じゃがいもの保存方法は?夏場はどうする?常温や冷蔵・冷凍別の保存期間も

じゃがいもの保存方法は?夏場はどうする?常温や冷蔵・冷凍別の保存期間も

じゃがいもは、煮る・焼く・揚げるどの調理方法でも美味しい万能野菜。スーパーなどでは袋にたくさん入って売っていますが、安売りしていたらついつい買いすぎてしまったという経験もあるでしょう。

大量のじゃがいもは、そのまま置いていたら芽が出てきてしまい、使い切れないうちに腐ってしまうことも少なくありません。上手な保存方法を知ってフードロスをなくしましょう。

この記事では、じゃがいもを常温・冷蔵・冷凍で保存する方法や保存期間を紹介します。暑い夏場はどのように管理すれば良いかについてもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

未使用のじゃがいもの正しい保存方法

 

未使用の状態のじゃがいもは、以下の方法で保存可能です。

保存方法 日持ち期間
常温保存 2~4か月
冷蔵保存 2~3か月
冷凍保存 2週間~1か月

 

じゃがいもは、基本的に常温保存が適している食材ですが、冷蔵や冷凍での保存も可能です。

以降では、じゃがいもの保存方法別の手順と日持ち日数について解説していきます。

じゃがいもの常温保存

じゃがいもは常温保存が適した野菜なので、冷蔵庫や冷凍室に保存する必要はありません。

常温での保存もひと工夫するだけで、品質を保持できる期間を延ばせます。

  1. じゃがいもについた土やどろを手で落とす
  2. じゃがいもを1つずつ新聞紙またはキッチンペーパーで包む
  3. 直射日光の当たらない風通しが良い冷暗所に保存する

常温保存で長持ちさせるポイント

  • じゃがいもの包みが湿ってきたら交換する
  • 水で濡らさない
  • 直射日光を当てない
  • 風通しのいい場所に置く

じゃがいもは、湿気で傷んでしまうため、濡らしたり風通しの悪い場所に置いたりしてはいけません。

また、直射日光が当たると芽が出て緑に変色し、ソラニンなどの毒素を生成してしまいます。黒い袋に入れて光を遮る方法もおすすめです。

じゃがいもの冷蔵保存

気温が高くなる夏場は、常温保存をしていても、じゃがいもが蒸れて傷みやすくなる恐れがあります。

室温が暑い時期は、じゃがいもの冷蔵保存がおすすめです。

  1. じゃがいもの泥をキッチンペーパーなどで落とす
  2. 1つずつキッチンペーパーか新聞紙で包む
  3. ポリ袋に入れて袋の口を軽くしばって冷蔵庫の野菜室に入れる(※密閉する必要なし)

じゃがいもをそのままの状態で冷蔵庫に入れると、乾燥してシワシワになってしまいます。手間はかかりますが、1つずつ包んでから冷蔵庫で保存しましょう。

また、冷蔵室に入れるとじゃがいもが低温障害を起こすため、必ず野菜室に入れてください。

じゃがいもの冷凍保存

じゃがいもは、丸ごと冷凍するとボソボソとして触感が悪くなるため、解凍したときに使いやすい形状にカットした状態で保存しましょう。

カットするサイズをあまり大きくしないのもポイントです。

  1. じゃがいもを洗って皮をむく
  2. 煮ものなら一口大の大きさ、フライならスティック状など使いやすいサイズにカットする
  3. ボウルに水を入れて切ったじゃがいもを水にさらしてアク抜きする
  4. キッチンペーパーで水気をしっかりと拭き取る
  5. じゃがいも同士が重ならないようにジップ付きの保存袋に並べて入れる
  6. 空気を抜いてから冷凍庫で保存する

カットして冷凍保存すれば触感が気にならなくなるだけでなく、解凍した後にすぐに料理に使えるので時短になり、便利でおすすめです。

余ったじゃがいものの保存方法

 

買いすぎて使い切れずに余ったじゃがいもは、日持ちするように工夫して保存する必要があります。

余ったじゃがいもの保存方法は、大きく2つあります。

保存方法 日持ち期間
切って保存する 約1か月
マッシュして保存する 2〜3週間

 

切ったりマッシュして保存すると、パサパサした触感になりにくく、解凍後に料理に使いやすいというメリットがあります。

切って保存

じゃがいもは、そのまま冷凍するとボソボソとして触感が悪くなるため、解凍したときに使いやすい形状にカットした状態で保存してください。

  1. じゃがいもを洗って皮をむく
  2. 煮ものなら一口大の大きさ、サラダなどのトッピングなら千切りにカットする
  3. ボウルに水を入れて、切ったじゃがいもを水にさらす
  4. キッチンペーパーで水気をしっかりと拭き取る
  5. じゃがいも同士が重ならないようにジップ付きの保存袋に並べて入れる
  6. 空気を抜いて冷凍庫で保存する

余ったじゃがいもは、上記の方法で保存すれば、長く日持ちします。

マッシュして保存

じゃがいもを上手に冷凍するなら、ひと手間加えてマッシュ状にしましょう。

マッシュして保存することで、解凍後にすぐに使えて時短にもなります。

【材料】

  • じゃがいも:適量
  • 水:適量

【調理方法】

  1. じゃがいもは皮をむいて水で洗い、一口大に切る
  2. 5分ほど水にさらしてアクをとる
  3. 水を捨ててじゃがいもを耐熱容器に入れ、電子レンジの600Wで5〜6分程度加熱する
  4. つまようじなどでじゃがいもを指して中まで柔らかくなっているか確認する
  5. じゃがいもが熱いうちにマッシャーでつぶす
  6. 粗熱を取ってからマッシュしたじゃがいもを使いやすい量に分ける
  7. ラップに広げて平らにしてから冷凍庫に入れる

