お菓子とひとくちにいっても、洋菓子・和菓子などの種類があり、さらに生菓子や干菓子など保存性の違いによってさまざまな種類に分類することができます。意外と知らないお菓子の種類を知ることによって、選び方や楽しみ方も変わってくるでしょう。
そこで、こちらではお菓子の種類や選び方について紹介していきます。お菓子を食べるのにベストな時間も解説していますので、参考にしてみてくださいね。
洋菓子と和菓子
お菓子は大きく洋菓子と和菓子に分けられます。なんとなく見分けたり選んだりはしていても、はっきりと説明できない方は多いでしょう。こちらでは、洋菓子と和菓子の特徴や歴史について、くわしくご紹介します。
洋菓子
洋菓子とは明治以降、西洋文化の広まりと同時に日本に伝来したお菓子を指します。洋菓子は、卵、牛乳、生クリーム、バター、チョコレートなど動物性の材料を多く使うのが特徴です。
ケーキ、クッキー、パイ、タルト、ビスケット、スナック菓子などが洋菓子に分類されます。和菓子に比べて動物性たんぱく質を多く使う傾向があり、高脂質で甘く仕上げたものが多いという特徴もあります。
洋菓子の種類によって作り方の詳細は異なりますが、最初に大量の生地を作って、オーブンでまとめて焼き、デコレーションしていくのが一般的です。見た目が華やかなものが多く、小さなものから大きなものまで、さまざまなサイズがあります。
和菓子
和菓子とは日本で古くから楽しまれているお菓子のこと。奈良時代頃までは、主に果物を菓子としていましたが、平安時代頃になると今でいう甘味が登場し始めます。
和菓子は米、麦、豆類など植物性の材料を多く使います。大福、どら焼き、ぜんざい、羊羹などが和菓子に分類され、洋菓子がまとめて作れるのに対して、和菓子は練る、煮る、蒸すなどと職人が一つひとつ手作業で作ることが多いのも特徴です。
また和菓子は日本の「四季」を意識したものが多く、季節の花、動物などがモチーフにされていることが多い傾向にあります。職人が手作りすることが多いため、洋菓子に比べてサイズは小さめのものが多いです。
お菓子の種類によって保存期間や保存方法は異なる
このようにお菓子は、和菓子・洋菓子など歴史・材料・作り方で分類することができますが、保存期間によって、以下のように細かく分類することもできます。保存期間による分類を知っておくと、賞味期限などの目安になって便利ですよ。
生菓子
生菓子は水分量が30%以上あり、水分量が多いため、作ったその日に食べなければならない賞味期限が短いお菓子です。「生」が付いているからといって、加熱していないという意味ではありません。
「生」は、水分量の多さを表しています。洋菓子ではショートケーキなど、生クリームや生の果物を使ったお菓子は生菓子とされます。
そのほかにも、シュークリーム・ワッフル・プリンなどは生菓子です。和菓子では、団子・大福・羊羹・練り切り・きんつば・くずまんじゅうなどが生菓子に該当します。
半生菓子
半生菓子は水分量が10~30%のもので、生菓子と干菓子の中間に分類されます。数日または数週間は保存可能ですが、できれば早めに食べるのが好ましいお菓子です。
洋菓子では、生クリームや生の果物を使わないガトーショコラ・カップケーキ・タルト・フルーツの砂糖漬けなどが挙げられます。和菓子は、最中・あんこ玉・甘納豆・カステラ・寒天やゼラチンを使った流し菓子・求肥などがあります。
干菓子
干菓子は水分量が10%以下で、長期間にわたり保存できるお菓子を指します。洋菓子では、キャンディー・ガム・チョコレート・クラッカー・ビスケット・スナック菓子などが該当します。
和菓子は、せんべい・おかき・卵ボーロ・金平糖・べっこうあめ・かりんとう・いもけんぴ・八ッ橋などがあります。
駄菓子
駄菓子とは、江戸時代から既にあった言葉で安価で大衆的なお菓子を指します。江戸時代は上白糖が非常に高価で希少な材料だったので、上白糖を使ったお菓子は「上菓子」と呼ばれており、大名や武士たちが食べていました。
それに対して駄菓子は、庶民が黒糖などで甘味をつけて販売していました。現在、駄菓子として売られているものは、戦後に発達したものがほとんどです。子どもでも買いやすく、食べきりやすいようにしてあり、多くの駄菓子は安価で小分けにして販売されています。
氷菓子
氷菓子とは、アイスクリーム・シャーベット・アイスキャンディなどのように凍らせて作られたお菓子や、かき氷などの凍った素材で作られたお菓子の総称です。
氷菓子は世界中にもさまざまなものがあります。例えば、フランスではシャリっとした食感が特徴の「グラニタ」や「ソルベ」などの氷菓子があり、イタリアにはナッツやドライフルーツなどをたっぷり入れたアイスケーキ「カッサータ」、韓国には削った氷にトッピングをして作る「ソルビン」があります。
お菓子の歴史
そもそもお菓子は、世界のどこで始まり、どのように広がっていったのでしょう。こちらでは、お菓子の始まりや世界各地へ広がっていった経緯、日本にお菓子文化が伝わってきた歴史についてご紹介します。
エジプトで始まりギリシャで本格化
お菓子は、約8,000年以上も前にエジプトで作られていた「パン」が起源だといわれています。エジプトは、小麦の栽培や製粉技術を生み出した国であり、小麦を練って焼いた食べ物を主食としていました。
これがパンの原型とされており、安定して食料を得られたことで、古代エジプト文明が発達したと考えられています。そして、ナツメヤシや牛乳、ゴートミルク(ヤギ)が使用され始め甘味や風味が加わったことにより、パンからお菓子へと発展していきます。
