とうもろこしは、収穫したときが一番糖度が高く美味しく食べられて、収穫後はだんだん糖度が低下していきます。
すぐに食べ切れない量のとうもろこしが余ってしまった場合は、鮮度と糖度を保った美味しい状態のまま冷蔵・冷凍保存することが最適です。
そこでこの記事では、生や茹でのとうもろこしを常温・冷凍・冷蔵で美味しく保存する方法と日持ちの目安に加え、美味しい解凍方法と食べ方を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
生のとうもろこしを美味しく保存する方法

生のとうもろこしを美味しく保存するなら、皮つきのまま常温・冷蔵庫または冷凍庫で保存することが最適です。
保存方法によって日持ち目安が異なるため、いつごろ消費する予定なのかを考えて保存方法を選択するといいでしょう。
以降の項目では、生のとうもろこしを常温・冷蔵・冷凍で保存する方法と、それぞれの日持ちの目安について解説していきます。
皮つきのまま常温保存する|日持ち目安1日
加熱していない生の皮つきとうもろこしは、常温保存で1日程度日持ちします。
乾燥に弱い特性があるため、ひげや皮はついたまま直射日光のあたらないなるべく涼しい場所で保存しましょう。
とうもろこしを常温保存する方法は、以下の手順を参考にしてください。
- とうもろこしのひげは切らず皮もそのままで、1本ずつキッチンペーパーやラップで包む
- 乾燥を防ぐため、ポリ袋にとうもろこしを入れる
- ひげ側を上に向けて立てて涼しい場所で保存する
なお、すべて皮を取り除いたとうもろこしは、実が空気に触れて乾燥しやすくなるため、常温での保存は好ましくありません。
常温保存したとうもろこしは、傷まないうちになるべくすぐに消費しましょう。
皮つきのまま冷蔵保存する|日持ち目安2〜3日
生の皮つきとうもろこしは、冷蔵保存であれば2〜3日程度日持ちします。
冷蔵庫保存では、常温保存よりも日持ちしますが、乾燥には十分に注意して保存しましょう。
とうもろこしを2〜3日程度日持ちさせる冷蔵保存の方法は、以下の通りです。
- とうもろこしのひげはキッチンバサミで切り、まわりの汚れた皮を取り除く
- とうもろこしを1本ずつキッチンペーパーやラップで包む
- ジッパー付きの保存袋に入れる
- ひげがあった側を上にして冷蔵庫に立てて保存する
冷蔵庫は乾燥しやすいため、皮はすべてむいてしまわずに内側の皮を残して乾燥を防ぎましょう。
皮つきのまま冷凍保存する|日持ち目安1か月
皮つきの生のとうもろこしは、冷凍庫で正しく保存すれば1か月程度日持ちさせられます。
美味しいとうもろこしをまとめ買いして、数日に分けて食べたいときに活用できます。
とうもろこしを1か月程度日持ちさせる冷凍保存の方法は、以下の手順を参考にしてください。
- とうもろこしのひげをキッチンバサミで切り、汚れている皮を取り除く
- キッチンペーパーやラップで1本ずつ包む
- 冷凍可能なジッパー付き保存袋に入れて、冷凍庫で保存する
冷凍保存する場合も乾燥に要注意なので、内側の皮は2〜3枚残したまま保存しましょう。
茹でたとうもろこしを美味しく保存する方法

たくさんのとうもろこしを一気に茹でて食べ切れずに余ってしまった場合でも、冷蔵・冷蔵なら美味しく保存できます。
ただし、一度茹でたとうもろこしは生の状態よりも痛みやすいため、常温保存はできません。
以降の項目では、茹でたとうもろこしを美味しく保存する方法や、カット・ペースト状にした場合の保存方法を紹介していきます。
冷蔵保存する|日持ち目安2〜3日
茹でたとうもろこしを冷蔵保存する場合、日持ちの目安は2〜3日です。
茹でたとうもろこしの正しい冷蔵保存の方法は、以下の手順を参考にしてください。
- 茹でたとうもろこしは、1本ずつ熱いうちにラップで包む
- 粗熱をとってから、ジッパー付き保存袋に入れて冷蔵庫で保存する
ポイントは茹でた後、熱が冷める前にすぐにラップで蒸気ごと包むことです。熱いままラップで包むと、粒がシャキシャキになり美味しく保存できます。
冷凍保存する|日持ち目安1か月
とうもろこしを茹でて冷凍保存する場合、日持ちの目安は1か月です。
とうもろこしの正しい冷凍保存の方法は、以下の手順を参考にしてください。
- 茹でたとうもろこしは、熱いうちに1本ずつラップで包む
- 粗熱をとってから、冷凍可能なジッパー付き保存袋に入れて冷凍庫で保存する
冷凍して保存するのであれば、いつもより少しかために茹でると鮮度を保ちやすくなります。
輪切りやペースト状に冷凍保存する|日持ち目安1か月
冷凍庫の収納が足りない場合は、とうもろこしを茹でた後に輪切りやペースト状にすれば、スペースを確保できて解凍後も調理が楽になります。
とうもろこしを茹でて、輪切りやペースト状にしたものを冷凍保存した場合、日持ちの目安は1か月です。
茹でて輪切りにしたとうもろこしを冷凍保存する手順は、以下の通りです。
- 茹でたとうもろこしを3~4cmに切り分ける
- 1つずつラップで包み、冷凍可能なジッパー付き保存袋に入れて冷凍庫で保存する
茹でてペースト状にしたとうもろこしを冷凍保存する手順は、以下の通りです。
- とうもろこしを柔らかく茹でる
- 包丁などで芯から実をはずす
- フードプロセッサーでペースト状にする
- 冷凍可能なジッパー付き保存袋に入れて空気を抜きながら平らにする
- 箸などで好みの大きさに溝をつけて冷凍庫に入れる
溝をつけてから冷凍庫に入れることで小分けに使用でき、解凍する際に便利です。
常温保存はNG
茹でて加熱したとうもろこしは、生のとうもろこしよりも傷みやすくなっているため、常温保存はできません。
食べ切れないとわかったらすぐに保存して、傷まないようにすることが大切です。
茹でたとうもろこしが大量に余ってしまった場合は、先述した通り冷蔵または冷凍で保存しましょう。
輪切りやペースト状にして保存しておけば、料理の下準備にもなり時短調理につながります。
レンジでチンしたとうもろこしも冷凍保存で1か月日持ちする

