普段なにげなく買ったり食べたりしているソーセージですが、ウインナーやそのほかにもさまざまな種類があり、それぞれに特徴が異なります。本記事ではそれらの違いや質・添加物に配慮したソーセージの選び方、より美味しく食べるための調理方法を見てみましょう。
また、ソーセージは加熱せずにそのまま食べられるのか、冷凍の方法や解凍のポイントなども解説します。上質なソーセージをお得に購入する方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ソーセージとウインナーの違い
ソーセージとウインナーにはどのような違いがあるのか、疑問に感じている方も多いでしょう。
ソーセージは一般的に、ひき肉と香辛料などの調味料を混ぜ、ケーシング(豚や羊の腸など)に詰めて加熱、乾燥または燻製させたものです。大きさではなく太さを基準に種類が分けられます。古くから保存食として世界中で作られてきました。
ウインナーは「ウインナーソーセージ」が正しい呼び名で、数あるソーセージの種類のひとつです。JAS規格(日本農林規格)では、ウインナーはケーシングに羊腸を使用したもの、または太さが20mm未満のものと定められています。広く見ればウインナーとソーセージは同じといえますが、このような違いがあるのです。
ソーセージの種類はほかにもある
ソーセージにはウインナーだけではなく、フランクフルトソーセージやボロニアソーセージなど、ほかにもさまざまな種類があります。それぞれの特徴を見てみましょう。
フランクフルトソーセージ
フランクフルトソーセージは、串に刺さったものが屋台やコンビニエンスストアでよく見られます。名称はドイツの都市フランクフルトからつけられました。
ソーセージのうちケーシングに豚腸を使用したもの、または太さが20mm以上36mm未満のものがフランクフルトソーセージに分類されます。パリッとした皮とジューシーさが特徴で、ウインナーよりも大きいため食べ応えがあります。
ボロニアソーセージ
ボロニアソーセージはウインナーやフランクフルトと比べて馴染みがないかもしれませんが、スーパーでもよく見かけるソーセージの一種です。牛腸を使用したもの、または太さが36mm以上のものがボロニアソーセージの定義とされています。
北イタリアのボローニャ発祥で、太めで断面に脂肪の小片が見えるのが特徴です。ハムのように薄くスライスして生のまま食べたり、好みの厚さにカットして料理に使ったりします。生の状態だとしっとりとやわらかい食感で、加熱すればジューシーな味わいを楽しめるソーセージです。
その他のソーセージ
上記で紹介したソーセージ以外に、長期保存に適したドライソーセージやパンに塗って食べるペースト状のソーセージなど、多様な種類があります。それぞれに魅力があり、楽しみ方もさまざまです。
ドライソーセージは、味付けしたひき肉をケーシングに詰めて加工したものをいいます。ほかのソーセージと違って加熱せず、水分量が35%以下になるまで乾燥させるのが特徴です。
リオナソーセージは野菜や穀粒、チーズなどを加えて羊腸や人工ケーシングに詰めて加工したものです。
また肉ではなく魚で作られたものは、魚肉ソーセージと呼ばれます。これは日本特有のもので、原材料に魚肉および鯨肉が50%以上含まれていることが特徴です。
このほかに、セミドライソーセージやレバーソーセージ、レバーペースト、加圧加熱ソーセージ、無塩漬ソーセージ、混合ソーセージが挙げられます。
ソーセージの選び方
さまざまな種類があるソーセージですが、購入の際には種類以外にも品質や添加物による選び方もあります。ここからは、ソーセージを選ぶポイントを見てみましょう。
品質はJASマークでわかる
ソーセージの品質はJASマークの有無でわかります。JASマークは一定の品質基準を満たした製品に付けられるもので、標準・上級・特級・特色JASの4種類に分けられます。特級に近くなるほど品質が高いので、上質なソーセージを食べたい場合、上級以上を選ぶのがおすすめです。
- 標準:つなぎ10%以下、でん粉は5%以下。原料肉は豚・牛・うさぎ・鶏・アヒルなど
- 上級:つなぎ5%以下、でん粉は3%以下。原料肉は豚肉・牛肉のみ
- 特級:つなぎ不使用。原料肉は豚肉・牛肉のみ
- 特色JAS:特級の基準を基本に、72時間熟成など特殊な製法を用いて作られたもの
添加物の有無も確認
ソーセージは加工する段階で、基本的に添加物が必要になります。しかし、普段から食品を選ぶ際に添加物を気にしている方なら、できるだけ含有量が少ないものを選びたいでしょう。
健康に気をつけたい方や毎日ソーセージを食べる方は、無塩せきと表記のあるものや、発色剤・保存料・リン酸塩などの添加物不使用のものを選びましょう。
