子どもから大人まで年齢を問わず好物の一つとされることが多いお肉には、豊富なレシピがあります。お肉の種類自体も多く、定番のお肉からたまに食べる贅沢なお肉まで、飽きることなく食べられる食材です。
しかし、どうしても家庭によって定番のお肉が決まってしまうものです。普段食べないお肉の場合は、どう料理をすればよいか戸惑ってしまうこともあるでしょう。そこで本記事では、お肉の基本知識や種類によって異なる人気レシピ、おいしく調理する方法などをご紹介します。
普段のお肉をもっとおいしく食べたい、ちょっと変わったレシピが知りたいという方はぜひ参考にしてみてください。
お肉について
一言でお肉といってもたくさんの種類があり、世界に目を向けてみれば普段は口にしないお肉もたくさんあります。しかし日本国内に限れば、身近なお肉は「牛肉」「豚肉」「鶏肉」の3種類です。
それぞれ特徴があるお肉なので、特に好きなお肉が決まっているという方も多いでしょう。また同じお肉でも、部位によって食感や味わいが異なります。一例として、人気の牛肉の部位について確認してみましょう。
- 肩肉:脂肪分が少なくたんぱく質が豊富で、噛みしめるほど濃い味わいを楽しめる
- ロース:肩ロース、リブロースなど種類が豊富。脂肪と赤身バランスが良い
- ヒレ肉:きめ細かく柔らかい赤身部分。脂身が苦手な方に好まれる
- バラ肉:赤身と脂肪が層になった味わいの濃い部位。食感は少し固め
- もも肉:脂肪が少なくほぼ赤身の塊。煮込み料理などに使用される
- サーロイン:肉のきめが細かく、程よくサシが入っているのでステーキに最適
お肉料理の人気レシピ
さまざまなお肉料理がありますが、やはりお肉を使った料理はメインを張るものが多くなっています。国内で身近な3大お肉である牛肉、豚肉、鶏肉を使ったメインレシピをご紹介します。毎日の献立に悩んだときに活用できるでしょう。
牛肉料理
専門店が多く展開される牛丼は、牛の薄切り肉と玉ねぎを一緒に甘辛く煮付けたものです。どんぶりご飯の上に載せれば、それだけでごちそうになります。
塊肉から薄切り肉、テールまで牛のあらゆる部位を楽しめるビーフシチューは、寒い日や特別な日におすすめのレシピです。
忘れてはいけない牛ひき肉を使ったハンバーグは、子どもから大人まで好きな人が多い鉄板レシピといえるでしょう。
少し贅沢な料理を楽しみたい日や記念日などにもおすすめなのがローストビーフです。本格的な作り方から時短レシピまであり、実は主婦の味方のようなおもてなしレシピでもあります。
豚肉料理
生姜焼きは生姜の香りが食欲を増進させる、食べ応え抜群の豚肉メイン料理です。作る人や食べる人の好みによって甘さの調整ができます。
甘酸っぱいケチャップが絡んだ子どもにも好評な豚肉レシピのポークチャップは、濃厚な味わいでご飯が進みます。
とんかつは目にもうれしい揚げ物で、作る際には少しコツが必要ですが食べ応えは抜群です。たっぷりの千切りキャベツと一緒にいただきたい一品。
豚汁は汁ものですが、具材をたっぷり入れることであっという間にメイン料理に早変わりしてくれる便利なレシピです。ご飯やうどんを入れるアレンジ方法もあります。
鶏肉料理
味を漬けこんだ鶏肉に小麦粉などをまぶして油で揚げて作る唐揚げは、鶏肉料理の中でも外せないレシピです。総菜売り場にも多く見られ、味付けのバリエーションが多いのも特徴です。
醤油の香ばしい香りと鶏肉の脂が香る、甘辛い照り焼きチキンも年齢を問わず人気があります。一枚肉にタレを絡めて焼くだけというお手軽さが嬉しいポイントです。
しっとりジューシーに仕上げた鶏むね肉の上に、甘酸っぱいタレが絶妙にかかったよだれ鶏は暑い季節にもさっぱり食べられる一品です。比較的安価なむね肉で作れる点も人気の秘密でしょう。
子どもにおすすめのお肉レシピ
