和菓子の特徴や魅力、洋菓子との違い、季節ごとの選び方を解説

和菓子の特徴や魅力、洋菓子との違い、季節ごとの選び方を解説

和菓子は日本の伝統的なお菓子であり、ご自宅用で楽しめるだけでなく贈答用にも喜ばれます。本記事では和菓子の特徴や歴史、種類別による代表的な和菓子、季節ごとの定番についても解説します。

また、人気の和菓子をお得に取り寄せできるサービスも紹介するので、全国の美味しい和菓子を探している方はぜひ参考にしてください。

和菓子の特徴とは?洋菓子との違い

桜餅

和菓子はおやつとしてだけでなく、贈答品や手土産としても喜ばれます。

和菓子は日本の伝統的なお菓子ですが、実はすべてが日本発祥ではありません。なかには海外から伝わったものもありますが、江戸時代以前に日本に伝わり、その後日本独自のお菓子に進化したものはすべて和菓子として分類されます。

古くから日本人に愛されてきた和菓子ですが、洋菓子との違いはどのような点にあるのでしょうか。大きな違いとして挙げられるのが原料です。

落ち着きのある素朴な甘さが特徴的な和菓子は、水や砂糖のほか、米・麦・豆類など、主に植物性の原料を使って作られます。一方、西洋発祥の洋菓子はバターや卵、生クリームなど動物性の原料をベースに作られるため、和菓子にはない濃厚でこってりとした味わいが特徴的です。

このほか、四季や花鳥風月をイメージして作られることが多い和菓子に対し、洋菓子は華やかなデザインのものが多いなど、和菓子と洋菓子は見た目においても大きな違いがあります。

和菓子の種類

日本ならではの伝統的な製法で作られる和菓子は種類も数多くありますが、一般的には製法や水分量などによって、生菓子・半生菓子・干菓子の3種類に大きく分けられます。

次はこれら3つの代表的な和菓子の種類や、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

生菓子

30%以上の水分を含む和菓子を生菓子と呼びます。生菓子は素材の良さをそのまま活かした和菓子であるため、あまり日持ちはしません。

代表的な生菓子には、下記のものが挙げられます。

練り切り

練り切りは生菓子のなかでも上生菓子と呼ばれる高級菓子のひとつで、お祝いごとの席などで食べられます。職人の手で一つひとつ丁寧に作られ、色彩豊かで見た目の美しさが特徴的です。

団子

穀物の粉に水やお湯を加えて丸め、蒸したり茹でたりして作られる団子は、和菓子の定番ともいえるお菓子です。みたらし団子や三色団子、胡麻団子などが一般的に親しまれています。

カステラ

カステラは洋菓子のイメージが強いですが、実はポルトガルから伝わった和菓子の一種です。なかでも有名なのは、出島があった長崎のカステラです。柔らかなスポンジ生地をひとくち食べれば、上品な甘さが口の中に広がります。

半生菓子

水分が10〜30%ほど含まれている和菓子を半生菓子と呼びます。半生菓子は生菓子よりも日持ちするため、贈答品としても利用しやすいのが特徴です。

代表的な半生菓子には、下記のものが挙げられます。

きびだんご

きびだんごは、一般的にもち米で作った求肥にきび粉で風味づけをして作られます。発祥地は岡山といわれており、やさしい甘さと柔らかな食感が特徴的です。

栗きんとん

混同されがちですが、和菓子の栗きんとんはおせち料理の栗きんとんとは別物です。和菓子の栗きんとんは、厳選した栗と少量の砂糖を合わせて炊き、茶巾で絞って作られます。高級感のある、ほんのり感じる素朴な甘みが魅力です。

甘納豆

江戸時代から親しまれている甘納豆は豆を砂糖で甘く煮たあと乾燥させ、仕上げに砂糖をまぶして作られます。なかには栗やさつまいもを使ったものもあり、使用する食材ごとに食感や味わいの違いを楽しめます。

干菓子

水分が10%以下の和菓子を干菓子(ひがし)と呼び、干菓子は和菓子のなかでも日持ちする期間が長い和菓子です。

代表的な干菓子には、下記のものが挙げられます。

ひなあられ

ひな祭りに供えられるひなあられは、淡くかわいらしい色味が特徴です。桃・白・緑・黄の4色で作られたひなあられは、日本の四季を表しているといわれています。

せんべい

せんべいの原料はうるち米で、焼きせんべいと揚げせんべいの2種類に分けられます。せんべいは各地域でさまざまな特色がありますが、なかでも埼玉県の草加せんべいは昔ながらの素朴で親しみやすい味が人気です。

金平糖

一粒一粒がカラフルに色付けされた金平糖は、小さい星のようなかわいらしい見た目が印象的です。金平糖の歴史は古く16世紀後半に日本に伝わり、17世紀の終わり頃から長崎で盛んに作られるようになったといわれています。

季節ごとの定番の和菓子

季節の定番和菓子

上記でも触れてきましたが、和菓子には日本の四季をモチーフにしたお菓子が数多くあります。季節に合わせた和菓子を選んでみると、いつものおやつの時間が少し趣のある時間に変わるでしょう。

次は季節ごとにおすすめの和菓子を紹介するので、ぜひ季節ならではの和菓子を味わってみてください。

春に定番の和菓子

うららかな日差しが心地よい春先には、桜の花びらを表現したお菓子が多く出回ります。特に人気なのは桜餅です。春の桜を感じさせるかわいらしいピンク色が特徴的な桜餅は、春の和菓子の代表格といえるでしょう。

