国内外のゴミを減らす工夫をご紹介!分別に役立つ便利グッズもあわせてチェック

国内外のゴミを減らす工夫をご紹介!分別に役立つ便利グッズもあわせてチェック

家庭や企業から毎日出る大量のゴミ。マイバックを使うなどしてゴミの量を減らす工夫をされている人も多いと思います。では、量を減らす以外に私たちにできるゴミ問題の解決方法とは何でしょうか。 それはゴミの分別です。 この記事では、リサイクルが進まない日本のゴミ問題の現状から、国内外のゴミ分別の工夫、そして分別に役立つ便利グッズまでをご紹介します。

日本のゴミ問題の現状

世界で最もゴミの焼却割合が高い国、すなわちゴミの再生利用をせず燃やしている割合が高い国はどこでしょう?

その答えは日本。しかも世界でダントツに高いのです。そんな日本のゴミ処理の実態を、環境省のデータから見てみましょう。

  • 全体のゴミの排出量 令和元年における日本のごみ総排出量は4,274万トン。東京ドーム約115杯分というから驚きですね。しかも、ごみの総排出量・1人1日当たりのごみ排出量ともに、ここ数年は横ばいで大きな改善がみられないのが現状です。
  • 燃やさないゴミの行方 廃棄処理の方法のひとつで、埋め立てなどにより処分したゴミの量を示す「最終処分量」は、前年に比べわずかながらも減少がみられました。こうした埋め立てを行う場所は「最終処分場」と呼ばれ、処分場における埋め立ての限界を「残余容量」といいます。最終処分場の数も残余量も減少傾向にあり、新たな場所の確保が難しいのが現状です。このことから、最終処分によるゴミ処理の限界が近づいていることがうかがえます。
  • リサイクル率 一方で、廃棄物を再利用する割合を示すリサイクル率は19.6%と低い水準です。残念ながら、統計を取った前年の2018年よりも低い数値となりました。

*参考: Yahooニュース「世界のごみ焼却ランキング​​ 3位はデンマーク、2位はノルウェー、日本は?」環境省

国内におけるゴミ分別の工夫3選

こうした現状から脱しようと先進的な取り組みをしている行政は、日本にもあります。今回はそうした取り組みの中から、ちょっと素敵な3つの事例をご紹介しましょう。

ゼロ・ウェイスト宣言の町|徳島県上勝町

『ゼロ・ウェイスト(Zero=0、Waste=廃棄物)宣言』とは、その名の通りゴミをゼロにしようという取り組みです。そのため、収集車による回収はありません。 ゴミを「どう処理するか」ではなく「ごみ自体を出さない社会」を目指すことが上勝町のモットー。生ごみなどはコンポストを利用し各家庭で堆肥化します。瓶や缶など堆肥化できないものは「資源」と呼ばれ、45分別からなる『ごみステーション』に持ち込む決まりとなっています。

こうした意識の高さとルールの徹底により、上勝町のリサイクル率は80%超を達成しているのです。

分別の場であるウェイストセンターは、他にも2つの顔を持ちます。

1つ目は、ゼロ・ウェイストを学びたい人のためのラーニングセンター。ここでは町主催のイベントも開かれます。「サステイナブルなまちづくり」をテーマにしたオリエンテーション型のイベントでは、ゴミの問題だけでなく高齢化などの社会課題を含む「資源」について考えるワークショップが用意されました。

2つ目はホテルです。廃材や古材を利用した客室は、山小屋のような居心地の良さがあります。もちろん、ここでもゴミへの配慮は忘れません。プラスチックごみ削減のため使い捨てアメニティの提供はありませんし、滞在中に必要な分の石鹸と飲み物については、チェックインの時に量り分けで提供されるなど、宿泊を通して町のポリシーを学ぶことができます。

*参考:上勝町ゼロ・ウェイストセンターゼロ・ウェイストアクションホテル"HOTEL WHY"

