ほろ苦さと鮮やかな緑色が特徴の「ピーマン」。炒め物や煮物など、さまざまな料理に使えるピーマンですが、冷蔵庫で保存していて腐ってしまった経験はないでしょうか。
「特売のピーマンを買いすぎてしまい食べきれない……」
「ピーマンをできるだけ日持ちさせる方法が知りたい」
ピーマンは、正しく保存できれば美味しさをキープしたまま長持ちさせられます。
そこでこの記事では、ピーマンの正しい保存方法を紹介します。冷蔵だけでなく、常温や冷凍で保存する方法も紹介するので、長く日持ちさせたい方はぜひ参考にしてください。
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ピーマンを保存するときの適温は10〜13℃
ピーマンの保存に適した温度は、10〜13℃です。
春から秋にかけての暖かい時期は、野菜室での保存が必要です。冬の季節なら、冷暗所での保存がいいでしょう。
なお、ピーマンは湿気や水分にも弱い野菜です。保存するにあたって、ピーマンについた水滴は拭き取りましょう。
個包装したピーマンの冷蔵保存方法
丸ごと個包装したピーマンは、冷蔵保存すると約3週間は日持ちします。ピーマンは、買ってきた袋に入れたまま冷蔵してはいけません。というのも、傷んだ箇所が広がりやすいからです。
1つずつ個包装しておくと、シワシワにならずフレッシュな状態を保てます。ピーマンの冷蔵保存の手順は、以下の通りです。
- ピーマンを洗って水気を拭き取る
- キッチンペーパーで1つずつ包んでポリ袋に入れる
- 冷蔵庫の野菜室で保存する
ここでは、それぞれの手順について紹介します。
ピーマンを洗って水気を拭き取る
買ってきたピーマンを袋から出し、水できれいに洗って汚れを落としましょう。洗い終わったピーマンは、表面の水分をキッチンペーパーで拭き取ります。
1つずつキッチンペーパーで包んでポリ袋に入れる
新しいキッチンペーパーで、ピーマンを1つずつ包みます。個包装しておくことで、傷みが移るのを防げます。個包装したピーマンをポリ袋にまとめて入れて、口をゆるく閉めておきましょう。
きつく結ぶと、袋の内側に湿気がこもるだけでなく、エチレンガスの影響でピーマンが傷みやすくなります。
そもそもエチレンガスとは、野菜や果物を成熟させるガスのこと。ピーマンはエチレンガスが放出されやすいです。
緑のピーマンが赤くなるのも、エチレンガスの影響で起こります。
冷蔵庫の野菜室で保存する
続いて、ピーマンを冷蔵庫の野菜室に入れて保存します。
一般的に冷蔵庫の野菜室は、3〜8℃に設定されています。冷蔵庫では、低温になりすぎてしまうため、野菜室で保存しましょう。
カットしたピーマンの冷蔵保存方法
カットしたピーマンも冷蔵保存をすれば、約3日程度は日持ちします。加えて、チンジャオロースや和え物には細切り、ホイコーローや煮物には乱切りにするなど、料理でもすぐに使えるため便利です。
作りたいメニューに合わせてカットしておくと、忙しいときも手間なく使えるでしょう。
カットしたピーマンを冷蔵保存する方法は、以下の6ステップです。
- ピーマンを洗う
- 縦半分にカットしてヘタとタネを取り除く
- 千切りや薄切りなど好みのサイズにカットする
- キッチンペーパーなどを用いて水気を丁寧に拭き取る
- 平らな状態に鳴らしてジッパー付き保存袋に入れる
- 冷蔵庫の野菜室に入れる
ここでは、それぞれの手順について見ていきましょう。
ピーマンを洗う
まずは、ピーマンを水できれいに洗います。水を丁寧に拭き取っておきましょう。
縦半分にカットしてヘタとタネを取り除く
ピーマンは、料理で使うにあたって、苦味と独特な食感があるタネとヘタを取り除くケースが多いです。もしヘタとタネを取り除く場合、縦半分にカットしてから取りましょう。
なお、ピーマンのヘタとタネは食べられます。つまり、必ずしも取り除かなければいけないわけではありません。
特にピーマンの種には、ピラジンと呼ばれる血行促進効果や抗酸化作用、リラックス効果が期待できるピラジンが含まれています。
栄養が豊富なので、健康面でもいいほか、何より食品ロスにもつながります。よって、作る料理に合わせてこちらのフェーズは省略してください。
千切りや薄切りなど好みのサイズにカットする
使う料理に合わせて、ピーマンをカットしましょう。千切りであればチンジャオロースや野菜炒めに、薄切りにすれば和え物やサラダなどにも使えます。
ピーマンは、繊維に沿って縦方向にカットするとシャキシャキとした食感に、横方向に繊維を切るようにカットすると柔らかい食感を楽しめます。
キッチンペーパーなどを用いて水気を丁寧に拭き取る
カットしたピーマンに付着している水分を、キッチンペーパーで丁寧に拭き取ります。乾いたキッチンペーパーにピーマンをのせ、上から優しく押さえると水分を除去できます。
平らな状態にならしてジッパー付き保存袋に入れる
なるべく平らにならして、ジッパー付き保存袋に入れましょう。できるだけ平らにしてピーマンが重ならないようにすることで傷みを防げます。
冷蔵庫の野菜室に入れる
冷蔵庫の野菜室に入れて保存します。平らにならしておくことで、スペースを節約できます。
ピーマンを生のままで冷凍保存する方法
ピーマンは冷凍保存すると、約3〜4週間は日持ちします。カットしてから冷凍する方法もありますが、丸ごとなら手軽に保存できるでしょう。
さらに、ピーマンは冷凍することで独特の苦みを少なくできるため、苦手なお子様にもおすすめです。
