「使い切れずに余ってしまった長芋の保存方法が知りたい……」
「少しでも長芋を美味しく長持ちさせたい……」
このように悩まれている方は多いでしょう。
サクッとした食感と独特の粘りがある「長芋」は、すりおろしてとろろにしたり、切って和え物にしたりとさまざまな料理に使える食材です。使い切れずに余ってしまった長芋の保存方法がわからない方も多いのではないでしょうか。
長芋は上手に保存すると、美味しさをキープさせつつ、長期保存が可能です。
そこでこの記事では、長芋の保存方法を常温・冷蔵・冷凍に分けて紹介します。新鮮な長芋の見分け方やおすすめレシピも紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
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長芋は土やおがくずがついたまま保存できる?

長芋は、土やおがくずがついたまま保存しても大丈夫です。おがくずとは、のこぎりで木を切るときに出てくる細かい屑のことを言います。
丸ごと売られている長芋には、土やおがくずに包まれていたり、カットしてある長芋の断面におがくずが付いていたりすることがあります。
長芋は、以下のような特徴のある食材です。
長芋を上手に保存するには、湿気や乾燥を防ぎ、切り口を酸化から守ることが大切です。
おがくずや土には、乾燥を防ぎ適度な湿度を保つ役割があります。土やおがくずが付いた長芋を購入したときは、そのまま保存しても構いません。
丸ごと長芋の常温保存|保存期間1か月
丸ごとの長芋は、夏以外の涼しい時期であれば、常温で保存できます。常温保存したときの日持ちは、1か月です。
常温保存するときの手順は、以下の通りです。
- 長芋を新聞紙で巻いて包む(なければキッチンペーパーも可)
- 直射日光の当たらない風通しのよい場所に置く
直射日光に当たると食材の温度が上がり、劣化や腐りやすくなることがあります。
玄関やベランダの日陰、階段下、廊下などの、日光が直接当たらない風通しのよい場所に置いてください。
なお、おがくず入りの箱に入っている場合は、そのまま冷暗所に置きましょう。
丸ごと長芋は冷蔵保存|保存期間3日〜
温度や湿度の高い夏場は、冷蔵保存がおすすめです。丸ごとの長芋は冷蔵庫に入れると、3〜4日保存できます。ただし、加熱して食べる場合は、10日ほど保存可能です。
冷蔵庫で保存するときの手順は、以下の通りです。
- 長芋を新聞紙やキッチンペーパーで包む
- 冷蔵庫の野菜室に入れる
長芋は、乾燥や湿度が苦手なだけでなく温度が低すぎる場所も得意ではありません。冷蔵庫の冷気が当たると低温障害を起こし、変色してしまうことがあります。
一般的に、冷蔵庫の温度は0〜7℃、野菜室は4〜9℃に設定してあります。長芋は、冷蔵庫よりも温度が高めに設定されている野菜室で保存するのがおすすめです。
切った長芋を冷蔵保存|保存期間3日〜

カットした長芋も冷蔵保存しましょう。生のまま食べる場合は3〜4日、加熱して食べる場合は10日ほど日持ちします。
長芋は切り口が空気中の酸素に触れると酸化し、変色が進みます。また、水分が抜けて乾燥する原因にもなります。
切った長芋を冷蔵する場合は、切り口を変色や乾燥から守ることが大切です。
長芋を冷蔵保存する手順は、以下の通りです。
- 切り口にヌルヌルと粘りがあるときはキッチンペーパーで拭く
- 切り口にラップを密着させて覆う
- ラップで全体を包む
- 空気を抜いて保存袋の口を閉じる
酸化が進むとえぐみが強くなり、長芋の味が変わってしまいます。酸化しないようにするには、切り口を薄い酢水に漬けるのも有効です。
すりおろしの長芋は冷凍保存|保存期間1か月
長芋は、すりおろしてから冷凍保存も可能です。長芋は冷凍すると食感が変化しますが、すりおろすと気になりません。冷凍保存すると、1か月間日持ちします。
冷凍保存の手順は、以下の通りです。
- 長芋の皮を剥く
- おろし器ですりおろす
- 冷凍対応のジップ付き保存袋に入れて平らにならす
- 空気を抜いて袋を閉じる
- 冷凍庫の平らな場所に置く
すりおろした長芋は、酸化して薄いピンク色に変色することがあります。そこで、すりおろしたあとに少量の酢を加えて混ぜておくと、変色を防げます。
使うときは、冷蔵庫で自然解凍するか流水解凍してから使いましょう。保存袋の角をハサミでカットして絞りだすと、そのまま料理に使えます。
少しだけ使いたい場合は、冷凍のまま必要なだけ割って別の袋に入れて解凍します。雑菌が繁殖する恐れがあるため、少し残っても再冷凍は避けて一度に使い切りましょう。
長芋は漬物にして冷蔵保存もおすすめ
使いかけの長芋が余った場合は、漬物にして保存しましょう。酢や梅酢、レモンなどが入っているレシピがおすすめです。生のまま保存するよりも長く保存できます。
長芋を使った漬物のレシピを紹介します。
材料
- 長芋:200g
- めんつゆ(3倍濃縮タイプ):大さじ2
- 酢:大さじ1
手順
- 皮を剥いた長芋を棒状にカットする
- ジップ付き保存袋に調味料とカットした長芋を入れて軽く混ぜる
- 空気を抜いて封をする
- 冷蔵庫で半日置く
参考:クックパッド
長持ちする新鮮な長芋の見分け方
ほかの野菜にも共通しますが、美味しく保存するには方法だけでなく、新鮮な長芋を選ぶことも重要です。
収穫してから時間が経っていない新鮮な長芋には、どのような特徴があるのでしょうか。ここでは、新鮮な長芋の見分け方を紹介します。
太さ
均一な太さの長芋を選びましょう。ふっくらとして重みがある長芋はがおすすめです。
皮・表面
表面の皮にハリがあり、凹凸の少ない長芋を選んでください。
皮の色はムラがなく、表面に傷がないか確認しましょう。ひげ根は少ないほうが、アクが少なく美味しいです。
カットされているなら切り口
カット済みの長芋は、切り口で鮮度を確認します。時間が経つと酸化が進み変色するため、切り口が白っぽい長芋がおすすめです。
切り口のみずみずしさも、新鮮さを見分けるポイントです。
保存した長芋の美味しいレシピ3選