ゴミの分別をアプリでサポート|神奈川県藤沢市

藤沢市は近隣地域と比較し、ゴミの分別が厳しいといいます。新しく街に引っ越してきた人、忙しくて時間のない人、一時的な滞在者など、慣れない仕組みや複雑な分け方に戸惑う人は少なくありません。

そんな分別方法の複雑さをカバーするために生まれたのが、「藤沢市ごみ分別アプリ」です。実際の機能の一部を次にご紹介します。

  • ごみ収集日程カレンダー カレンダー上の日にちごとに、何ゴミの収集日かを表すイラストが付されており、その日に捨てられるゴミの種類が一目でわかる工夫がされています。
  • アラーム機能 排出するごみや資源の品目を前日と当日の指定した時間を知らせる機能。「うっかりしてて、出し忘れた」を防ぐ機能までカバーされているのです。
  • 他にもまだある便利機能 ごみや資源の分別辞典では、ごみや資源の品目名を入力して検索することが可能。また近年のアップデートでは、出し方のわからないゴミの写真を添付した問い合わせができる機能も加わり、更なる利便性の向上が期待されます。

*参考:藤沢市「ゴミ分別アプリ」

12年連続「リサイクル率」日本一|鹿児島県大崎町

家から出るゴミのリサイクルの割合を表すリサイクル率を示すデータにおいて、全国の平均は19.6%です。一方の大崎町でのリサイクル率は、実に80%以上。しかもこの水準を12年連続でキープし続けているのです。これによりリサイクル率日本一に13回も輝いており、全国でも圧倒的な成果を残しています。

元々は埋立処理が主流だった大崎町ですが、埋立処理地の限界が見えてきたことをきっかけにリサイクル処理への切り替えがはじまりました。

「混ぜればゴミ 分ければ資源」を合言葉に、資源循環型のごみゼロ社会を掲げており、徹底した資源のリサイクルのため、ゴミには27品目もの分別項目が設定されています。こうした努力の成果が、​​埋​​立処分量の84%削減という数値に現れているのです。

*参考:​​大崎町の取組に関する動画(SDGs×大崎町) BASE大崎町の取り組み大崎町分別収集計画

海外におけるゴミ分別の工夫3選

世界には魅力的でユニークな取り組みもたくさんあります。もはやゴミは“不要なもの"ではなく、“価値のあるもの"になりつつあるようです。

資源ゴミで「預ごみ通帳」をつける|インドネシア

ごみ銀行は、その名の通りごみを貯金するシステムです。

まずPETボトル、空き缶、古紙など、家庭から出る資源ごみを買い取り、リサイクル業者に引き渡します。すると「預ごみ通帳」に資源ごみの時価相当額が記録される仕組み。顧客はごみ銀行に資源ごみを預けることで、自分の口座に貯金できるのです。そして、一定期間経つと現金として引き出せるようになります。

現在、インドネシア全国に4,280行ものごみ銀行があるようです。銀行の運営者は、地域住民による廃品回収サークルといった小規模のものから営利目的の大規模なものまで、多種多様。政府もこの仕組みに関心を示し、関連法の整備を進めるなど、普及を後押ししています。

*参考:国立環境研究所:インドネシアのごみ銀行

ゴミを分別して電子マネーを貯めよう|オランダ

オランダのアムステルダム市が協賛するプロジェクトでは、ごみがコーヒーやビールになる、斬新な仕組みがスタートしています。

まずウェブサイト・WASTEDでメンバー登録。すると、WASTEDから専用ごみ袋12枚、ポスター、手引き書が送られます。利用者は手引きに沿ってごみの分別を行い、専用のゴミ袋が満杯になったら、指定のごみ箱に収めるのです。その際、ごみ箱にあるQRコードをスマートフォンでスキャンし、ごみ袋の写真を専用アプリケーションにアップロードしてWASTEDに送ると、電子マネーが入金される仕組みとなっています。

この電子マネーはアムステルダム市内の提携カフェやショップで使用可能。無料コーヒーや商品のディスカウント、ヨガやスケートボード・レッスンのディスカウント、ビール2杯目無料、エコバッグ...などなど、額に応じてさまざまなサービスが受けられます。

参考:AMP:オランダ発の「ごみリサイクル経済」とは?ごみを分別すれば電子マネーが流通する仕組み

分別したゴミを買い取り|オランダ

「ゴミを買い取って、会社の収益を上げた」という前代未聞な会社があります。その会社は、オランダにあるリサイクル業者「アフファル・ローント」です。

一体どのように利益を獲得しているのでしょうか?

