「長ネギを大量に買い込んでしまったけど、すぐには食べ切れない……」
「たくさん長ネギがあるので、なるべく長く日持ちさせて美味しく食べたい……」
白い部分に硫化アリルが多く含まれ、青色の部分にはビタミンCやβカロテンが豊富な栄養満点の長ネギ。鍋や炒め物など、料理に欠かせない食材なので、常に家にストックしておきたい野菜ではないでしょうか。
しかし、いざ使おうと思って鮮度が落ちていたら、捨てる羽目になります。貴重な食材を捨ててしまうのは非常にもったいないです。
そこでこの記事では、長ネギがしなしなにならない保存方法を紹介します。刻んだ場合の最適な保存方法と日持ち期間に加え、注意点やコツを解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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長ネギの冷蔵保存方法
長ネギは、適温である0〜5℃以下を保てる冷蔵庫の野菜室に入れれば、みずみずしさを失わずに美味しさをキープして長持ちさせられます。
冷蔵庫の野菜室に長ネギを入れて保存した場合、青い部分は約2週間、白い部分は約3週間が日持ちの目安です。
「長ネギは購入したらそのまま冷蔵庫の野菜室に入れていた」という方もいるかもしれません。しかし、買ってきたままの状態で野菜室に入れると、すぐしなしなになってしまい美味しく食べられません。
長ネギを冷蔵保存する際は、カットしたりキッチンペーパーやラップで包むというちょっとしたの一工夫で美味しく長持ちさせられるので、ぜひ試してみてください。
- 長ネギを洗って根元を切り落とす
- 青い部分と白い部分で3等分にする
- 水に濡らしたキッチンペーパーで下半分を包む
- 保存袋を2枚用意して青い部分と白い部分を別々に空気を抜いて密封する
- 冷蔵庫の野菜室に立てて入れる
長ネギを洗って根元を切り落とす
長ネギは、まず流水でしっかりと洗って表面の汚れを落とした後に、根元の部分を包丁で切り落とします。
長ネギの根元の部分を切り落とす理由は、根元の部分から雑菌が繁殖しやすいためです。
青い部分と白い部分で3等分にする
長ネギを冷蔵で保存するときは、必ず切り分けることがポイントです。
まず青い部分と白い部分を切り分けて、白い部分はさらに2等分にしましょう。
長ネギはカットして保存することで、みずみずしさを保ったまま保存できるうえに、野菜室で長ネギが曲がったりつぶれることを防止できるメリットがあります。
水に濡らしたキッチンペーパーで下半分を包む
カットした青い部分と白い部分は、それぞれ水で濡らしたキッチンペーパーで下半分を包みましょう。
長ネギは乾燥に弱い野菜です。水で濡らしたキッチンペーパーで長ネギに水分を与えることが、保管に適した環境を作り、みずみずしさをキープさせてパサつかせないためのポイントです。
保存袋を2枚用意して青い部分と白い部分を別々に空気を抜いて密封する
冷凍保存が可能な保存袋を2枚用意して、長ネギの青い部分と白い部分を別々に保存しましょう。というのも、劣化するスピードがそれぞれ異なるからです。青い部分がより早く傷んでしまいます。
保存袋に入れる際は、なるべく空気を抜いて密閉することが長持ちさせるコツです。
また、冷蔵保存するにあたっても冷凍可能な保存袋を利用することがポイント。冷凍可能な保存袋は冷蔵用よりも分厚く、乾燥と匂い移りを防げるメリットがあります。
冷蔵庫の野菜室に立てて入れる
長ネギは、冷蔵庫の野菜室に横に寝かせて入れるのではなく、上に向けて立ててください。
これは長ネギが育つ過程と同じ状態にするためであり、まっすぐ立てて保存すれば長持ちさせられます。
高さのあるプラスチックのケースなどに長ネギを入れて、立てた状態で保存できるようにしてください。
なお、コツとして1週間に1度を目安にキッチンペーパーを新しいものと交換すれば、清潔な状態を保ち乾燥を防げます。
長ネギの冷凍保存方法
長ネギは、冷蔵保存することで1か月ほど保存可能です。すぐに使い切れないケースでは、冷凍保存がおすすめです。
長ネギを冷凍するなら、解凍後の使用イメージを膨らませたうえでカットするとスムーズに使えるでしょう。
大きくカットした場合と細かく刻みネギにしたパターンで、それぞれ冷凍保存の方法をチェックしていきます。
大きくカットした長ネギの保存方法
