グラタンやラタトゥイユなどの定番食材である「ズッキーニ」は、きゅうりのような見た目をしていますが、実はカボチャの仲間です。独特の食感とほんのり苦みのある味わいが特徴で、洋風の料理によく合います。
あまり馴染みのない食材なので、買ってきてもどのように保存したらよいか分からない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ズッキーニの正しい保存方法を常温、冷蔵、冷凍に分けて紹介します。新鮮なズッキーニの見分け方や美味しく味わうおすすめレシピも紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
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保存前に知っておきたい!ズッキーニの特徴

ズッキーニは、厚めの皮とみずみずしい果肉が特徴の野菜です。
日本では、1980年代から栽培され始めた比較的新しい野菜ですが、ヨーロッパではメジャーな食材として親しまれています。ラタトゥイユやスープなどだけでなく、フライや炒め物にアレンジして食べられています。
6月〜8月に旬を迎えるズッキーニは、夏野菜の一種です。ズッキーニには、次のような特徴があります。
ズッキーニを長持ちさせるには、特徴を抑えた方法で保存することが大切です。ここからは、それぞれの特徴について紹介します。
温度が低すぎると傷みやすい
夏野菜のズッキーニの保存に適した温度は、10〜20℃です。低すぎる温度では、低温障害を起こし早く痛んでしまいます。そのため、夏の暑い時期以外は常温保存が可能です。
乾燥に弱い
みずみずしい食感が魅力のズッキーニは、乾燥すると、水分が抜けてしなびてしまいます。そのため、みずみずしさを保ったまま保存するには、乾燥を防ぐ対策が必要です。
夏以外ならズッキーニは切らずに常温保存がおすすめ!保存期間1週間

ズッキーニは、常温での保存が向いています。温度や湿度の高い夏場以外は、丸ごと常温で保存しましょう。
以降では、ズッキーニを常温保存する手順を紹介します。
- 1本ずつ新聞紙で包む
- 風通しのいい冷暗所に置く
1本ずつ新聞紙で包む
まず、ズッキーニを丸ごと1本ずつ新聞紙で包みます。新聞紙で包むことで、乾燥を防ぎ適度な湿度を保つことが可能です。
また、新聞紙はズッキーニの柔らかい皮を傷から守るためにも役立ちます。新聞紙が湿気で湿ってきた場合は、新しいものに変えましょう。
風通しのいい冷暗所に置く
直射日光の当たらない風通しのよい場所に置いて保存します。直射日光が当たると、ズッキーニの温度が上がり、腐りやすくなるため注意してください。
置き場所は、玄関やベランダの日陰部分、また階段下などがおすすめです。
ズッキーニの冷蔵保存|保存期間7〜10日

気温の高い時期は、冷蔵保存がおすすめです。冷蔵庫に入れると、ズッキーニは7〜10日保存できます。水分が抜けると味が落ちるため、乾燥を防いで保存しましょう。
ここからは、冷蔵保存するときの手順を3ステップで紹介します。
- 1本ずつキッチンペーパーなどで包む
- ポリ袋に入れる
- 冷蔵庫の野菜室で保存する
1本ずつキッチンペーパーなどで包む
ズッキーニを丸ごとキッチンペーパーで丁寧に包みます。キッチンペーパーが無ければ、新聞紙でも構いません。乾燥を防ぐために、全体が覆い被さるようしっかり包んでください。
ポリ袋に入れる
キッチンペーパーで包んだズッキーニは、ポリ袋に入れます。袋に入れることで、ズッキーニから水分が蒸発するのを防ぎます。
なお、大きめのジップ付き保存袋でも構いません。
冷蔵庫の野菜室で保存する
冷蔵庫は温度が低すぎるため、野菜室で保存しましょう。野菜室が無い場合は、冷蔵庫の冷気吹き出し口からなるべく遠い場所に置きます。
切った後のズッキーニは冷蔵保存|保存期間4〜5日