また、花見の際には三色団子も定番です。三色団子はおだんごの色が上から順にピンク、白、緑と決まっており、これは桜の木のうつろいの様子を表現しているといわれています。

このほか、5月5日の子どもの日に食べられる柏餅やちまきなども、古くから日本に伝わる春を表す代表的な和菓子です。

夏に定番の和菓子

暑さが厳しい夏には火照った体を冷やしてくれる和菓子や、のど越しの良いつるりとした食感の和菓子を選ぶのがおすすめです。

夏の代表的な和菓子は、水羊羹や和風のゼリーです。冷蔵庫で十分冷やしてから食べると、口の中にひんやりと爽やかな甘さが広がります。

このほか透明な葛生地であんこを包んだ水まんじゅうも、夏におすすめの和菓子です。つるんとした透明感のある見た目は、見ているだけでどことなく清涼感を感じられます。

秋に定番の和菓子

秋には芋や栗など旬の食材を使った、思わず食欲がそそられる秋限定の和菓子が多く登場します。

なかでも定番なのは芋羊羹や栗きんとんです。秋の味覚であるさつまいもや栗のおいしさをダイレクトに味わえる和菓子なので、ぜひおやつの時間や食後のデザートに楽しんでください。

また、秋には美しい満月を眺める季節行事、お月見もおこなわれます。お月見には月見団子が欠かせませんが、月見団子は地域によって色や形が異なります。

各地域で親しまれている月見団子を取り寄せて、毎年さまざまな地域の月見団子を楽しむのもおすすめです。

冬に定番の和菓子

寒い冬の時期には雪をイメージして作られた和菓子や、待ち遠しい春の訪れを表現した和菓子が人気です。

冬におすすめしたい和菓子といえば、花びら餅やうぐいす餅が挙げられます。花びら餅は、お正月に食べる伝統的な和菓子のひとつです。新年の祝いの場で食べられることが多く、1月を代表する上生菓子でもあります。

色鮮やかな黄緑色が印象的なうぐいす餅は、春を待ちわびるうぐいすを表現した和菓子といわれています。

和菓子と一緒に温かいお茶でほっと一息つくのは冬ならではの醍醐味です。新年のお祝いの席などでは、ぜひ家族そろって冬の和菓子を堪能してください。

和菓子の歴史

和菓子の歴史

和菓子の歴史を知ることで、より深く和菓子の世界を楽しめるでしょう。和菓子の歴史を各年代ごとに紹介するので、ぜひ参考にして和菓子への理解をさらに深めてください。

縄文時代〜飛鳥時代

和菓子の歴史は縄文時代にまでさかのぼります。満足な食事を得るのが難しかった古代人は、空腹を満たすために木の実や果物を間食として口にしていました。これが菓子の始まりといわれています。

食べ物の加工技術がなかった古代の人々は、果物の素朴な甘みを特別なものと捉え、主食と間食をはっきり区別していたと考えられています。

また、今でいう団子や餅が誕生したのもこの頃です。砕いた木の実を水でアク抜きし、それを丸めたものが団子の始まりといわれています。かつては保存食として重宝されていました。

その後、日本最古の加工食品といわれる餅が誕生します。貴重な米を原料として作られた餅は、当時の人々からとても神聖なものとして扱われていました。

奈良時代〜戦国時代

奈良時代に入ってからは、遣唐使の影響で和菓子のバリエーションが急速に広がります

遣唐使が日本に持ち帰ったもののなかに、唐菓子(からくだもの)と呼ばれる米や麦などを原料としたお菓子があり、これが日本の和菓子文化に大きな影響を与えました。

その後、鎌倉時代には中国から羊羹や饅頭などが伝わり、茶道の確立とともに和菓子も徐々に日本独自の進化を遂げていきます

室町時代には砂糖饅頭と呼ばれる甘菓子が誕生し、戦国時代以降は貿易やキリスト教布教のために来日したポルトガル人やスペイン人から南蛮菓子が伝わりました。今もなお親しまれているカステラや金平糖が登場したのも、この時代といわれています。

江戸時代〜明治時代以降

江戸時代に入ると、これまで高級品として扱われていた砂糖の輸入量が増え、庶民の間で駄菓子文化が生まれます

現在の和菓子の多くは江戸時代に生まれたとされており、当時は京都の京菓子と江戸の上菓子で頻繁に競い合っていました。

その後、明治時代に西洋文化が伝わったことにより、和菓子作りの技術は飛躍的に発展していきます。なかでもオーブンは和菓子作りに大きな影響を与えました。

オーブンの登場によりこれまではなかった栗饅頭やカステラ饅頭などの焼き菓子が作られるようになり、和菓子の種類はいっそう多様化したといわれています。

美味しい和菓子をお得にお取り寄せするなら

今回紹介したように私たちが普段何気なく食べている和菓子には、実はさまざまな種類や特徴があり、その歴史的背景も非常に奥が深いものです。

五感の芸術と表現されることもある和菓子は、古くから伝わる伝統を重んじながらも独自の発展を遂げ、今もなお進化し続けています。

和菓子への理解を深め、季節の行事ごとや四季折々に合った和菓子を楽しむことで、日本の和を身近に感じられるでしょう。

自宅にいながら手軽に美味しい和菓子を味わいたい方は、和菓子を取り寄せたり、通販で購入したりするのがおすすめです。

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今回の記事でも触れた長崎のカステラや草加せんべいなど、Kuradashiでは全国各地の人気の和菓子も取り揃えています。

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くらだしマガジン編集部

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