ドレッシングにはフレンチやイタリアン、シーザーなどをはじめとしたさまざまな種類があります。同じ食材でも、かけるドレッシングによってサラダや料理の味はまったく異なるものになります。自分の好みはもちろん、その日の気分や食卓の雰囲気に合わせて使い分ければ、食事がより楽しくなるでしょう。
この記事では、数あるドレッシングの種類やそれぞれの特徴を一覧にして、わかりやすくまとめました。また、自分で作るドレッシングのレシピや保存方法、歴史についても合わせて紹介するので、ぜひドレッシング選びの参考にしてください。
ドレッシングとドレッシング類の違い
私たちが普段サラダにかけるドレッシングと呼んでいるものは、実は食品表示法上ではドレッシング類と定義されています。
食品表示法におけるドレッシングとは、食用植物油脂に食酢を合わせたもの、もしくはかんきつ類の果汁に食塩・砂糖類・香辛料等を加えて調整した調味料のことです。ドレッシングは、その形状によって半固体状ドレッシング・乳化液状ドレッシング・分離液状ドレッシングに大別されます。
このうち半固体状ドレッシングはさらにマヨネーズ・サラダクリーミードレッシング・半固体状ドレッシングの3種類に分けられます。原材料や植物性油脂の割合が異なりますが、見た目はどれもマヨネーズに近いのが特徴です。これらはマヨネーズ調味料やマヨネーズ風調味料とも呼ばれます。
食品表示法上のドレッシング類とは、ドレッシングにドレッシングタイプ調味料とサラダ用調味料を加えた総称です。ドレッシング調味料には食用油脂が含まれておらず、サラダ用調味料には加工油脂が使用されています。また、サラダ用調味料は液状、半固体状に加えて粉状のものもあります。
ドレッシングの種類と特徴
ドレッシングとドレッシング類の違いについてわかったところで、ここからは具体的なドレッシングの種類をそれぞれ見てみましょう。一覧にしてそれぞれの特徴をまとめるので、ぜひ参考にしてください。
フレンチドレッシング
フレンチドレッシングとは食用植物油脂と醸造酢やかんきつ類の果汁をベースに、塩・こしょう・パプリカなどを混ぜて仕上げたドレッシングです。基本的なドレッシングのひとつで、さっぱりとした風味を楽しめます。
生野菜のサラダはもちろん、肉や魚介のマリネ、フライなどとも相性が良いのが特徴です。ハーブや乳製品、醤油、味噌などを加えれば風味の違うドレッシングになり、アレンジもしやすいでしょう。フレンチドレッシングには、分離タイプと乳化タイプがあります。
イタリアンドレッシング
イタリアンドレッシングはフレンチドレッシングと似ていますが、バジルやオレガノ、ペッパーなどの香辛料を効かせていたり、ワインビネガーなどで風味をつけていたりするのが特徴です。
オニオンやガーリック、トマトなどを使用しているため、さっぱりしつつよりスパイシーでイタリアンな味わいを楽しめます。生野菜や魚、肉料理によく合います。
サウザンアイランドドレッシング
サウザンアイランドドレッシングとは、マヨネーズをベースにレモン汁やケチャップ、細かく刻んだピクルス、玉ねぎなどを混ぜたドレッシングです。クリーミーな味わいながらも酸味と甘味があり、野菜のシャキシャキとした食感と合わせて爽やかな味わいを楽しめます。
ケチャップが入っているため彩りがよく、食卓に花を添えてくれます。生野菜はもちろん、茹で野菜やマカロニ、蒸し鶏などにもおすすめです。
シーザーサラダドレッシング
シーザーサラダドレッシングとは、オリーブオイルやレモン・ライムのしぼり汁、卵の黄身などをベースに、パルメザンチーズやアンチョビ、ガーリックなどを混ぜた乳化液状のドレッシングです。
クリーミーかつ濃厚で奥深い味わいで、レタスやクルトンを使用した生野菜のサラダだけでなく、パスタソース、ピザソースなどに幅広くアレンジできます。
コールスロードレッシング
細かく刻んだキャベツやにんじん、コーンなどを和えたコールスローにかけるのが、コールスロードレッシングです。食用植物油脂に卵黄やお酢、砂糖、食塩、香辛料などを加えたものが多く、甘味や酸味、スパイスの風味が強く感じられます。
ドレッシングのタイプには、乳化液状のものとマヨネーズタイプの二種類があります。
マヨネーズ
食品表示法では、マヨネーズも分類はドレッシングです。食用植物油脂と卵をベースに、お酢や果汁、調味料などを加えて半固形状に仕上げたもので、コクのある味わいと柔らかい口当たりが特徴です。
まろやかな味わいが特徴的で、生野菜や茹で野菜、肉、魚介類、マカロニ、フルーツなどと合わせても美味しく食べられます。どのような食材にも合わせやすく、ムニエルやフライのソースなどアレンジが幅広いのも魅力です。
サラダクリーミードレッシング
サラダクリーミードレッシングは、見た目や味わいがマヨネーズとよく似たドレッシングです。パッケージもマヨネーズと同じように販売している会社も多く、混同されやすい商品といえます。
違いとしては、サラダクリーミードレッシングでは原材料及び添加物に占める植物性油脂の重量の割合が50%未満と決まっているため、マヨネーズよりも低カロリーであることが挙げられます。