子どもにおすすめのお肉レシピは生姜焼きやポークチャップ、唐揚げにハンバーグなど、全体的に味付けがはっきりしたものが人気です。甘辛い味付けや柔らかいお肉のレシピが多い傾向にあります。
食べやすい柔らかさや大きさ、濃い味わいで旨みをはっきり感じられることがポイントです。お肉でしっかり味を感じられるので、サラダや箸休めには淡い味付けを合わせてあげましょう。
お弁当に人気のお肉料理
お弁当に入っていると喜ばれる人気のお肉料理の基本は、冷めてもおいしいことがポイントです。火がしっかり入っているうえに、一口大で食べられる唐揚げやミートボールは鉄板のお弁当メニューだといえるでしょう。
他にも、ゴボウと人参の肉巻きや鶏肉と卵のそぼろなど、彩りが鮮やかな料理も人気があります。お米ではなくパンのお弁当にしたいなら、チキンサンドも腹持ちがよくお弁当におすすめです。
ギフトに喜ばれるお肉
両親や知人などお世話になった方に、日頃の感謝を伝える際にお肉のギフトを贈りたいと考えるケースもあるでしょう。日頃から身近なお肉を贈り物にする際に気を付けるポイントは以下のとおりです。
- 普段は手に取りづらい高価なお肉
- 基本的に選ばれやすいお肉は牛肉
- ステーキやしゃぶしゃぶ、または高価なお肉を使ったハンバーグなど
- 無理に高いものを選ぶのではなく予算に合わせて選ぶ
- 賞味期限が気になる場合はお肉メインのカタログギフトもあり
ギフトとして贈るのであれば、日常のお買い物では少し躊躇してしまう程度の価格帯がセオリーといえるでしょう。関係性にもよりますが、高すぎるお肉は相手の負担になってしまうことが考えられます。
また、選ぶお肉は高級なお肉の代名詞ともいえる牛肉がよいでしょう。贈る方の家族構成によっては、ハンバーグなど加工食品も喜ばれます。
お肉をおいしく食べるには
日本の食品事情は非常に優秀なため、スーパーで購入したお肉でもおいしく食べられますが、場合によっては固くて食べにくいお肉に当たることや、お肉によっては臭みが気になるといったケースもあるでしょう。
適切な下処理を行えば、お肉をおいしく食べることは可能です。普段のお肉をよりおいしくする、ちょっとした工夫を紹介します。
お肉の選び方
牛肉を選ぶ際に見るべきポイントは、お肉の光沢と脂肪の色です。お肉がくすんでいない淡い赤色で、脂肪の色がきれいな白色か乳白色のものを選んでください。また脂身と赤身の境がはっきりしているのも新鮮な証拠です。
豚肉を購入する際に見るべきポイントは、お肉の赤身の色です。お肉の色が淡紅色で張りがあり、脂肪が白色で粘りがありそうなものを選ぶとよいでしょう。
鶏肉で見るべき点は皮とお肉の色です。皮の毛穴が立ちにぶい光沢があり、お肉はピンク色か赤色でハリや弾力があるものをおすすめします。
また、お肉を入れているトレーにドリップと呼ばれるお肉の水分が流れていないか、お肉が乾燥していないかどうかも確認してください。
お肉の下処理
お肉をおいしく調理するための下処理として、まずはドリップをキッチンペーパー等で拭き取ってください。ドリップに含まれる血の臭いや、生臭さを取り除く効果があります。
牛肉や豚肉は、焼く前に筋切りをしておきましょう。お肉の筋は加熱されると反り返ってしまうので、あらかじめ筋を切ることで、食べた際の口当たりもよくなります。
また牛肉や豚肉を一口大に切る場合は、繊維と直角になるように切ると、食べる際にも噛み切りやすくなります。お肉の部位が柔らかい場合には、繊維に沿って切ることでバラバラにならず食べられるでしょう。
鶏肉を皮付きのまま用いる際は、皮目にフォークなどで穴をあけてください。火が通りやすくなり、皮や筋の縮みを防ぐほか味がしみこみやすくなります。
ステーキの焼き加減
ステーキの焼き方に種類があるように、人によってベストな焼き加減は異なります。焼き加減の種類はレア、ミディアムレア、ミディアム、ウェルダンなどです。