じゃがいもは、冷えるとマッシュしにくくなるので、熱いうちにつぶしてください。

じゃがいもを美味しく保存する3つのポイント

 

じゃがいもは保存の仕方を誤ると、芽がでてしまいます。美味しく食べ切るためには、以下3つのポイントをおさえて美味しく保存してください。

  1. 芽が出ないように注意する
  2. 低温で保存し続ける
  3. 日光など光を遮断して保存する

適切な保存でじゃがいもの美味しさをキープしたまま、最後まで美味しく食べ切りましょう。

芽が出ないように注意する

じゃがいもは、基本的に常温保存が適した野菜です。

風通しがよく、湿気が少ない場所に保存してください。

じゃがいもは、直射日光や電気の光が良く当たる場所に置いておくと「芽が出る」「緑色に変色する」ため注意が必要です。

芽には、ソラニンという有毒物質が含まれており、大量に摂取すると腹痛などの消化器症状が出る恐れがあります。

万が一、じゃがいもの芽が出てしまった場合、少しなら芽の部分を取り除いて食べられますが、芽は食べないようにしてください。

低温で保存し続ける

じゃがいもは常温保存ができる野菜ですが、夏場は室内の温度が上昇しやすく、低温で保存し続けることが難しくなります。

室内の温度が高いときは、常温保存にこだわらず、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう。

ただし、じゃがいもは低温にも弱いため、そのまま冷蔵庫の野菜室に入れると傷んでしまいます。

冷気に直接触れないように、1つずつ新聞紙やキッチンペーパーで包んで、さらにポリ袋に入れて保存しましょう。

じゃがいもは、低温で保存し続けることででんぷんが糖に変化して甘くなり、美味しく食べられます。

日光など光を遮断して保存する

じゃがいもは、日光や光が当たると芽が出たり緑色に変色するため、保存する際は光を遮断するひと工夫で美味しく保存できます。

光を遮断するには、以下の方法がおすすめです。

  1. じゃがいもの量が多い時は段ボールに新聞紙を敷いて保存する
  2. 少量であれば紙袋に入れて保存する
  3. 黒っぽい濃い色の袋に入れて、通気性がよくなるように数か所穴を開けて保存する

光を遮断しながらも、通気性がよくなるように、空気穴を開けるなど工夫してみてください。

これ傷んでる?食べられないじゃがいもを見分けるポイント

 

じゃがいもは、保存期間が長い野菜なので、気づかぬうちに傷んでしまうケースも少なくありません。

そこで、じゃがいもが傷んでいるのか、まだ食べられるのかを見分けるポイントを抑えておけば安心です。

以降では、じゃがいもが傷んだじゃがいもの特徴を6つ紹介しますので、見極める際の参考にしてください。

  1. 芽が出ていてふにゃふにゃしている
  2. 皮が全体的に黒く変色している
  3. 傷が付いている
  4. 中から液体が出ている
  5. 腐ったような異臭がする
  6. カビが生えている

1.芽が出ていてふにゃふにゃしている

芽が出ているじゃがいもは、食べられるケースが多いですが、じゃがいもを触ってみて、ふにゃふにゃしているときは、傷んでいるため食べられません。

生のじゃがいもはしっかりとした硬さがあるため、食べられるかどうか分からないときは、指で少し強く押してみてください。

ふにゃふにゃと柔らかくなっている場合は、品質が悪くなっているので、食べるのは避けましょう。

2.皮が全体的に黒く変色している

じゃがいもの皮は茶色ですが、傷んでくると全体的に黒く変色していきます。

皮の部分が黒くなってしまったじゃがいもは、傷んでしまっているので皮をむいても美味しく食べられません。

3.傷が付いている

傷が付いているじゃがいもは、傷の部分から傷みやすくなります。

傷が付いた部分が変色していないか、ぶよぶよになっていないか確認し、異変を感じたら食べるのは避けましょう。

4.中から液体が出ている

じゃがいもの中から黄色の液体が出ている場合は、腐敗している証拠です。

他のじゃがいもに液体がつくと、他のじゃがいもも傷んでしまうので、扱いには注意が必要です。

5.腐ったような異臭がする

じゃがいもからツンとした嫌な臭いがするときは、腐っている可能性が高いので、食べるのは避けましょう。

じゃがいもの皮についている土のような臭いではなく、腐ったような異臭は腐敗のサインです。

6.カビが生えている

じゃがいもの皮に白や緑などのふわふわとしたカビが生えているときは、食べられません。

皮の部分にカビが生えている場合も、皮をむいて中身を食べられるわけではないので注意してください。

じゃがいもは正しい保存方法で美味しさをキープ

 

じゃがいもは、基本は常温保存できますが、夏場の暑い時期は低温を保つために冷蔵庫の野菜室での保存が最適です。

保存の際は、温度や湿気、直射日光に注意して、保存中に傷んでしまっていないか見た目や触感、臭いを確認してください。

買いすぎてしまったじゃがいもを長く保存したいときは、冷蔵庫の野菜室や冷凍庫で保存して美味しく上手に食べ切りましょう。

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