【クラチャレレポート】第34回 茨城県かすみがうら市 2023年11月7日〜11月13日

【クラチャレレポート】第34回 茨城県かすみがうら市 2023年11月7日〜11月13日

クラダシチャレンジとは

社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ(通称 クラチャレ)」は、人口減少・少子高齢化により人手不足に悩む地域・農家さんのもとへ、地方創生やフードロス問題に興味がある学生やクラダシスタッフを派遣するプログラム。一次産品の収穫をはじめとした農業体験により、フードロス削減を目指します。参加者は、現地での農作業や現地の方との意見交換を通して、地域の現状や課題など座学では得られないたくさんの学びを得られます。


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概要

第34回 社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」in 茨城県かすみがうら市

開催期間:2023年11月7日~11月13日

参加人数:学生3名・クラダシ社員2名

開催の背景・開催地の詳細

かすみがうら市は、東京から電車で約1時間で行ける場所に位置しています。温暖な気候のため、梨・ブドウ・栗・柿・イチゴなどの観光果樹園が盛んで果物狩りにたくさんの方々が訪れます。また、風力による漁船「帆引き船」発祥の地でもあります。

クラチャレ開催のきっかけとなったのは、2021年に茨城県と株式会社クラダシの3者で締結した「フードロス削減に向けた連携協定」です。この協定をきっかけに、学生が地域の生業体験を通して、フードロスの削減をはじめとする地域及び社会課題の解決と地方創生の一助となることを目指して、今回クラチャレが開催されました。また、クラチャレを通じて一次産業や地域への価値を見出す学生を増やすことも目的でした。さらに、SNSを通じた地域の魅力発信、認知拡大と関係人口の増加も目指し、開催されました。

【活動内容】ベビーリーフや有機野菜の収穫、加工

葉物野菜の生産から配送まで一気通貫で対応するサービスの展開や六次化産業の推進などを行うHATAKE COMPANYさんにて土づくり、ベビーリーフの収穫、加工、販売に携わりました。

圃場にて芝刈り機のような収穫機械を使用してベビーリーフを収穫、計量、ラベルづけをして、カゴに収納し、冷蔵トラックに詰めていくという作業を行いました。ナイフを使った手作業での収穫も体験させていただきました。的確な長さで切って収穫するのに苦戦しました。

収穫後はつくば市にある工場にて選別、袋詰め、ラベル作りなどを行いました。最後には、廃校舎を利用したキャンプ場「CAMPiece」にて、収穫したベビーリーフとラディッシュを販売しました。心優しい方ばかりで、雨にも関わらずたくさんのお客様に買っていただきました!

【活動内容】意見交換会

かすみがうら市長をはじめ、市の職員の皆さま、クラダシ、茨城県、地域おこし協力隊、筑波大生の方々と地方創生やフードロス問題に関して意見交換を行いました。

意見交換会前までは、「かすみがうら付近は、もっと観光地化すればいい」と考えていたのですが、市長から「かすみがうらにおけるツーリズムにおいて、量より質を大切にすることで、都会の喧騒を離れる意義が生まれ、体験価値が向上する。そこが、かすみがうらの良さである。」という旨のお話を伺い、このバランスを上手くとり、地域を盛り上げる必要があると気づかされました。また、芸術専攻の筑波大学院生と交流できたことで、「農園×芸術」という未知の分野で挑戦を続ける方々と交流でき、非常に刺激的でした。

異なるバックグラウンドを持つ方々から、様々な意見を聞くことができ、実りある時間となりました。

【活動内容】かすみがうら市の課題発見・解決策の提案

クラチャレを通して、果樹園や古墳などかすみがうら市の観光資源の豊かさを感じた一方で、これらの資源を活かしきれていないとも感じました。そのため、市外から来る観光客向けに、かすみがうらの魅力を盛り込んだツアーを行うことで、市内の観光業を盛り上げるというアイデアを提案させていただきました。

かすみがうら市や地域おこし協力隊にもサポートしていただきながら、出荷に向かない未利用の梨を新たな製品としてアップサイクルした「梨ピューレ」などのフードロス問題への取り組みや、古民家再生事業についても知ってもらうことをツアー内容として組み込み、発表させていただきました。

 

参加者の声

広い視野を求めて飽くなきインプットを

フードロス削減と一口に言っても関係する問題がさまざまであり、何かひとつを変えれば終わりという話ではないということを学ぶことができました。機械の設備投資費用だけではなく、その場で働く従業員の方々の定常的な人件費など、関係するヒトやコトについて広い視野をもって考えることが、いかに重要かを実感しました。

地域がもつ魅力を最大限に発揮することが、フードロス問題をはじめ、様々な地域における課題解決の糸口になるとも感じました。クラチャレのような体験や読書など、多様な方法を通じたインプットを増やし続け、広い視野で物事を包括的に見ることができるようになりたいです。

【大学3年 群谷さん】

クラチャレを通して、かすみがうらは「人の優しさや活力が溢れる街」だと何度も感じました。自治体の方、町おこし協力隊、宿泊施設、お野菜を買ってくれた初見の方など、どなたとお話ししていても、親身に話を聞いて相手を喜ばせよう、みんなで力を合わせようとする姿勢が感じられ、あたたかい気持ちになりました。

また、れんこんや干し芋の生産量が全国1位であることや、海と山の両方が楽しめることも大きな魅力だと感じました。

都内から電車で2時間、2,000円程度で行けるアクセスの良さも魅力だと思います。ぜひ、みなさんもかすみがうらに行ってみてください。たくさんの魅力を感じられるはずです!

【クラダシ社員 塩出(写真左)】

活動レポート詳細

この記事でご紹介したクラチャレをもっと詳しく知りたい方はこちら

より詳細な活動レポートをご覧いただけます。

クラチャレ&クラチャレふるさとだより

 

Kuradashiでは、クラチャレをきっかけとする商品「クラチャレふるさとだより」を販売しています。日本全国の地域経済の活性化や特産品の魅力発信を実現したい。「クラチャレふるさとだより」は、そんな思いで生まれた商品です。

商品の収穫・梱包をおこなうのは、社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」の参加学生たち。 地方創生を志し、強い思いでクラダシチャレンジに参加するメンバーです。

「クラチャレふるさとだより」の購入によるクラダシ基金への支援が、また次のクラダシチャレンジにつながります。


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くらだしマガジン編集部

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