その後、ギリシャに攻め込まれた古代エジプトは領土を奪われます。同時に、エジプトのパンや製菓の技術もギリシャへと伝わりました。ギリシャでは、油、はちみつ、卵、フルーツなども使われ始めます。
ギリシャで本格的なお菓子作りがスタートした後、お菓子文化はローマをはじめとしたヨーロッパ各地へ広がりました。このようにお菓子は各国の文化を取り入れながら多様化し、発展していったのです。
日本に伝わったのは奈良時代
日本には、奈良時代頃から米粉と砂糖で味付けされたお菓子が伝わりました。伝わった頃は油で揚げたものが多かったようです。
その後、室町時代に入ると、卵や砂糖を使ったカステラや金平糖などの南蛮菓子がポルトガル人やスペイン人から伝わってきます。南蛮菓子の伝来は日本のお菓子に大きな影響を与えました。日本人は伝来したお菓子を参考にしながら、日本独自のお菓子を作っていきます。
また、茶道と共に茶菓子は「京菓子」として発展していきます。京菓子は祭事に欠かせないお菓子として、上流階級の人たちの間で親しまれていました。
江戸が栄え始めると、庶民も楽しめるような多くのお菓子が作られるようになりました。庶民のお菓子は、現在わたしたちが口にしているような和菓子のベースにもなっています。
明治になると洋菓子が浸透
江戸時代が終わり、明治時代になると開国され、西洋から多くの洋菓子が入ってきます。わたしたちにも馴染みのある、キャンディ・クッキー・チョコレートなどが入ってきたのもこの時代です。
戦後、砂糖が自由に入手できるようになると、多くのお菓子が生産されるようになり、国内でも多くの製菓会社が設立されました。日本ならではの和菓子と西洋から入った洋菓子の文化がそれぞれ浸透して発展していき、現在に至ります。近年では、さまざまな国のお菓子文化が浸透し、多様化を遂げています。
お菓子の選び方
ひとりでゆっくり楽しむ、手土産にする、家族や友達と一緒に食べるなど、お菓子を食べるシチュエーションはさまざまです。こちらでは、シチュエーション別におすすめのお菓子の選び方をご紹介します。
手土産用なら日持ちするものを
お菓子を手土産として持っていくなら、日持ちのする半生菓子や干菓子がおすすめです。生菓子は日持ちがせず、冷蔵庫のスペースを取ってしまう可能性があります。アイスクリームなどの氷菓子は冷凍庫に入らない場合もあるので、避けた方がベターです。
常温保存が可能で、日持ちがする個包装のお菓子なら置き場所や保存場所にも困りません。自分がもらってうれしくなるような高級なお菓子は喜ばれますよ。素敵な箱に入ったクッキーや最中などは、見栄えもします。
洋菓子の場合は、クリームや生の果物が使われていないタルト・カステラ・ゼリー・チョコレートなどがおすすめです。和菓子の場合は、せんべい・おかき・かりんとうなどが良いでしょう。
ダイエット中ならフルーツや野菜系を
健康面を気にしている人は、砂糖が控えめのもの、脂質が低いもの、栄養成分が高いお菓子がおすすめです。砂糖や油を使っていないドライフルーツや野菜チップスなどが挙げられます。
また、カカオ含有量が70%以上のチョコレートもおすすめです。ミルクや砂糖が控えめで、抗酸化作用のあるカカオポリフェノールが含まれていることから、健康志向の人から高い注目を集めています。
最近では、罪悪感が少ない「ギルトフリー」のお菓子として、糖質やカロリーを控えたお菓子、グルテンフリーのお菓子、栄養価が高いお菓子など、さまざまな商品が展開されています。健康面を気にしてお菓子を避けるのではなく、健康に気を遣ったお菓子に注目すると良いでしょう。
みんなで食べるなら詰め合わせ
普段食べるお菓子として選ぶなら、気軽に食べられるスナック菓子やお菓子の詰合せがおすすめです。その日に食べなくてはならない生菓子と違って日持ちもするため、食べ過ぎを防ぐことができます。
ただし、一度開封したお菓子は早めに食べきるのがおすすめです。子どものおやつとして選ぶなら、栄養価が高い小魚などを使ったお菓子も良いでしょう。
大人数でおやつを囲む際は、大容量のお菓子や小分けになっているお菓子がおすすめです。さまざまな味が入ったお菓子だと、大人数で食べても好みの味が選べるので喜ばれます。
オフィスなどでシェアする場合は、あらかじめカットされているお菓子や個包装で配りやすいものだと手間がかかりません。
お菓子を食べるベストな時間は?
食事の間隔は、4~5時間が理想といわれています。ただし、夕食が遅い時間の場合は5時間以上空いてしまうことも多いでしょう。
食事の間隔が5時間以上空くときは、間食としておやつを食べて栄養を補うのがおすすめです。よく「3時のおやつ」といわれる理由は、3時は栄養を補うのに丁度良いタイミングだから。食事の間隔を考慮しつつ、「3時のおやつ」を目安に食べると良いでしょう。
特に子どもの場合は、3度の食事では必要な栄養素が十分に摂りきれないケースもあるので、間食やおやつは栄養を補う働きもあります。栄養を重視し過ぎると食べないことがあるので、子どもの間食やおやつは栄養があって楽しみもあるようなお菓子にすると良いでしょう。
ただし、おやつは軽めにするのがおすすめです。量やエネルギーを摂り過ぎると、夕食が入らなくなってしまいます。食べ過ぎに注意しつつ、好みのおやつを適量とるのが良いでしょう。
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