和歌山県に位置する「海の見える町」、すさみ町。年間100人ペースで人口が減少し、現在の人口は3,681人(2022年時点)。2045年には人口が半分以下になることが想定され、「消滅可能性都市」とも言われています。
特に、一次産業における生産者数は減少の一途をたどっています。330名いた漁師は80名まで減り、そのほとんどが80代の高齢者です。その結果、昔から受け継がれる引縄漁の「ケンケン漁」が今にも消えゆく伝統産業として懸念されているとともに、漁獲量も減少しています。
また、市場に出回らない地魚はその価値が伝わらないまま直売所に雑魚として並ぶため、「美味しいのに低い価格でしか売れない」のが現状です。
こうした課題を解消するためにはじまった、Kuradashiとすさみ町の取り組みをご紹介します。
未利用魚は、漁獲されたものの市場であまり需要がない、あるいは商業的に利用されていない魚のことを指します。
これらの魚は外観やサイズ、種類も一定ではないため、流通する前に捨てられることが多いのが現状です。
資源の浪費と環境への負荷はもちろん、未利用魚の廃棄には経済的な損失も伴い漁業コミュニティに影響を及ぼすなど、多くの課題があります。
そのため、持続可能な漁業管理と未利用魚の活用方法の開発が重要です。
調理すればおいしく食べられる未利用魚をランダムで詰め合わせたセットをご用意しました。未利用魚の活用術を掲載したリーフレットもついてきます!
【お届け例】
・ミギマキ
・オジサン
・クロダイ
・ニザダイ
・イラ
・タカノハダイ
2023年8月から、ファミリーレストラン「100本のスプーン」で、クラダシの連携協定先である和歌山県すさみ町の未利用魚を活用したメニュー提供がはじまります。
▼提供予定メニュー
和歌山県すさみ町産 白身魚のムニエル / 魚介のフリットと食べるタルタルソース / 和歌山県すさみ町産 白身魚のフライ
おいしく食べることが、魚のフードロスの削減と漁師の収入向上につながります。提供店舗や時期の詳細は下記よりご確認ください。
すさみの未利用魚を活用したメニューが和歌山県でも食べられます!地産地消と未利用魚の活用、漁師の収入向上を目指し、大和ハウスリアルティマネジメントが運営する「レストラン サンクシェール」にてすさみ町の未利用魚を活用したランチメニューを期間限定で提供します。
■場所:レストラン サンクシェール
■住所:和歌山県和歌山市七番丁26番1 モンティグレ3階
■期間:2023年10月1日~12月31日(なくなり次第終了)
■ランチ:11:30~14:30
第28回クラダシチャレンジin和歌山県すさみ町は2023年8月22日~28日に開催されました。 8名の学生が参加し、イカ漁体験や現地の方との意見交換などを行いました。オフィスで行われた事後報告会では活動報告と現地で学んだ問題点をもとにすさみ町のPR方法について発表しました。
学生が収穫した特産物がKuradashiでは買えます。それがクラチャレふるさとだより!現地の生産者さんの声や学生からのメッセージが入ったリーフレットつき。ぜひチェックしてみてください。