冷凍するにあたって、使いやすい大きさにカットしておけば、次に使いたいときにさっと取り出して使えるので便利です。
カットした長ネギを上手に冷凍保存する方法は、以下の手順を参考にしてください。
- 長ネギを流水でしっかりと洗って汚れを落とす
- 長ネギの水気をキッチンペーパーで拭き取る
- 長ネギの緑部分と白い部分を包丁で切り分ける
- 白い部分を包丁で5cmくらいの長さにカットする
- 一度に使い切れる量に分けてラップに包む
- 緑の部分はラップでぴったりと包む
- 緑部分と白い部分を分けてそれぞれ冷凍用の保存袋に平たく並べる
- 冷凍庫で保存する
ラップで包むときは空気が入らないように注意し、ぴったりと包んで乾燥を防ぐことがポイントです。
白い部分は鍋に入れたり、炒め物に使いやすいサイズであり、青い部分はチャーシューやブリ大根などの煮込み料理の臭み取りにも使用できます。
細かくした刻みネギの保存方法
長ネギを細かく刻んで保存する場合の手順は、以下の6ステップです。
- 長ネギを流水で洗って汚れをきれいに落とす
- 長ネギを小口切りにする
- 刻んだ際に出た水分をキッチンペーパーで拭き取る
- 冷凍用の保存袋に入れて、空気を入れた状態で袋の口を閉じて冷凍庫で保存する(またはタッパーに入れて冷凍する)
- 長ネギが完全に固まったら、袋またはタッパーを振ってネギをバラバラにする
- 新しい冷凍用の保存袋に入れ空気をしっかりと抜いて冷凍庫に入れる
長ネギを細かくカットして冷凍保存するなら、あらかじめ空気を入れた状態で保存袋に入れる、またはタッパーに入れることがポイントです。というのも、ネギ同士がくっついて固まることを防ぐためです。
冷凍するまでに時間がかかると水分が出て水っぽくなるため、金属製のバットに乗せて冷凍庫に入れると急速冷凍できます。
また、長ネギは細かく刻むと香り成分であるアリシンが失われて香りが飛ぶため、細かく刻みすぎないようにしましょう。
なお、冷凍したカットネギと塩(小さじ⅔)とごま油(大さじ3)と鶏がらスープの素(小さじ2)を混ぜ合わせた万能塩ネギダレは肉料理にぴったりです。ぜひ試してみてください。
冷凍した長ネギは調理するときに解凍は必要?
冷凍した長ネギは、解凍すると水っぽくなり、食感が悪くなるため必要ありません。
炒め料理・煮込み料理に使う際は、冷凍庫から出して凍った状態のまま使用しましょう。加熱しながら解凍することで水っぽくならず、旨みも損なわずに美味しく食べられます。
なお、汁物に入れたり薬味として使用する際は刻みネギはすぐに自然解凍されるので、そのまま使うことができて便利です。
長ネギは常温保存もできる
長ネギは、常温で保存すると3〜5日程度は日持ちします。
数日で食べ切る予定がある場合や冷蔵庫・冷凍庫に入らないときは、上手に常温保存しましょう。
長ネギを常温保存する際は、直射日光や蛍光灯の光、湿気と温度が高い場所を避けるのがポイントです。
常温保存で長ネギを長持ちさせるなら、新聞紙に丸ごと包み、直射日光が当たらずに風通しがいい冷暗所に、収穫前と同じ状態で立てて保存してください。
ただし、夏場や暖房が効いた室内で15度以上になる場合は、長ネギが傷みやすくなる環境ですので常温保存は避けて冷蔵庫に保存しましょう。
青ネギの冷蔵保存方法
万能ねぎとも呼ばれる青ネギは、冷蔵保存なら約1〜2週間程度、冷凍保存で約1か月は日持ちさせられます。
青ネギは日々の料理に活用できるので、冷蔵、または冷凍で常備しておくと便利です。
ただし、保存の手順を誤るとべちゃっとして水っぽくなるため、冷蔵・冷凍のコツをおさえておきましょう。
丸ごと冷蔵保存する方法
青ネギをカットせずに、丸ごとそのまま冷蔵保存する際の手順は、以下の3ステップです。
- 青ネギの根の部分を水で濡らしたキッチンペーパーで巻く
- 新聞紙を水で湿らせて青ネギ全体を包み、ラップで空気が入らないようにぴったりと包む
- 冷蔵庫の野菜室に立てた状態で入れて保存する
もしラップがない場合は、ポリ袋に入れても保存できます。
青ネギは、丸ごと冷蔵保存すると、約1週間くらいは日持ちします。
青ネギは乾燥に弱いので、湿らせたキッチンペーパーや新聞紙で包み込み、ラップや袋で乾燥を防ぐことで長持ちさせられます。
なお、野菜室で保存するときは、日持ちさせるために立てて保存してください。
刻んだ青ネギを冷蔵保存する方法
