さわやかな風味と辛みが特徴的で、薬味や料理の風味づけや香辛料としても欠かせない生姜。
「冷蔵庫で保存していると、あっという間にしなびてしまった……」という経験をした方もいるのではないでしょうか。
生姜を美味しく長持ちさせるには、正しい手順とポイントを押さえた保存方法を実践する必要があります。
そこでこの記事では、購入してきた生姜を美味しく使い切るための保存方法を紹介します。常温や冷蔵、冷凍での保存方法と、新鮮な生姜の選び方も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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生姜を保存するなら乾燥とカビに要注意!
生姜は、もともとインドをはじめとした亜熱帯地方を原産とする香辛料です。暖かい気候で育つ食材のため、高温多湿を好み、寒さに弱い特徴があります。
生姜を保存するのに適した条件は、気温は15℃前後で湿度は90%です。
意外に思われるかもしれませんが、生姜は乾燥するとカビが生えやすいため注意しなければいけません。また、低音の状態で保存すると腐りやすくなります。
適した温度と湿度を保ち、乾燥とカビを防ぐことが、生姜を長持ちさせるコツです。
生姜は室温が15℃程度の季節なら常温保存
春や秋など室温が15℃程度に保たれている季節なら、生姜は常温保存も可能です。適切な方法で保存すると、常温で2週間程度は日持ちします。
常温で保存する際の方法は、以下の3ステップです。
- 皮つきの生姜をまるごとしっかりと洗い水分を拭き取る
- ジッパー付き保存袋に入れる
- 冷暗所に置く
ここでは、それぞれの手順について詳しく解説します。
皮つきの生姜を丸ごとしっかり洗い水分を拭き取る
皮つきの生姜をそのまま水で洗って、しっかり汚れを落とします。汚れが付いたまま保存すると、生姜が早く傷む原因になるので、念入りに汚れを落としておきましょう。
洗った生姜は、キッチンペーパーで水気を丁寧に拭き取ります。
ジッパー付き保存袋に入れる
キッチンペーパーや新聞紙に包んだ生姜を、ジッパー付き保存袋に入れます。ジッパーをしっかり閉めて保存することで、湿度を一定に保てます。
なお、保存しているうちに内側に水滴が付いていても、問題ありません。
冷暗所に置く
ジッパー付き保存袋に入れた生姜は、風通しのいい冷暗所に置いて保存しましょう。このとき、直射日光が当たる場所は温度が上がりすぎてしまうため、避けるようにします。
生姜は乾燥に弱いため、湿度を意識しながら、置いておくといいでしょう。
7〜9月や室内が0℃以下になる時期は生姜も冷蔵保存
夏の暑い時期や冬の寒い時期など、室温が生姜の保存に向かない時期は、冷蔵庫での保存がおすすめです。冷蔵庫で保存するときは水に漬けて保存すると、約1か月ほど日持ちします。
丸ごとでなく使いかけの生姜でも保存できます。
冷蔵庫で保存するときの手順は、以下の5ステップです。
- 生姜を水洗いする
- 煮沸消毒させた保存容器に入れる
- かぶる程度の水を注いでフタを閉じる
- 冷蔵庫の野菜室に入れる
- 水を2〜3日おきに取り替える
それぞれの手順について詳しく見ていきましょう。
生姜を水洗いする
買ってきた生姜は袋から出し、きれいに水洗いします。このとき、皮はついたままで構いません。
煮沸消毒させた保存容器に入れる
あらかじめ煮沸消毒したフタ付きの保存容器に生姜を入れます。瓶を煮沸消毒することで、付着した雑菌を殺菌し、中身を衛生的に保てます。
煮沸消毒の手順は、以下の通りです。
- 瓶が入るくらいの大きさの鍋を用意する
- 煮沸中に瓶が当たって割れるのを防ぐため鍋底にふきんを敷く
- あらかじめ洗っておいた瓶を入れる
- 瓶が浸るくらいの水を入れて沸騰させる
- 沸騰したら弱火にして5分ほど煮沸する