長芋を使ったおすすめレシピを3つ紹介します。長芋は生のままだとサクサク、加熱するとホクホクの2種類の食感が楽しめます。すりおろす、和えるなどの調理法以外にも、さまざまな料理で味わいましょう。
- 長芋のステーキ
- 長芋と豚肉の黒酢酢豚
- 長芋と豆腐のチーズ焼き
長芋のステーキ
長芋のステーキは、厚めに切った長芋をごま油で焼き、しょうゆベースで味つけした絶品料理です。厚めに切っているため、外側はホクホク、内側はサクッとした2種類の食感が楽しめます。
材料(2人分)
- 長芋:400g
- 塩コショウ:少々
- 酒:大さじ1
- しょうゆ:大さじ1
- ごま油:大さじ1
- かつお節:1/2袋
- 細ねぎ(刻む):大さじ1
手順
- 皮つきのまま1.5〜2cmの厚さに切り、両面に塩コショウをまぶす
- フライパンにごま油を入れて加熱し、長芋を入れて4〜5分焼く
- 裏返してさらに4〜5分ほど焼く
- 酒としょうゆをまわし入れ、火を強めて全体に味を絡める
- 器に盛り付けてかつお節と細ねぎを散らす
参考:デリッシュキッチン
長芋と豚肉の黒酢酢豚
長芋と豚肉の黒酢酢豚は、厚切りの豚ロース肉と長芋を炒め、黒酢だれに絡めた料理です。長芋は皮つきのまま使うため、いつもと違う食感が楽しめます。献立のメインおかずに作ってみてください。
材料(2人分)
- 豚ロース肉:2枚
- 長芋:150g
- しょうゆ:小さじ1
- 酒:小さじ1
- 片栗粉:大さじ1と1/2
- サラダ油:大さじ1
- 白髪ねぎ:適量
- 黒酢:大さじ1と1/2
- しょうゆ:小さじ2
- 砂糖:小さじ2
- 片栗粉:小さじ½
- 水:1/4カップ
手順
- 豚肉は3cm角に切り、しょうゆと酒をもみこみ、片栗粉をまぶす
- 長芋は皮つきのままきれいに洗い、ひと口サイズの拍子切りにする
- フライパンにサラダ油を熱し、豚肉を入れて焼き色がつくまで焼く
- 豚肉を横によけて、長芋の両面を焼く
- 黒酢から水までの調味料をボウルに混ぜて、全体に絡める
- 水気が少なくなり、全体に味が馴染んだら器に盛る
- 白髪ねぎをトッピングする
参考:キッコーマン
長芋と豆腐のチーズ焼き
長芋と豆腐のチーズ焼きは、すりおろした長芋と豆腐のなめらかな食感が楽しめるチーズ焼きです。味つけはめんつゆのみなので、簡単に作れます。
材料(2人前)
- 木綿豆腐:200g
- 長芋:150g
- 卵:1個
- めんつゆ:大さじ1
- スライスチーズ(とろけるタイプ):2枚
- 刻みのり:適量
手順
- 木綿豆腐をキッチンペーパーに包み、冷蔵庫に20分置いて水気を切る
- 豆腐を4等分にカットする
- 長芋の皮を剥いてすりおろす
- 耐熱皿に豆腐を並べ、すりおろした長芋をかける
- スライスチーズをのせてオーブントースターで7分ほど焼いて焼き色を付ける
- のりをトッピングする
参考:クラシル
まとめ:長芋は正しく保存して美味しく食べ切ろう!
長芋は、温度や湿度が高い夏場以外であれば常温での保存が可能です。気温が高い時期は、傷みやすいため冷蔵庫で保存しましょう。
すりおろして冷凍すると、長持ちするだけでなく解凍するだけで料理に使えるため便利です。
保存する時期や料理への使い道によって、適した保存方法を選び、美味しく食べきりましょう。
くらだしマガジン編集部
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