クラダシチャレンジとは 社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ(通称 クラチャレ)」は、人口減少・少子高齢化により人手不足に悩む地域・農家さんのもとへ、地方創生やフードロス問題に興味がある学生やクラダシスタッフを派遣するプログラム。一次産品の収穫をはじめとした農業体験により、フードロス削減を目指します。参加者は、現地での農作業や現地の方との意見交換を通して、地域の現状や課題など座学では得られないたくさんの学びを得られます。 |
概要
第35回 社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」in 長野県松本市
開催期間:2023年11月13日~11月19日
参加人数:学生3名・クラダシ社員2名
開催の背景・開催地の詳細
松本市は長野県の中信地方に位置し、北アルプスや美ヶ原高原など豊かな自然であふれている場所です。国宝「松本城」の城下町としても有名です。リンゴはもちろん、わさび漬け、蕎麦など多様な特産品があります。
クラチャレ開催のきっかけとなったのは、長野県とクラダシが締結したフードロス削減に向けた連携協定です。この協定をきっかけに、学生が地域の生業体験を通して、フードロスの削減をはじめとする地域及び社会課題の解決と地方創生の一助となることを目指して今回クラチャレが開催されました。また、クラチャレを通じて農業をはじめとする一次産業や地域への価値を見出す学生を増やすことも目的でした。
さらに、SNSを通じた地域の魅力発信、認知拡大と関係人口の増加も目指し、開催されました。
【活動内容】リンゴの収穫・選別・箱詰め
収穫は全て手作業で行いました。低い位置のものはしゃがんで、高い位置のものは脚立に乗って収穫しました。傷もの、日焼けなどいわゆるきれいな状態でないものがとても多いことに衝撃を受けました。農協に出すのにも毎年厳しい基準があり、もぐのに失敗しただけでランクがひとつ下がってしまうという事実には驚かされました。Kuradashiに出品するための、ヘタの根本に亀裂が入った「ツル割れ」と呼ばれる状態のリンゴの収穫作業も行いました。収穫に加えて、選果や箱詰め作業のお手伝いもさせていただきました。
※Kuradashiに出品された「ツル割れ」したリンゴの写真
【活動内容】意見交換会
松本市の農政課、環境・エネルギー課の方々と意見交換会を行い、クラチャレの活動内容や松本市の課題についてお話しさせていただきました。大学での勉強などを通して農業に対する基本的な知識は比較的もっているほうだと感じていましたが、実際に作業をしたり、市役所の職員の方々と意見交換をしたりすることで、農業の課題や現状に関する理解度が格段に上がったと感じました。また、地域の課題や行政の取り組みについて深く理解できたと同時に、さまざまな支援制度を充実させても、なかなか人が来ないという現実があることもお聞きし、松本市との人々の最初の接点づくりが重要だと感じました。
【活動内容】松本市の課題発見・解決策の提案
現地の活動を通して、多くの家族農業をしている農家さんが、深刻な人手不足や後継者不足と直面していることを実感させられました。その一方で、この現状に危機感を持ち、働きやすさや住みやすさ向上のために行政主体でさまざまな取り組みが行われていることも知りました。
そこで、市外の人々との接点をつくり、松本市の充実した魅力をどのように発信するかが鍵となると考えました。現在も行われている松本市の魅力を伝えるパンフレットなどの紙媒体での発信に加え、SNS発信の強化やそのSNS運営を行う学生団体を結成することなどが松本市が抱える課題解決に向けたアプローチになると考えました。
参加者の声
松本市や農業の魅力を広めたい
今まで、実際に農作業をすることや長く時間を取って農家の方とお話しすることはほとんどなかったため、クラチャレの経験を通して農業に対する解像度が上がったと感じました。松本市は地元に似た風景も多く、とても魅力的な地域だと思いました。意見交換会の時に、自治体の情報発信が課題だと感じました。私は食や農業に関する話をとても面白いと思いますし、自分で調べることも多いですが、もちろんそうではない人もいます。しかし、誰にとっても「食」ひいてはその生産である「農業」は切り離せない問題です。多くの人に食に関する話題を身近に思ってもらえるように、情報発信に取り組みたいです。
【大学3年 深田さん】
松本駅で改札を出た瞬間に見えた槍ヶ岳に目を奪われました。北アルプス、上高地、美ヶ原にかこまれ、どの方向からでも美しい山並みが見えて感動しました。東京で見慣れたチェーンの店舗はほとんどなく、個人経営のレストラン、カフェ、雑貨店が多く魅力的でした。それぞれの店舗にストーリーがあり、そのお店を目的地に旅行に行きたいと感じました。また、美味しいリンゴが育つ理由の1つでもある、湿度が低く年間降水量も少ない気候は、観光客にとって大きな魅力になると感じました。
【クラダシ社員 川崎】
活動レポート詳細
この記事でご紹介したクラチャレをもっと詳しく知りたい方はこちら!より詳細な活動レポートをご覧いただけます。
クラチャレ&クラチャレふるさとだより
Kuradashiでは、クラチャレをきっかけとする商品「クラチャレふるさとだより」を販売しています。日本全国の地域経済の活性化や特産品の魅力発信を実現したい。「クラチャレふるさとだより」は、そんな思いで生まれた商品です。
商品の収穫・梱包をおこなうのは、社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」の参加学生たち。 地方創生を志し、強い思いでクラダシチャレンジに参加するメンバーです。
「クラチャレふるさとだより」の購入によるクラダシ基金への支援が、また次のクラダシチャレンジにつながります。