PR:ミリオン商事株式会社
スペインはぶどう栽培面積世界1位を誇るワイン生産大国。そのうち1割が有機栽培と実はオーガニックワインの産地でもあります。「量よりも質」をモットーに、設立当初からこだわりをもってぶどう本来のピュアな果実味を表現し続ける、とある家族経営ワイナリーの環境活動はスペインでも注目を集めています。彼らのこだわりとは?
健全なぶどうは健全な畑から。化学製品はNG!
バレンシアのワイナリー、チョサス・カラスカルは「化学製品はワインの質を向上させることはない、自然を尊重すれば最良のぶどうが得られる」と自信を持って言います。
畑はバレンシアのオセス・デル・カブリエル自然公園内にあり、除草剤や防カビ剤は用いず、病気対策(ベト病、ウドンコ病)には硫黄や銅を用いて有機栽培を実現。
肥料には栄養価の高い羊のたい肥を使うことで土中の微生物の活動にも役立ち、周囲にはローズマリーやタイム、松など様々な地元の植物を植えており、生物多様性に富んだ環境を保全しています。
てんとう虫やバッタのような小さな虫はぶどうを食べる昆虫を食べてくれますし、自然の動物相を保つことは病気に対しての防御になります。また病気の予兆を知らせるバラを畑に植えるなど事前にできる限りの対策を講じています。
スペインの原産地呼称制度に「ビノ・デ・パゴ」というカテゴリーがありますが約4,000軒のうちわずか24軒しか認められていない一軒にこのチョサス・カラスカルがあります。独自のテロワールの特徴をもつ限られたぶどう畑。その地ならではのぶどうの味わいを忠実に表現したい、それが彼らのモットーなのです。
環境にやさしいワイン造りにできること、全ては環境への配慮から生まれる
チョサス・カラスカルは畑だけではなく醸造、熟成、貯蔵といったあらゆる場面で環境に優しい配慮をしています。
醸造においては添加物、着色剤、ベントナイトや動物性食品を用いての清澄はせず、遺伝子組み換え物など化学薬品の使用を一切禁止。また酸化防止剤の使用は規定よりも低く、最小限の使用に留めています。
洗浄はタンク、床、壁に至るまで高圧の温水しか使いませんし樽の洗浄にはオゾン処理された温水を使います。さらに施設内で使用した排水は洗浄処理され、畑や敷地内で再利用しています。
スペインの豊かな太陽熱を利用し、敷設のソーラーパネルで40~60%の電力を補い、大手企業レプソルと共にタンク温度管理に使用されるエネルギーを20%削減するシステムを開発。ソーラーパネルとガスとあわせて二酸化炭素排出量の80%削減を見込み、将来的には90%を目指すなど環境対策にも熱心に取り組んでいます。
畑も施設も細部まで手入れの行き届いた清潔で整った環境。
バレンシアの大自然に囲まれて一家が良質のワイン造りを目指してきた集大成には家族の絆と想いがワインにこめられています。