ソーセージがさらに美味しくなる調理方法
美味しいソーセージを手に入れたら、その旨味を活かす調理を心がけましょう。実は、ソーセージを美味しく食べるにはコツが必要です。
焼く、ボイル、それぞれのより美味しく食べる調理方法を紹介します。ぜひ参考にして、普段の料理をレベルアップさせてみてください。
少量の水を加えて焼く
ソーセージの醍醐味といえば噛んだときのパリッとした食感です。焼くときに大切なのは、その食感を崩さないことです。切れ目を入れずにそのまま焼くと、弾けるような食感を損なわずに調理できます。逆に切れ目を入れると、皮が縮み、硬く感じてしまうので注意しましょう。
「焼く場合は油不要」と記載しているメーカーがほとんどですが、油を使用するとより香ばしい風味と食感を楽しめます。その際ソーセージが焦げやすくなるので、転がしながらまんべんなく火を通すようにしましょう。
また途中で水を少量入れることでソーセージが水分を吸収し、よりジューシーに仕上がります。
ただ普通に焼くだけではなく、このように少しの工夫でいっそう美味しいソーセージを味わえます。
80度のお湯でボイル
油のカロリーが気になる方には、ボイルする方法がおすすめです。少し塩を加えた80度程度のお湯でボイルしましょう。ソーセージが浮いてきたら食べ頃です。
沸騰したお湯だとソーセージの旨味がどんどん流れ出てしまうので、こまめに温度を確かめて調節しながら調理しましょう。
またお湯を使わずに簡単にボイルするなら、レンジを使う方法もあります。お湯を沸かす手間がかからないので、時間がないときにも便利です。
レンジの場合はソーセージに切れ目を入れて皿に乗せ、ラップをかけて加熱します。このとき切れ目を入れないと皮が破裂してしまう恐れがあるので、焼く場合とは異なり、必ず切れ目を入れるようにしましょう。
そのままでも食べられる?
ソーセージは焼いたりボイルしたりして食べるイメージがありますが、買ってきたそのままの状態でも食べられるのでしょうか。結論としてはそのままでも食べられますが、加熱した方がより美味しく食べられます。
パッケージに加熱食肉製品や非加熱食肉製品と記載されている場合、生でも食べられるように加工されています。しかし問題ないとはいっても生で食べる場合は購入してすぐ、賞味期限以内のものを食べるのが安全です。
なかには無塩せきや生ウインナーなど「必ず加熱してください」と表記があるものもあります。その場合は生では食べないようにしましょう。
ソーセージは冷凍できる?
お弁当などで少量だけ使ったものの、開封してしまったからと残った分を無理に使い切ろうとした経験がある人もいるでしょう。
ソーセージは賞味期限以内に食べ切ることが理想ではありますが、冷凍により長期保存できます。そのため余ってしまったら冷凍保存しましょう。
食材は空気に触れると劣化の原因になるので注意が必要です。空気に触れないよう、できるだけ密閉して冷凍しましょう。また加熱後の冷凍は旨味が損なわれてしまうため、おすすめしません。
本来の食感や風味をなるべく残すためには、急速に冷凍して時間をかけて解凍しましょう。
一気に使わない場合は、最初から冷凍されている商品を選ぶのもおすすめです。
冷凍したソーセージの解凍方法と使い方
冷凍したソーセージの解凍は冷蔵庫での自然解凍か、そのままボイルしましょう。
自然解凍する場合は、冷蔵庫に移して時間をかけて解凍させます。冷凍と解凍を繰り返すと品質が損なわれてしまうので、一度解凍したものは再冷凍せずに使い切りましょう。
また、常温で解凍すると食中毒の危険性があるため、自然解凍は常温で放置するのではなく冷蔵庫で行ってください。
茹でて食べる場合は冷凍のままボイルできます。焼いて食べるときは一度ボイルすると旨味が落ちてしまうので、冷蔵庫で自然解凍してから焼きましょう。
美味しいソーセージをお得に買う方法
ソーセージは古くから保存食として世界中で作られてきました。ウインナーソーセージやフランクフルトソーセージ、ボロニアソーセージなど種類はさまざまで、それぞれ材料や太さ、加工方法に特徴があります。
JASマークや添加物の有無によるソーセージの選び方や調理方法、保存方法を参考に、より美味しくソーセージを味わってください。
美味しいソーセージをお得に購入するなら、ソーシャルグッドマーケットのKuradashiがおすすめです。Kuradashiではまだ食べられるにも関わらず捨てられてしまう可能性のある商品を、お得な価格で販売しています。
無塩せきのソーセージや食べ比べセットもあり、安全で美味しいソーセージをお得に購入できます。冷凍で日持ちするので、買いだめにも便利です。また、Kuradashiでの購入は食品ロス対策やその他社会貢献にもつながります。