タルタルソース
タルタルソースはマヨネーズをベースに卵黄やお酢、刻んだ玉ねぎ、ピクルスなどを混ぜ、塩コショウで味を整えたドレッシングです。濃厚な味わいでコクがありながらも、爽やかな酸味や野菜のシャキシャキとした食感を楽しめます。
エビやカキなどのフライにくわえ、ムニエルとの相性も抜群です。また味わいのまろやかさから、味の濃いチキン南蛮ともよく合います。
ドレッシングタイプ調味料
ドレッシングタイプ調味料とは、原材料に植物性油脂を一切使用していない、ノンオイルドレッシングを指します。油が含まれていないため、基本的に低カロリーでヘルシーです。
ドレッシングと同じように、生野菜や茹で野菜、海藻などにかける調味料として使用されます。ただしドレッシングと比べるとあっさりしているため、適度なとろみがあるものや煮干し・かつおのようなうまみ成分を含んだものなどを選べば、より満足感を得られるでしょう。
ドレッシングのレシピ
ドレッシングは市販のものを使うのも良いですが、簡単に自作もできます。自分でドレッシングを作ることができれば、より自分好みの味わいを楽しめるでしょう。
自作ドレッシングの基本は、酢と油を1対2で混ぜ、塩コショウを加えることです。これが多くのドレッシングのベースとなるため、ほかの材料や調味料を加えれば、さまざまな種類のドレッシングを作れます。
油にもさまざまな種類があるため、作りたいドレッシングによって使う油は使い分けるようにしましょう。サラダ油やオリーブオイルがあれば、フレンチドレッシングやイタリアンドレッシング、和風ドレッシングなどのドレッシングも作れます。
また、中華風ドレッシングを作りたい場合はごま油、シーザーアイランドドレッシングやサウザンアイランドドレッシングを作りたい場合にはマヨネーズがおすすめです。
さらに、基本のドレッシングに食材や調味料をプラスすれば、一味違った味わいにアレンジできます。たとえば、すりおろしたり刻んだりしたたまねぎを加えれば食感を楽しめ、甘さも感じられる玉ねぎドレッシングになるでしょう。そのほかにも、ごまやカレー粉、わさび、アンチョビなどを加えるアレンジも人気です。
ドレッシングの保存方法
市販のドレッシングの場合、開栓前なら直射日光を避け、10℃~25℃を目安に常温で保存できます。開栓後は冷蔵庫で保存し、なるべく一カ月以内に使い切るようにしましょう。
マヨネーズの保存方法も同様ですが、マヨネーズは0℃以下の環境では油が分離してしまいます。そのため、冷蔵庫で保管する際はドアポケットなどの冷気が直接当たらない場所に置くと良いでしょう。
賞味期限は未開封で適切に保存した場合に美味しく食べられる期間を定めたもので、過ぎてしまってもすぐに食べられなくなるわけではありません。ただし、風味が落ちておいしさが損なわれることもあるため、なるべく賞味期限内に使い切るのがおすすめです。
ドレッシングの歴史
日本に初めてドレッシングが登場したのは、1958年のことです。「野菜に衣装を着せ、彩る」という意味から、キューピーが製造・販売を開始した「キューピーフレンチドレッシング(赤)」が、ドレッシングの始まりでした。
1978年には、日本の食文化を意識して開発された和風のしょうゆドレッシングが人気を集め、サラダやドレッシングは日本の食生活に広く浸透していきます。また、1984年には健康志向の高まりを受けて、日本で初めてのノンオイルタイプドレッシングが発売されました。
その後、90年代には味や原料にこだわった具だくさんなテイスティシリーズが登場し、サラダもおかずサラダへと進化を遂げます。また、2000年に発売した深煎りごまドレッシングは全年齢層に好まれる味わいで大ヒットしました。
こうして汎用性が高まったドレッシングはサラダだけでなく、主菜や主食へも使用されるようになりました。近年では健康感のある素材も人気を集めており、ドレッシングの味も消費者の好みに合わせてますます多様化し、今も進化を続けています。
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一般的にドレッシングと呼ばれているものには、大きく分けてドレッシングとドレッシングタイプ調味料、サラダ用調味料の三種類があり、食品表示法上これらはドレッシング類と定義されています。
初めて日本に登場してから70年以上、時代や人々の嗜好の変化に合わせてさまざまな味わいのドレッシングが誕生し、多様化してきました。マヨネーズはもちろん、フレンチドレッシングやシーザーサラダドレッシングなど、数々の種類が多くの人に親しまれています。
市販のものだけでなく、ドレッシングは酢と油、塩コショウをベースにすれば簡単に自作もできます。油の種類や加える野菜、調味料などを変えることで、いろいろな味にアレンジもできるでしょう。
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