- ピーマンを水洗いする
- キッチンペーパーで水気を丁寧に拭き取る
- 空気が入らないようにピーマンを冷凍用保存袋に詰める
- 冷凍庫に入れる
以降で、ピーマンを冷凍保存する手順を詳しく紹介します。
ピーマンを水洗いする
ピーマンを水できれいに洗い、汚れを取ります。
キッチンペーパーで水気を丁寧に拭き取る
ピーマンに付いている水滴は、キッチンペーパーで丁寧に拭き取ります。水滴がついたままだと、霜が発生する原因になるためしっかりと拭きましょう。
空気が入らないようにピーマンを冷凍用保存袋に詰める
まるごとのピーマンを冷凍対応の保存袋に詰めます。このとき、なるべく空気が入らないようにしましょう。空気が入っていると、冷凍焼けや霜が付く原因になります。
冷凍庫に入れる
冷凍用の保存袋に入れたピーマンを冷凍庫に入れて保存してください。
ピーマンを加熱してから冷凍保存する方法
ピーマンの冷凍保存には、加熱してから凍らせる方法もあります。
加熱することで、青臭さの軽減や変色を予防できるだけでなく、保存期間を延ばせます。実際に、加熱してから冷凍すると、約1か月は日持ちします。
なお、柔らかくなりすぎないように、ゆですぎず軽く火を通す程度で構いません。
- ピーマンを水で洗う
- 用途に合わせたサイズにカットする
- 軽くゆでる、もしくは油で炒める
- しっかりと冷まして水分をキッチンペーパーで丁寧に拭き取る
- 平らにしながら冷凍用保存袋に入れて密封する
- 冷凍庫に入れる
では、以降で手順をみていきましょう。
ピーマンを水で洗う
まず、ピーマンを水できれいに洗います。
用途に合わせたサイズにカットする
使う料理に合わせてカットしましょう。加熱したピーマンは柔らかくなるため、サラダやお浸しに使うのがおすすめです。
軽くゆでる、もしくは油で炒める
鍋にたっぷりの湯を沸かしてゆでる、または油で炒めて加熱します。
加熱時間は約1〜2分で構いません。ピーマンに含まれるビタミンCは水溶性なので、油で炒めると溶け出しにくいです。
しっかりと冷まして水分をキッチンペーパーで丁寧に拭き取る
加熱したあとは、キッチンペーパーを敷いた皿に広げてしっかりと冷まします。上から新しいキッチンペーパーで押さえて、水気を拭き取りましょう。
平らにしながら冷凍用保存袋に入れて密封する
冷凍対応の保存袋に入れ、平らにならします。空気を抜いてジッパーを閉めて密閉します。
冷凍庫に入れる
冷凍庫に入れて凍らせます。このときに、金属製のバットに置いて冷凍すると、より早く凍らせられます。
冷凍保存したピーマンの解凍方法
冷凍したピーマンを料理に使うときは、解凍せずに凍ったままの使用がおすすめです。自然解凍すると水分が出て、べたっとした食感になってしまいます。
お浸しやサラダに使う場合は、電子レンジで軽く加熱するか、軽くゆでてから使うようにしましょう。
ピーマンは冬場なら常温保存もできる
気温が低い冬場なら、ピーマンは常温で保存できます。常温で保存する場合は、約1週間日持ちします。
- ピーマンを水洗いする
- キッチンペーパーで丁寧に水気を拭き取る
- ピーマンを1つずつキッチンペーパーで包む
- 新聞紙でまとめて包む
- 冷暗所で保存する
キッチンペーパーで包んだピーマンは、さらに新聞紙で包むことで湿気がつくのを防ぎます。直射日光が当たらない風通しの良い場所で保存しましょう。
新鮮なピーマンの見分け方
ピーマンを美味しく保存するには、新鮮なピーマンを選ぶことも大切です。新鮮なピーマンには、以下のような特徴があります。
- ヘタの切り口が白くてみずみずしい
- ずっしりとした重さがある
- 果皮にツヤがある
ここでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。
ヘタの切り口が白くてみずみずしい
ピーマンの鮮度は、ヘタの切り口から見分けられます。ヘタの切り口がみずみずしく、白っぽいピーマンは収穫して時間が経っておらず新鮮です。
ヘタが黒っぽいピーマンは、収穫してから時間が経っているため避けたほうがいいでしょう。また、ヘタが水っぽく半透明になっていると腐り始めているため、選ばないようにしてください。
ずっしりとした重さがある
水分をたっぷり含み、ずっしり重量があるピーマンは新鮮です。
ピーマンは収穫してから時間が経つと、乾燥により水分が抜けます。軽くて表面がしなしなになっているピーマンは、新鮮ではないため避けましょう。
果皮にツヤがある
新鮮なピーマンは、果皮がピーンと張っていてツヤがあります。
一方で、収穫してから時間が経ったピーマンには、水分が抜けて表面にシワが現れます。新鮮なピーマンを選ぶときは、果皮のツヤにも注目しましょう。
まとめ:ピーマンの正しい保存方法でおいしさをキープさせよう
ピーマンは、乾燥と湿気に弱いため、保存するときは水気を拭き取って乾燥を防ぐことが大切です。保存に適した温度は、10〜13℃なので冬場以外の暖かい時期は、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。気温が下がる冬は、常温保存が可能です。
ピーマンは、買ってきた状態のまま冷蔵庫で保存すると、「黒くなる」「表面がしなしなになる」など、傷むスピードが早まります。
ピーマンの美味しさを保ったまま長く保存するために、正しい方法で実践していきましょう。