- 菜箸やトングなどで瓶を取り出す
- キッチンペーパーの上に逆さまに置いて自然乾燥させる
かぶる程度の水を注いでフタを閉じる
保存容器に入れた生姜が完全に浸るくらいの水を注ぎ、容器のフタを閉じます。
冷蔵庫の野菜室に入れる
続いて、冷蔵庫の野菜室に入れます。一般的に冷蔵庫の温度は、0〜6℃に保たれています。
生姜を保存するには温度が低すぎるため、3〜9℃に保たれた野菜室で保存しましょう。
水を2〜3日おきに取り替える
中の水は、2〜3日おきに取り替えてください。
生姜の表面にぬめりが発生した場合は、よく洗ったうえで水を替えた瓶に入れます。
すりおろしなど加工した生姜は冷凍保存がおすすめ
生姜をすりおろしてから冷凍しておくと、料理や薬味にそのまま使えて便利です。また、一度に使い切れる大きさにカットした生姜も、冷凍保存できます。
冷凍保存した生姜は、2週間〜1か月程度日持ちします。
冷凍する手順は、以下の4ステップです。
- ショウガを水洗いして水気を拭き取る
- すりおろしなど使いやすい形に加工する
- 小分けにしてラップで包んで冷凍用の保存袋に入れる
- 冷凍庫で保存する
ここでは、それぞれの手順について説明します。
ショウガを水洗いして水気を拭き取る
買ってきた生姜は袋から取り出して、表面を水洗いして汚れを落とします。キッチンペーパーで水気を拭き取ります。
すりおろしなど使いやすい形に加工する
すりおろしや千切り、みじん切りなど料理によって使いやすい形に加工します。
すりおろしは薬味として、千切りやみじん切りは酢の物や炒め物、煮物に使うのに適しています。
小分けにしてラップで包んで冷凍用の保存袋に入れる
一度に使い切れる量を小分けにします。
ラップで包んで、冷凍対応のジッパー付き保存袋に入れましょう。このときにできるだけ空気を抜いて密閉しておくと、冷凍焼けや霜が付くのを防げます。
冷凍庫で保存する
冷凍庫で保存します。このときに、金属性バットの上に置くとスピーディに冷凍できるため、霜が付くのを防げます。
冷凍保存した生姜は解凍せずにそのまま使おう
冷凍した生姜は、解凍せずにそのまま使ってください。
解凍すると、ドリップと一緒に風味も逃げてしまいます。そのため、冷凍した生姜はなるべく凍ったままの状態でスープや炒め物に入れて使いましょう。
長持ちさせる秘訣!新鮮な生姜の選び方
生姜の風味を保ったまま長く保存するには、新鮮な生姜を選ぶことも大切です。新鮮な生姜には、以下のような特徴があります。
- ふっくらしている
- ハリがあって硬い
- 表面にシワや傷がない
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
ふっくらしている
大きくふっくらしている生姜を選びましょう。
細く小さい生姜は、繊維が多く筋張っていることがあります。食べたときの口当たりが悪いことがあるため、避けましょう。
ハリがあって硬い
皮にハリとツヤがあり、表面が硬い生姜は新鮮な証拠です。触ってみて柔らかい生姜は、水分が飛んで古くなっていることがあります。
表面にシワや傷がない
表面にシワや傷がないかも、新鮮な生姜を見分けるうえで大切なポイントです。
「シワや傷がある」「しなびている」生姜は避けましょう。古くなって水分が飛んでいる可能性があります。
まとめ:生姜を上手に保存して美味しく食べよう
生姜は、正しく保存すると風味を保ったまま長持ちさせられます。保存する際は、気温と湿度に気をつけましょう。
たくさん買いすぎた生姜も、料理に使いやすいよう加工してから冷凍保存すると、1か月ほど日持ちします。
生姜をはじめ、買ってきた食材を腐らせることなく使い切れれば、フードロスにもつながります。
くらだしマガジン編集部
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