【クラチャレレポート】第31回 島根県益田市 2023年9月14日〜9月20日

【クラチャレレポート】第31回 島根県益田市 2023年9月14日〜9月20日

クラダシチャレンジとは

社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」(以下、クラチャレ)とは、フードロス問題や地方創生に興味関心のある学生が日本全国の地域・農家へインターンとして訪れ、作物の収穫支援や現地での交流を通して一次産業や地域経済の活性化について考える取り組みです。クラチャレを通じて、地域の関係人口の創出・拡大、地域の魅力発信、学生への実体験を通しての学びの場の提供を目指します。


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開催地紹介


第31回 社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」in 島根県益田市
開催期間:2023年9月14日〜9月20日
参加人数:学生6名、社員2名

開催の背景


クラダシは、2022年12月に益田市の就航都市である大阪府豊中市と「豊中市と株式会社クラダシとの SDGs推進に関する協定」を締結し、今回クラチャレを実施する運びとなりました。
島根県益田市は、「過疎」という言葉発祥の地と呼ばれており、日本でも先駆けて高齢化社会に突入しています。9割近くの若者が高校卒業時に益田市外に転出しており、その後のUターンも3割にとどまっています。クラダシチャレンジを通して学生が作業を手伝い、収穫したものをKuradashiで販売することで農家さんの新たな収入を生み出します。益田市と益田市の特産物のPR方法を考案し、魅力を広めたりすることで、益田市の関係人口増加に貢献します。

【活動内容】観光農園スカイファームでの農作業体験


スカイファームさんで梨の収穫や選別、発送のための梱包作業、 直売所での接客などを行う中で、少しの傷や軽く落とした程度の衝撃で傷んでしまい廃棄されてしまう果樹栽培の現状を知り、ジャムなどへの加工やKuradashiのようなECでのマーケティングを用いて、それらをいかに減らすことができるかについて真剣に考えるようになりました。
また、出荷される梨の多くを市内で消費していることや、直売や梨狩りを目的に市内外から訪れる方々との交流を通して、スカイファームと地域との情動的な相互関係を感じ取ることができました。これは障害者や定年退職後であっても働きやすい職場づくり、従業員の方や市民がもつ益田の自然・伝統文化への愛着といったものからきているのではないかと考えます。
農作業体験1

農作業体験2

農作業体験3

【活動内容】意見交換会


益田市職員の方々に市の現状や課題を説明していただき、地方での人口流出対策がどれほど難しいことかを実感しました。萩石見空港では一部期間を除きANAの東京便しか飛んでいないので、それ以外の路線を拡充しないのかという疑問については、採算性の低い地方ではまず飛行機を飛ばすことが難しく、現状は拡充する契約で精いっぱいとのことでした。空港があることは大きな強みだと考えていましたが、それだけでは足りないとわかり、知名度の向上や観光客の呼び込み、空港をどのように利用するのかが重要であることも理解できました。

クラチャレ意見交換会

ガイド

HAGIIWAI

【活動内容】施策提案の詳細


現地を訪れ、益田市には想像以上に若い方が多く、また高津川清流のように美しい自然や、中世益田の寺院文化など魅力的な観光資源が多く存在していると感じました。しかし、それらのリソースを活かすツールが不足していることが益田市の大きな課題であると感じました。
そこで、「近隣県に益田市の魅力を伝え訪問者を増やすこと」「益田市が若者の町であるイメージを定着させること」を目的として、①益田市の魅力体験ツアー➁益田市サイクリング合宿③高校生の国内留学プログラムの3つの施策を考えました。
これらの施策を実行すれば、益田市が推進しているサイクリングツアーや空港と隣接しているという立地も活かしながら、長期的に益田市に人を呼び込むことができると考えています。

参加者の声


梨と歴史と人々と
今回のクラチャレでは、スカイファームさんのもとで梨の収穫や梱包などの作業を行い、一次産業の大変さや、傷や規格外を理由に廃棄されてしまう現状を肌で感じることができ貴重な体験となりました。
益田市で最も印象的だったのは人の温かさでした。農園や市役所の方々、街で出会う人々から、心から歓迎されていることが伝わってきましたし、地元への深い愛着を感じられました。ただ、この感覚は一度訪れてみないとわからないことであり、実際に経験することの大切さと、いかにしてこの体験を広められるかについて自らの頭で考えるきっかけとなりました。
1週間という短い期間でしたが、多くの新たな問題意識をもつことができましたし、これからも益田市に関わっていきたいと思っています。
【大学2年 山口さん】
参加者

クラダシ社員の声
一見さんも温かく迎え入れてくれる人とまち
益田市でのクラチャレでは、梨の収穫と地元の方との交流を通して、益田市の方々が築いてきた文化を体験することができました。海沿いには日本三大瓦の石州瓦の屋根が並んでいたり、中心街には「地元に寄り添い新しいカルチャーを発信する」というコンセプトホテルがあったりと、歴史ある文化とユニークで新しい文化を発信できる環境が整っていると思いました。
そして人のあたたかさを感じました。スカイファームさんや益田市職員さんとの交流を通して、想定していた以上に地元への愛着がベースにあり、どんな方も益田市へ歓迎してくれるということを身に染みて感じました。ぜひ、いろんな方に益田市を知って、訪れてほしいです。益田市の文化に触れ魅力を知ることで、今後さらに訪れる人が増えるとうれしいです。
【クラダシ社員 野中】

クラダシ社員

活動レポート詳細


この記事でご紹介したクラチャレをもっと詳しく知りたい方はこちら!より詳細な活動レポートをご覧いただけます。

 

クラチャレ&クラチャレふるさとだより


Kuradashiでは、クラチャレをきっかけとする商品「クラチャレふるさとだより」を販売しています。日本全国の地域経済の活性化や特産品の魅力発信を実現したい。「クラチャレふるさとだより」は、そんな思いで生まれた商品です。

商品の収穫・梱包をおこなうのは、社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」の参加学生たち。 地方創生を志し、強い思いでクラダシチャレンジに参加するメンバーです。

「クラチャレふるさとだより」の購入によるクラダシ基金への支援が、また次のクラダシチャレンジにつながります。


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くらだしマガジン編集部

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