レアは3割ほど焼いた状態で、中は生の状態で柔らかい口当たりが特徴です。ミディアムレア、ミディアムは、それぞれレアより火が通っている状態となり、ミディアムの切り口はピンク色ですが、中まで程よく火が通っています。
ウェルダンは表面だけでなく、中までしっかり火が通った状態です。噛みしめることで、お肉の味わいを楽しめる焼き加減といえるでしょう。
漬け肉の効果
種類や部位によっては、固めのお肉や臭みが気になるお肉があります。漬け肉は手頃な価格のお肉でも、柔らかくジューシーに仕上げる効果が期待できる調理方法です。
お肉が柔らかくなるメカニズムは、漬けダレに含まれる有機酸がお肉に入り込むことによって、お肉の筋繊維に隙間ができて柔らかくしてくれます。またタレに使われる香味野菜由来の成分と、お肉が本来持っているイノシン酸と組み合わさる相乗効果で、うまみを底上げしてくれます。
仕上げにタレが付いた状態でお肉を焼くことで、メイラード反応が起こり食欲をそそる匂いが生まれるのも魅力です。
お肉の保存方法
おいしいお肉を購入した後は、きちんと保存することで最後までおいしさを保つことができます。
お肉の保存の基本は「冷蔵」と「冷凍」です。冷蔵保存の場合、購入したお肉はラップに包み、ジッパー付きの保存袋に入れてチルドルームで保存します。お肉の大敵は酸化を進める酸素です。極力酸素に触れないようにすることで、おいしく食べられる期間を延ばすことが可能になります。
冷凍する際の基本も冷蔵保存と同じです。解凍と冷凍を繰り返すと風味が落ちやすくなってしまうので、一食分ずつ小分けにして冷凍しましょう。切り分けやすくするためにも、できるだけ薄く伸ばしたり平らにしたりすることがポイントです。
〇〇にはこのお肉!
お肉の種類は豊富にあり、味わいもそれぞれ異なるうえ、種類によって異なる栄養素が含まれています。状況や目的によって選べるよう、代表的なお肉の栄養素を確認しておきましょう。
疲労回復には鶏むね肉
連日の仕事や家事で疲れてしまったときは、疲労回復効果が期待できる鶏むね肉のレシピがおすすめです。鶏むね肉には「イミダゾールジペプチド」と呼ばれる成分が他のお肉よりも多く含まれています。この成分には抗酸化作用があり、細胞の機能低下を防ぐ事によって疲労回復効果が期待できます。
イミダゾールペプチドは熱に強く加熱調理での摂取がおすすめです。鶏むね肉を茹でたり煮たりした際にはこの成分が溶け出してしまうため、溶け出した汁も摂取できるようスープやドレッシングに活用しましょう。
ダイエットには赤身肉
お肉の中でも牛肉や馬肉、羊肉などの赤身はダイエットに良いとされています。赤身肉にはL‐カルニチンと呼ばれる脂肪をエネルギーに変えてくれる成分が豊富に含まれています。変換されたエネルギーは代謝によって消費されるので、ダイエットと同時に太りにくい体作りも可能です。
他にも、赤身肉にはタンパク質やアミノ酸、ビタミンなどの必要な栄養素が含まれています。
美容には豚ヒレ肉
たくさんあるお肉の中でも、ごく身近な豚肉はビタミンB群が豊富なお肉です。美容のビタミンといえばビタミンCと思いがちですが、ビタミンB群も肌や女性ホルモンに関係するので、女性にとっても重要な栄養素といえます。
特に脂肪が少ない豚ヒレ肉であれば、ダイエット中でも罪悪感なく摂取することが可能でしょう。また豚ヒレ肉には、血液循環を促すとされる「ナイアシン」が多く含まれているので、健康的な顔色や新陳代謝向上の効果が期待できます。
お手頃なお肉も高級なお肉もおいしくいただく工夫が大事
日常でもよく食べるお肉について、人気レシピやおいしく食べる方法、含まれる栄養素などを紹介しました。目的に合わせてお肉の種類を変えてみたり、調理工程に少し工夫を加えたりすることで、普段の食卓をより豊かな空間にできるでしょう。
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