切った後のズッキーニは、切り口から水分が抜けていきます。乾燥を防ぐために、ラップで覆って保存しましょう。冷蔵庫での保存期間は、4〜5日です。
ここからは、カットしたズッキーニの保存方法の手順を紹介します。
- ズッキーニを食べやすいサイズにカットする
- 切った表面の水をキッチンペーパーで拭き取る
- ラップでしっかりと包んで冷蔵庫に入れる
ズッキーニを食べやすいサイズにカットする
ズッキーニは、あらかじめカットして冷蔵すると、料理に使いやすく便利です。
炒め物には輪切りや半月切り、スープには輪切りなど、使いたい料理に合わせてカットしましょう。
切った表面の水をキッチンペーパーで拭き取る
表面に水分が付いたままだと、切り口から痛みやすくなります。表面についた水分は、キッチンペーパーでしっかり拭き取りましょう。
ラップでしっかりと包んで冷蔵庫に入れる
カットして水気を拭き取ったズッキーニは、しっかりとラップで包んで空気に触れさせないようにしてください。ラップで包んだら、冷蔵庫に入れましょう。
ズッキーニの冷凍保存|保存期間約3週間

ズッキーニは冷凍保存すると、3週間程度は日持ちします。
ズッキーニを大量に購入して食べきれないときは、丸ごと冷凍しましょう。調理するときは、半分解凍してから包丁でカットして使います。
解凍すると水分が出てくるため、スープや煮物に使うのがおすすめです。
ここからは、冷凍保存するときの手順を紹介します。
- さっと水洗いしてキッチンペーパーで拭く
- ラップで包む
- 冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存する
さっと水洗いしてキッチンペーパーで拭く
水洗いしたズッキーニは、キッチンペーパーで水気を拭いておきます。表面に水分が残ったままだと、氷の粒がついて劣化するので、丁寧に拭き取りましょう。
ラップで包む
ズッキーニをラップで包んでいきます。
ズッキーニとラップとの間に空間ができると、霜が付く原因になります。なるべく空気と触れないよう、ラップで包んでください。
冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存する
冷凍対応のジップ付き保存袋に入れて、冷凍庫で保存します。このときも、なるべく空気を抜いてから袋を閉じましょう。
加熱調理したズッキーニの冷凍保存|保存期間約1か月
加熱調理したズッキーニを冷凍しておくと、料理に使うときに時短になるのでおすすめです。
ここでは、油で炒めたズッキーニの冷凍方法を紹介します。加熱調理したズッキーニの保存期間は、約1か月です。
加熱調理の手順
- ズッキーニを水洗いする
- キッチンペーパーで水分を拭き取る
- 食べやすいサイズにカットする
- オリーブオイル、またはサラダ油で炒める
- 十分に粗熱を取って冷ます
- 冷凍対応のジップ付き保存袋に平らになるように入れる
- 空気が入らないように口を閉じて冷凍庫に入れる
なお、料理に使うときは、解凍させずにそのままスープや煮物に使います。
長期保存のために!新鮮なズッキーニの見分け方