とうもろこしは、レンジでチンすると栄養素を逃がさず甘味や風味が増します。
さらに、大きな鍋でお湯を沸かす必要がなく、洗い物が減って時短にもなるためおすすめの調理方法です。
とうもろこしのレンジ加熱の手順は、以下の方法を参考にしてください。
- ひげをキッチンバサミで切り、汚れた皮を取り除く
- 皮つきのままお皿にのせてふんわりラップをかける
- とうもろこし1本あたり、600Wで5~6分加熱する
- ラップをしたまま粗熱をとる
- 粗熱がとれたらキッチンペーパーで水分をふきとる
- 1本ずつラップで包んで冷凍用のジッパー付き保存袋に入れて冷凍庫で保存する
とうもろこしは、皮つきのままレンジで加熱することで、粒にシワがよらずにシャキシャキした触感が楽しめます。
冷凍保存したとうもろこしの美味しい食べ方と正しい解凍方法

冷凍保存したとうもろこしは、生や茹で・ペースト状など冷凍したときの状態で解凍方法が異なります。
とうもろこしを冷凍保存したときの状態を活かして、正しく解凍しましょう。
次の項目では、冷凍保存したとうもろこしの正しい解凍方法に加え、美味しい食べ方を紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。
生のまま冷凍したとうもろこし
加熱せずに生の状態で冷凍したとうもろこしは、レンジ・鍋・蒸し器の3つの方法で解凍できます。
レンジで解凍する手順
- とうもろこしをラップでふんわり包む
- 1本あたり600Wで6~8分加熱する
鍋で解凍する手順
- 鍋にとうもろこしがかぶるくらいの水を入れて火をかける
- 沸騰後3~4分加熱する
蒸し器で解凍する手順
- 蒸し器にとうもろこしを入れる
- 沸騰後10~12分蒸す
とうもろこしの大きさによって、加熱時間を調整してください。
レンジの場合はふんわりとラップすること、鍋・蒸し器なら水の状態からとうもろこしを入れることが美味しく解凍するポイントです。
茹でて冷凍したとうもろこし
茹でて冷凍したとうもろこしは、冷蔵庫に入れて自然解凍する方法がおすすめです。
使いたい日の前日に、冷凍庫から冷蔵庫に移動させておくといいでしょう。
すぐに使いたい場合は、とうもろこしにふんわりとラップをかけ、1本あたり600Wのレンジで3〜4分加熱します。
茹でてから冷凍したとうもろこしは加熱されているため、解凍後に調理しやすいメリットがあります。
焼きとうもろこしや、実を取ってからチャーハンや混ぜ込みごはん、バターコーンにするのがおすすめです。
ペースト状で冷凍したとうもろこし
ペースト状で冷凍したとうもろこしは、レンジなどで解凍する必要はありません。凍ったままでも調理できます。
必要な分だけ、袋から折って取り出して使いましょう。
牛乳と一緒に温めてコンソメ顆粒で味を整えてコーンスープにしたり、トーストにのせて焼いたり、パスタのクリームソースにするなど、時短調理で美味しく食べられます。
とうもろこしを正しく保存して美味しく食べよう

とうもろこしは、収穫後すぐが一番糖度が高く美味しく食べられ、だんだんと甘味・風味が減っていきます。
たくさん買いすぎてしまったときは、鮮度が落ちないうちに冷蔵・冷凍で正しく保存して日持ちさせましょう。
常温保存はすぐに食べる場合のみにしておき、基本的には冷蔵・冷凍保存がおすすめです。レンジなどを使って、みずみずしく解凍したとうもろこしを美味しく食べてください。
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