トマトの保存ガイド!常温・冷蔵・冷凍別の保存期間・長持ちさせるコツを紹介

トマトの保存ガイド!常温・冷蔵・冷凍別の保存期間・長持ちさせるコツを紹介

真っ赤な果肉とジューシーな食感が楽しめる「トマト」。夏野菜の代表格であるトマトですが、年間を通してスーパーで購入でき、人気もあります。

「トマトをたくさん買ってしまい食べ切れない……」
「食べ切れなかったトマトを長く保存できるコツが知りたい」

どの家庭でも、スーパーでトマトを買いすぎて、食べ切れなかったという経験はないでしょうか。そんなときにトマトの正しい保存方法で、美味しさを長い期間保てます。

そこでこの記事では、トマトの日持ちの目安を保存方法ごとに分けて紹介します。なるべく長い間おいしく味わうためのコツも紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

トマトの保存方法1.8〜10℃の適温なら常温保存できる

 

トマトは常温で保存すると、甘さを保ったまま保存できます。夏野菜のトマトは冷気を苦手としますが、10℃を超える環境でも劣化が進行しやすいので注意してください。

トマトの保存に適した温度は8〜10℃。真夏を除いた時期(10月〜4月)であれば、室内で常温保存できます。トマトは常温で保存すると、1週間〜10日日持ちします。

  1. 一つずつキッチンペーパーで包む
  2. 重ならないようにポリ袋に入れる
  3. 冷暗所で保存する

一つずつキッチンペーパーで包む

完熟したトマトは皮が柔らかく、重なった部分から傷んでしまいます。

トマト同士が重ならないように、一つずつキッチンペーパーで包みましょう。キッチンペーパーがないなら、新聞紙でも代用できます。

重ならないようにポリ袋に入れる

キッチンペーパーに包んだトマトを2〜3個ずつ、重ならないようにポリ袋に並べます。

このとき、比較的実が硬いヘタの部分を下にして並べると、傷みにくいでしょう。

冷暗所で保存する

直射日光が当たらない涼しい場所で保存します。定期的に様子を見ながら、傷まないうちに消費しましょう。

ただし、5〜9月の間は冷暗所でも暑くなるため、以降で紹介する冷蔵庫で保存をしてください。

トマトの保存方法2.野菜室で冷蔵保存

 

トマトは低すぎる温度だと傷みやすくなるため、冷蔵庫の野菜室での保存がおすすめです。

冷蔵庫内は乾燥しやすいため、ポリ袋に入れて湿度を保つと傷みにくいでしょう。なるべく冷気の吹き出し口付近は避けて置くようにします。野菜室に入れておくと、7〜10日は保存できます。

  1. 一つずつキッチンペーパーで包む
  2. ポリ袋に入れて口を軽く閉じる
  3. 冷蔵庫の野菜室で保存する

一つずつキッチンペーパーで包む

トマトを一つずつキッチンペーパーで包みます。

冷蔵庫で保存するケースでも、キッチンペーパーがなければ新聞紙でも構いません。

ポリ袋に入れて口を軽く閉じる

キッチンペーパーに包んだトマトを、ヘタを下にして重ならないようにポリ袋に入れます。乾燥を防ぐために、ポリ袋の口を軽く閉じます。

冷蔵庫の野菜室で保存する

冷蔵庫の野菜室に入れて保存します。野菜室がない場合は、冷蔵庫の吹き出し口から遠い場所に置くといいでしょう。

トマトの保存方法3.冷凍保存

 

トマトは買ってきてすぐに新鮮な状態で冷凍すると、甘みや栄養を保ったまま保存できます。冷凍によって細胞が壊れ、皮むきしやすい点もメリットです。冷凍すると、約1か月間は日持ちします。

スープやソースに使うなら、さいの目にカットしてから保存するといいでしょう。

完全に解凍すると水分が出てべちゃついてしまうため、半解凍の状態で料理に使います。

それでは、トマトを冷凍保存する方法を3ステップで見ていきましょう。

  1. トマトをきれいに洗い水気を拭く
  2. ジッパー付き保存袋に入れる
  3. 冷凍庫で保存する

トマトをきれいに洗い水気を拭く

トマトをきれいに洗い、キッチンペーパーで水分を拭き取ります。

まるごと冷凍する場合は、ヘタをくり抜いて除去しておきましょう。細菌の繁殖を防ぎ、調理でも手間がかからず便利です。

カットする場合は、大きめのざく切りにカットしておきましょう。

ジッパー付き保存袋に入れる

トマトを冷凍対応のジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。

まるごと冷凍する場合は、重なっていても問題ありません。なるべく空気に触れないように、空気を抜いてからジッパーを閉めます。

カットしたトマトは、適量を袋に入れ、空気を抜いてジッパーを閉めましょう。

冷凍庫で保存する

冷凍室に入れて保存します。

アルミトレイやステンレスなど熱伝導性の良い金属製のバットにのせて冷凍すると、時間をかけずに冷凍できます。

トマトの保存方法4.トマトソースに加工して保存

 

トマトが大量にある場合は、トマトソースにして保存するのもおすすめです。

トマトソースは、ピザやパスタ、ミートソースなど、さまざまな料理に使えて万能です。冷蔵すると5〜6日、冷凍すると約1か月日持ちします。

材料(2人分)

  • トマト:4個
  • 玉ねぎ:1/2個
  • ニンニク:1かけ
  • ローリエ:1枚
  • オリーブオイル:大さじ2
  • 塩:小さじ1(お湯1リットルあたり)
  • こしょう:適量