次に、青ネギを刻んだ状態で冷蔵保存する際の手順は、以下の4ステップです。
- 青ネギを流水でしっかりと洗い水気をキッチンペーパーで拭き取る
- 包丁で細かく刻んでフタつきの密閉できる保存容器に入れる
- 青ネギの上にキッチンペーパーをかぶせてフタをする
- フタの部分を下にして冷蔵庫に入れて保存する
刻んだ青ネギは、冷蔵保存すると約1〜2週間日持ちします。
キッチンペーパーをかぶせることがポイントで、余分な水分を吸い取って青ネギが水っぽくふやけるのを防止できます。
キッチンペーパーは、清潔さを保つために2〜3日に1回の頻度で取り替えてください。
青ネギの冷凍保存
使いやすいように刻んでカットした青ネギは、冷凍保存すればより長く保存できます。
カットした青ネギを冷凍保存する手順は、以下の4ステップです。
- 青ネギを流水で洗い水気をキッチンペーパーで拭き取る
- 包丁で細かく刻んでフタつきの保存容器に入れて冷凍する
- 1時間ほど経過して青ネギが冷凍できたら、保存容器を振ってネギをバラバラにする
- 冷凍可能な保存袋に入れ替えて空気を抜き、冷凍庫で保存する
カットした青ネギは、冷凍保存すると約1か月程度は日持ちします。
なお、青ネギを冷凍すると、塊になって使いづらくなるおそれがあります。固まらないように保存容器でふんわりとしたネギを冷凍させた後に、バラバラに崩すことがポイントです。
新鮮で美味しい長ネギの見分け方
長ネギをいくら美味しく長持ちさせるには、新鮮なものを見極める必要があります。新鮮でみずみずしく、美味しい長ネギを見分けるためには、よく見て観察しましょう。
以降で、美味しく新鮮な長ネギを見分ける5つのポイントを詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 葉先までピンとして弾力がある
- 白い部分と青色の部分がハッキリと分かれている
- 白い部分の表面にハリやツヤとみずみずしさがある
- 白い部分の巻きがしっかりしてずっしりと重みがある
- 青ネギなら葉がまっすぐに伸びて緑色が葉先まで鮮やか
葉先までピンとして弾力がある
長ネギは、葉先までピンとしていて弾力があるものだと、鮮度が高い証拠です。
「葉先までがくにゃくにゃとして巻きが弱い」「中がスカスカとして弾力がない」長ネギは、鮮度が落ちているため選ばないようにしましょう。
白い部分と青色の部分がハッキリと分かれている
長ネギ選びのわかりやすいポイントとして、白い部分と青色の部分の色がハッキリと分かれていることが挙げられます。
長ネギを見るとすぐに判別できますが、青色の箇所が黄色に変色しているものもあります。また根っこ部分が茶色になってきている長ネギもあるでしょう。
こうした長ネギは、収穫から時間が経ち、新鮮さに欠けているおそれがあります。まずは、白い部分と青色の分かれ目がハッキリとしているか、色合いも含めて確認してください。
白い部分の表面にハリやツヤとみずみずしさがある
鮮度の良い長ネギは、白い部分の表面がつるっとしてハリがあり、ツヤツヤとしてみずみずしさも感じます。
一方で鮮度が落ちてくると、乾燥して水気がなくなりカサカサになって、筋が目立つようになります。
白い部分の巻きがしっかりしてずっしりと重みがある
新鮮な長ネギは、白い部分がぎゅっと詰まって巻きがしっかりとしています。
持ち上げてみるとずっしりとした重みを感じられて、みずみずしさもわかります。
巻きがゆるく、持ってみると軽い長ネギは鮮度が落ちているので避けた方がいいでしょう。
青ネギなら葉がまっすぐに伸びて緑色が葉先まで鮮やか
青ネギは、葉がまっすぐに上に伸びていて、葉先まで鮮やかな緑色になっているものが新鮮な証拠です。
「葉が曲がっている」「緑色ではない」青ネギは、鮮度が落ちているので選ばないようにしましょう。
まとめ:長ネギは正しい冷蔵保存で3週間持つ
長ネギは、常温・冷蔵・冷凍で保存できる万能食材です。使いたいタイミングや使いたい料理に合わせて、保存場所と切り分け方を考えると無駄なく美味しく使い切れます。
乾燥に十分に注意しながら、水分を保ったまま保存するために工夫すれば、美味しい状態をキープできます。カットして冷凍すれば、料理にもすぐに使えるので時短調理ができて便利です。
抗酸化作用があり、ビタミンCが豊富で風邪予防にもなる長ネギは、さまざまな料理に活用して美味しく使い切りフードロスをなくしましょう。