まず、消費者から直接ごみを買い取ります。買い取ったごみは、別のリサイクル業者にマージンをつけて売却。こうすることで、市役所はごみの分別や焼却をしなくて済みます。市役所はその分の費用を、アフファル・ローントに支払うのです。

*参考:AMP:オランダ発の「ごみリサイクル経済」とは?ごみを分別すれば電子マネーが流通する仕組み

ゴミ分別に役立つ便利グッズ3選

ゴミを分別すると地球に優しいだけでなく自分のメリットにもなる可能性があるとわかれば、早速実践したくなりませんか?ここでは、そんな気持ちを後押ししてくれるグッズを紹介します。

「目隠し分別ダストワゴン タワー」山崎実業

山崎実業はスタイリッシュで暮らしに馴染むデザインが有名なブランドです。 家の中でゴミ箱や分別の容器の主張が大きいと、なんだか生活感が出てしまう...という悩みを解決してくれるのがこの商品。山崎実業らしいシンプルなデザインなら、目立つことなく空間に馴染んでくれます。

また、ハンドルとキャスターも付いているため、お掃除の際も楽に動かすことが可能。こうした名も無い家事のストレスを減らしてくれる工夫も、ありがたいですね。

*参考: 山崎実業公式instagram

「​​LFCガーデニングセット」ローカルフードサイクリング

生ごみを燃えるゴミとして排出するのではなく、肥料として有効活用する工夫として注目されているのが「コンポスト」です。そもそもコンポストとは、土の中で微生物の力を借りて生ごみを分解して作った堆肥のことを意味します。最近では、家で活用できるコンポストも登場しはじめているようです。

とはいえ、いきなり始めるには「匂いは気にならないの?」「もしも虫が増えたら困るなぁ...」などの不安が湧いてくるもの。 そこでイチオシなのが、コンポスト初心者のために作られたこちらの商品。使い方は簡単で、このバッグに1日1回生ごみを入れて、混ぜて、ふたをします。これを2〜3ヶ月間続けて、最後に3週間ほど熟成するだけです。サイズもトートバックほどの大きさですので、マンション暮らしの方でも気軽に始められます。

 
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*参考:LFCガーデニングセット環境省 : ecojin

「いろいろな素材をカットできるのこぎり」フェリシモ

「そのままだと大きいけれど、半分にカットできれば指定のゴミ袋に入りそう」という経験、ありませんか?万能ノコギリがあれば、そんなゴミを小さくできるかもしれません。

自治体によっては、サイズによって粗大ゴミか、普通のゴミで出せるかが変わる場合があります。粗大ゴミとして出すとなると、お金もかかるし、回収をあらかじめ申請する必要があるし、何かと手間がかかるもの。 そうした日々のちょっとした負担から解放してくれる、お助けアイテムがこちらです。替え刃の販売もあるので、切れ味が悪くなっても丸ごと買い替える必要がありません。

*参考:フェリシモの雑貨kraso

きちんと分別してゴミを減らそう

今のゴミの捨て方を続けていては、近い将来、きっと処理が追いつかなくなるでしょう。

ゴミの埋め立てや焼却の限界が来た時、ゴミはどこに行くのでしょうか? ゴミが捨てられなくなった時、我々はどんな生活をすれば良いのでしょう? そんな未来を想像すると、ちょっと怖いですね。

解決策は、なんと言ってもゴミの分別です。分別することでリサイクル率が上がり、廃棄物として処分される量が減ります。一人ひとりが取り組める量はわずかでも、多くの人が取り組めば全体として大きな変化を生み出せるのです。

明日から少しずつ、地球の未来を一緒に変えていきませんか?

くらだしマガジン編集部

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