トマトを角切りに、玉ねぎはみじん切りにしておく

トマトを2〜3cmの角切りにし、玉ねぎとニンニクは皮をむいてみじん切りにします。

フライパンで玉ねぎを炒めトマトを加える

オリーブオイルを入れて熱したフライパンにニンニクを入れ炒めます。

香りが出てきたら玉ねぎを入れて、透明になるまでさらに炒めたら、角切りにしたトマトを加えましょう。塩とこしょう、ローリエを入れます。

沸騰したら水分を飛ばしながら煮込む

よく混ぜながら沸騰させ、ときどき混ぜながら煮込んで水分を飛ばします。

冷蔵・冷凍保存する

粗熱を取ったうえで、ジッパー付き保存袋やタッパーに入れ、冷蔵もしくは冷凍で保存します。

トマトの保存方法5.ドライトマトのオリーブオイル漬けにして保存

 

トマトは、乾燥させてドライトマトにし、オリーブ漬けにすると日持ちします。水分を飛ばして乾燥させたトマトは甘みや旨みが引き立ち、そのまま食べても美味しいです。

水分の多いトマトより、小ぶりのミニトマトのほうが乾燥させやすいでしょう。

家庭で作る方法では水分が多く残って傷みやすいですが、オリーブオイル漬けにすると冷蔵庫で約2週間は保存できます。

  1. トマトをカットして水分を拭き取る
  2. 140℃のオーブンで約1時間加熱する
  3. 水分が抜けたらオーブンから出して粗熱を取る
  4. 保存容器に入れてオリーブオイルを注ぐ

トマトをカットして水分を拭き取る

まずは、トマトをカットします。

  • トマト:輪切りや串切りにかっと
  • ミニトマト:半分にカット

カットしたら、中の種やゼリー状の部分を含めて、水分をキッチンペーパーで拭き取ります。水分が残っていると乾燥に時間がかかるため、なるべくきれいに水気を取りましょう。

140℃のオーブンで約1時間加熱する

クッキングシートを敷いた天板にトマトを並べて、140℃に温めたオーブンで約1時間を目安に加熱して水分を飛ばします。

途中で乾燥具合を確認し焦げないよう注意しながら、好みの状態まで乾燥させます。

水分が抜けたらオーブンから出して粗熱を取る

乾燥させたら天板ごとオーブンから取り出し、粗熱を取ります。

保存容器に入れてオリーブオイルを注ぐ

トマトが冷めたら、保存容器に入れます。

ひたひたになるまでオリーブオイルを注ぎ、蓋を閉めて冷蔵庫で保存してください。

青いトマトは常温保存で追熟させる

 

スーパーに並んでいるトマトは、まだ青いうちに収穫されています。店頭に並ぶまでに追熟が進み、赤く色がつきますが、中にはまだ青いままのトマトもあります。

熟していないトマトを購入したなら、自宅で追熟させましょう。

トマトは冷蔵すると追熟しません。常温で保存する必要があり、15〜25℃の部屋にトマトを置いておくと、2〜3日で赤く色づきます。

熟して色がついたら冷蔵庫に移しましょう。

冷凍保存したトマトの調理方法

 

トマトは、解凍すると水分が出て形が崩れてしまうため、サラダや炒め物には向いていません。冷凍したトマトは、スープや煮込み料理に使うのがおすすめです。

まるごと冷凍したトマトは、解凍せずにそのまま料理に使いましょう。皮をむく場合は、水を入れたボウルにトマトを浸してからむくと簡単にできます。使いやすい大きさにカットして、料理に使いましょう。

新鮮なトマトの選び方

 

新鮮なトマトを選ぶポイントは、大きく以下の3つです。

  1. 真っ赤に熟したものを選ぶ
  2. 皮に色ムラがなくツヤとハリがあるものを選ぶ
  3. ヘタは濃い緑色のものを選ぶ

ここでは、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

真っ赤に熟したものを選ぶ

赤く熟したトマトほど、旨みや甘みがあり美味しいです。

トマトの赤色は、抗酸化作用のある「リコピン」という成分の色です。リコピンは高い抗酸化作用により、血管や肌の老化を防ぎます。

皮に色ムラがなくツヤとハリがあるものを選ぶ

全体に色ムラがなく、皮にツヤとハリがあるトマトは新鮮な証拠です。ヘタの近くにある白い線はスターマークと呼ばれ、はっきり見えるほど甘く美味しいといわれます。

皮に傷があるものは傷みやすいため、避けたほうがいいでしょう。

ヘタは濃い緑色のものを選ぶ

濃い緑色で、先がピンと尖っているヘタのトマトは新鮮です。反対に、ヘタが黄色くなってしなびているトマトは収穫してから時間が経っているため、避けたほうがいいでしょう。

また、ヘタの根本はカビが生えやすいため選ぶときに確認します。

トマトは正しい保存でみずみずしさをキープしよう

 

トマトをおいしく保存するには、冷気を避け乾燥を防ぐことが大切です。常温や冷蔵庫では7〜10日、冷凍庫では約1か月保存できます。

大量のトマトを消費する場合は、トマトソースにして保存しておくと料理に使いやすくおすすめです。保存期間や用途に合う方法で保存しましょう。

あまり日持ちしないトマトも、おいしさを保ったまま長く保存できるため、無駄なく使い切れます。

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くらだしマガジン編集部

Collaborator 山岸功季

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