌山県です。温暖な気候や雨量の多さ、日照時間の長さなどにくわえ、紀伊山地の豊かな自然環境は梅を栽培する環境として非常に優れています。
そのため和歌山県は梅の栽培面積・出荷量ともに全国第1位であり、全国でのシェアは6割にも上ります。
和歌山県で生産されているのが、梅干しのなかでも最高品質といわれる紀州南高梅です。粒が大きく肉厚で、柔らかな食感を楽しめます。また、皮が薄く種も小さいので食べやすいことも特徴です。特に粒が大きいものは、贈答品としても利用されています。
梅干しの産地としてはほかにも、白加賀梅が有名な群馬県や、和歌山県と気候が似た三重県などがあります。また、外国産の梅を使用した梅干しは比較的日本のものよりも安いため、購入しやすいでしょう。
コスパで選ぶなら訳あり梅干しやつぶれ梅も
南高梅や白加賀梅などのブランドの梅干しは高品質であり、値段が高くなかなか手を出しにくいという人もいるでしょう。その場合は、訳あり梅干しやつぶれ梅などを選んでみるのもひとつです。
つぶれ梅とは梅干しを製造する過程でできてしまう、皮が破れたりつぶれて実が崩れたりしてしまった梅干しのことです。特に南高梅などの品質が高い梅は、皮が薄く実が柔らかいため、ほかの梅と比べてもつぶれやすい特徴があります。
つぶれ梅はブランド梅とまったく同じ環境や製法、条件で作られているため、品質や味わいは通常の梅と変わりません。ただ贈答品としては不向きなため、通常品よりも安い価格で販売されています。
美味しい梅干しをお得に味わってみたいという方にはおすすめです。
種なし梅や無添加の梅干しなども
梅干しの種類としてはほかにも、種なし梅や無添加の梅干しなどがあります。
種なし梅はその名の通り種が取ってある梅干しのことで、そのまま食べられます。種をのどに詰まらせる心配がなく、小さな子どもに食べさせる際も安心でしょう。
また、料理に梅を使用する場合も種を取る手間がないため、気軽に使えます。種を処分する必要もなく、お弁当に入れやすいことでも人気です。
一方、健康志向で食品の添加物の摂取をなるべく避けたいという方には、無添加の梅干しをおすすめします。調味梅干しは食べやすい反面、塩分濃度が低いことから日持ちしにくく、保存料や酸化防止剤などの添加物を使用しているものも少なくありません。
そのため、健康のために添加物を避けたいと考える方は、あらかじめ無添加の梅干しを選ぶと良いでしょう。
梅干しのおすすめの食べ方
梅干しはそのまま白ごはんに乗せたり、おにぎりに具として入れて食べても美味しいですが、肉や魚料理に使用するのもおすすめです。味のアクセントになるだけでなく、魚と一緒に煮れば臭みを取るのにも役立つといわれています。
さらに、梅干しを白湯につぶして飲む梅湯も、酸味が和らいで飲みやすくなるためおすすめです。疲労回復や新陳代謝の促進、冷え性の改善など健康にも良いといわれています。
美味しい梅干しをお得に取り寄せるなら
梅干しは飛鳥時代に伝わったともいわれており、日本でも古くから親しまれてきました。当時は一部の人しか手が届かない高級品でしたが、江戸時代には庶民にも広く食べられるようになり、今では日本の食卓に欠かせない存在となっています。
梅干しには疲労回復や整腸作用、食中毒の予防など多くの健康効果もあるといわれていますが、製法や産地・漬ける調味液などによってさまざまな味わいが楽しめることも特徴です。味の好みや利用シーンに合わせて種類を選ぶとよいでしょう。
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