美味しさを保ったまま長く保存するには、新鮮なズッキーニを選ぶことが大切です。ここでは、新鮮なズッキーニの見分け方を紹介します。
形・太さ
まず、適度なふくらみがあり、太すぎないズッキーニを選びましょう。ズッキーニは、太いからといって身がギュッと詰まっているわけではありません。中身が空洞で、食感がスカスカしている可能性があります。
ずっしりと重みのあるズッキーニは、中身が詰まっている証拠です。
皮・表面・色
表面がつやつやとして傷がなく、ハリがあるものは新鮮です。色が均一で変色しているところがなく、色合いが鮮やかなズッキーニを選びましょう。
ヘタの切り口
収穫して間もないズッキーニは、ヘタの切り口がみずみずしいという特徴があります。
もし、色が変わってしなびているズッキーニがあれば避けましょう。
保存したズッキーニの美味しいレシピ3選
ここからは、ズッキーニを美味しく食べられるレシピを3つ紹介します。
- ズッキーニとトマトのチーズ焼き
- ズッキーニサラダ
- ズッキーニと鶏肉の甘酢炒め
スープや煮物にして食べられることが多いズッキーニですが、炒め物やサラダにするのもおすすめです。この機会に、ぜひお試しください。
ズッキーニとトマトのチーズ焼き
ズッキーニとトマトのチーズ焼きは、輪切りにしたズッキーニとトマト、ベーコンを交互に挟み、チーズをのせて焼いた料理です。
ズッキーニの緑色とトマトの赤色の組み合わせが彩りよく、パーティーやおもてなしにもおすすめです。
材料(2人分)
- ズッキーニ:1本
- トマト:1個
- ベーコン:4枚
- ピザ用チーズ:40g
- 塩:小さじ1/4
- 黒こしょう:少々
- オリーブオイル:大さじ1
手順
- ズッキーニは両端を切り落として1cm幅の輪切りにする
- トマトは半分に切ってヘタを取り、1cm幅にカットする
- ベーコンは2cm幅にカットする
- 耐熱容器にズッキーニとベーコン、トマトを順番に重ねて並べる
- 塩と黒こしょう、オリーブオイルをまわしかけ、ピザ用チーズをトッピングする
- 表面に焼き色がつくまでトースターで10〜15分加熱する
参考:デリッシュキッチン
ズッキーニサラダ
ズッキーニサラダは、生のズッキーニを贅沢に使ったサラダです。ピーラーで薄くスライスするので、包丁やまな板も使わず完成します。みずみずしい食感とさわやかな味わいが楽しめます。
材料(2人分)
- ズッキーニ:1本
- オリーブオイル:大さじ1
- しょうゆ:小さじ2
- レモンの絞り汁:小さじ1
- 砂糖:小さじ1/2
手順
- ズッキーニをピーラーでスライスして水に漬けておく
- オリーブオイル〜砂糖までの調味料をボウルに合わせてドレッシングを作る
- 水気を切ったズッキーニを器に盛りつけてドレッシングをかける
参考:キッコーマン
ズッキーニと鶏肉の甘酢炒め
ズッキーニと鶏肉の甘酢炒めは、甘酸っぱい味つけでさっぱり食べられる、鶏肉とズッキーニの炒め物です。白ごまの香ばしさがアクセントになり、最後まで飽きることなく食べられます。
献立のメインおかずにぴったりのレシピです。
材料(2人分)
- 鶏もも肉:1枚
- ズッキーニ:1/2本
- ミニトマト:4個
- 塩こしょう:少々
- 片栗粉:適量
- サラダ油:大さじ1
- 酒:大さじ1
- 砂糖:大さじ1
- 酢:大さじ1
- しょうゆ:大さじ1
- ケチャップ:大さじ1
- 白いりごま:大さじ1
手順
- 鶏肉は余分な脂と筋を取り除き、ひと口大にカットしておく
- 両面に塩コショウと片栗粉をまぶす
- 両端を切り落としたズッキーニを、1cm幅の輪切りにする
- ミニトマトのヘタを取る
- フライパンにサラダ油を入れて加熱して焼き色がつくまで鶏肉を焼く
- 肉の色が変わったら、ズッキーニとミニトマトを加えてさっと炒める
- 酒から白いりごままでの材料をボウルに混ぜ合わせ、フライパンに加えて混ぜ合わせる
参考:デリッシュキッチン
まとめ:ズッキーニは正しい保存で美味しく食べよう!
夏野菜のズッキーニは、乾燥と低温を避けて保存すると長持ちします。気温や湿度が高い夏は、冷蔵庫で保存する必要がありますが、それ以外の季節は常温での保存が可能です。
丸ごと冷凍保存すると1か月間日持ちするため、大量に購入した場合は冷凍するとよいでしょう。