「人参をたくさん買いすぎて使い切れない……」
「なるべく日持ちさせる保存方法が知りたい」
煮物や炒め物、サラダなどさまざまな料理に使える万能な人参。スーパーの特売で買いすぎた人参を、食べきれなさそうで困っているのではないでしょうか。
中には、保存している間に腐らせてしまった……という方もいるかもしれません。
人参は正しく保存すれば、美味しさを保ったまま長持ちさせられます。
そこでこの記事では、人参を長持ちさせる保存方法について詳しく紹介します。冷蔵庫や常温、冷凍で日持ちさせる方法も紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
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人参を長く保存するなら買ってきたらすぐに袋から出そう
スーパーで買ってきた人参を、袋のまま冷蔵庫に入れてはいないでしょうか。
人参は袋のままで冷蔵庫に入れてはいけません。というのも、袋のまま冷蔵庫で保存すると、すぐに傷んでしまうからです。
すぐに傷んでしまう理由は、袋の内側が結露して、人参に水滴がついてしまうことが挙げられます。
湿気を嫌う人参は、水気のある場所で保存すると傷みやすくなります。袋のまま保存していた人参の表面が、黒く変色しているのを見たことがあるかもしれません。
この変色は、袋の内側についた水滴により、人参が腐ってしまったことが原因です。人参を長く保存するには、買ってきてからすぐに袋から出しておきましょう。
人参を丸ごと冷蔵保存する方法
人参は冷蔵庫で正しく保存すると、約1か月は日持ちします。人参は湿気を嫌うと先ほど述べましたが、乾燥も大敵です。
人参を冷蔵庫で長持ちさせるには、湿気と乾燥を防ぎながら保存しましょう。
人参を冷蔵保存する手順は、以下の3ステップです。
- 新聞紙やキッチンペーパーに包む
- ビニール袋に入れる
- 冷蔵庫の野菜室に立てて入れる
以降で、それぞれの手順について詳しくみていきましょう。
新聞紙やキッチンペーパーに包む
袋から出した人参を、新聞紙やキッチンペーパーで一本ずつ包みます。新聞紙やキッチンペーパーで包むことで、乾燥を防ぎ余分な水分が付着しません。
ビニール袋に入れる
包んだ人参をまとめてビニール袋に入れます。袋の口は軽く閉じておきましょう。きつく結んでしまうと、中に湿気がこもりやすくなります。
冷蔵庫の野菜室に立てて入れる
人参の葉がついた側を上にした状態で、タッパーや牛乳パックに立てて入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。人参を立てて保存するのは、土で育っている状態を再現し長持ちさせるためです。
人参から出る水分で新聞紙が湿ってくるため、3〜4日ごとに取り替えます。
使いかけ人参の冷蔵保存
一本まるごと使い切れなかった人参は、切り口をラップで覆って冷蔵庫で保存します。ラップで覆って冷蔵庫で保存すると、約7〜10日間は日持ちします。
カットした人参は切り口から、乾燥や傷みが進みやすいため注意が必要です。隙間なくぴったりとラップで覆って、早めに使い切るようにしましょう。
葉がついた人参の冷蔵保存
最近では、葉がついた人参をスーパーで見かけることもあるのではないでしょうか。葉がついた人参は、葉を根元から切り離してから保存します。
葉がついたままだと、人参の水分が葉に吸収され、乾燥が進みやすくなるためです。葉の部分は、かき揚げやスープなどで食べられます。
葉の部分は、キッチンペーパーに包んだあと冷蔵庫で保存しましょう。
泥つき人参の冷蔵保存
家庭菜園や畑で収穫した作物をいただいた場合は、人参に泥が付いているケースがあります。泥付きの人参は、そのまま冷蔵庫に入れると付着した土で食材が汚染される恐れがあります。
泥を手で軽く落としたら、キッチンペーパーや新聞紙に包んで冷蔵庫に入れましょう。
カットした人参なら冷凍保存
料理に使おうとカットしすぎて使い切れなかった人参は、冷凍保存がおすすめです。カットしてから冷凍すると、3〜4週間を目安に保存できます。
なお、人参はカットの形状ごとに、向いている保存方法があります。
- 薄めや小さめにカットした人参ならそのまま冷凍保存
- 乱切りカットなら下ゆでしてから冷凍保存
どちらの場合も冷凍する前に、水洗いしてキッチンペーパーで水分を拭いておきましょう。冷凍するときは、金属製のバットにのせると早く凍らせられます。
ここでは、それぞれの方法について紹介します。
薄めや小さめにカットした人参なら冷凍保存
千切りや薄くいちょう切りにカットした人参は、余分な水分を拭き取ったうえで、そのまま冷凍用の保存袋に入れて冷凍保存しましょう。
このときには、しっかりと空気を抜いて平にならし、アルミ製バットのような金属トレーにのせた状態で冷凍庫に入れてください。アルミ製バットの上で冷凍すれば、より素早く凍り、味や食感をキープしやすくなります。
乱切りなら下ゆでして冷凍保存
乱切りにした人参は、沸騰した湯で2分ほど軽く下ゆでしてから冷凍するのがおすすめです。
人参は冷凍すると食感が変わってしまいますが、事前にゆでておくと食感が変化しにくいです。
また、料理に使うときに火が通りやすく、時短にもつながります。
冷凍した人参の解凍方法
薄くスライスした人参は、冷凍保存しても、解凍せずにそのまま加熱調理で使用できます。
薄い形状の人参でもラップごとに取り分けずに、使う分を折って取り出せるため、手軽に使用できます。豚汁やきんぴらのように、幅広く料理に使用できます。
人参は気温が低い秋~冬の季節なら常温保存できる
人参は、秋から冬にかけての気温が低い時期であれば、常温でも保存できます。
秋から冬の時期に常温で保存した場合、約1週間ほど日持ちします。
常温保存の方法は、以下の通りです。
- 人参をきれいに洗い水気を拭き取る
- 新聞紙やキッチンペーパーで包む
- 容器に入れて冷暗所で立てて保存する
冷暗所とは、直射日光が当たらない風通しの良い場所です。室内であれば、階段下や玄関先などがおすすめです。
すりおろし人参の保存方法
人参を使い切れずに余らせてしまった場合は、ドレッシングにして保存するのもおすすめです。
すりおろし人参を使ったドレッシングは、冷蔵庫で約1か月は保存できます。人参ドレッシングの材料と作り方は、以下の通りです。
材料
- 人参:1本
- オリーブオイル:大さじ3杯
- 酢:大さじ3杯
- 塩:小さじ1/2杯
- はちみつ:大さじ1杯
作り方
- 準備として容器はあらかじめ消毒しておく
- 人参をすりおろす
- 酢、塩、はちみつを加えてよく混ぜる
- 容器に入れて完成
参考:キッコーマン
人参をドレッシングとして活用するなら、上記の方法で保存してください。
まとめ:人参は正しく保存して美味しさを長くキープさせよう
人参は、乾燥と湿気を避けて保存すると長持ちします。買ってきたあとは袋から出して、水分がつかないようにしましょう。
丸ごとの状態なら冷蔵すると約1か月、カットしたものを冷凍すると3〜4週間保存できます。
また、気温の低い時期は常温でも保存できます。
人参を大量に購入して食べきれない場合は、正しい方法で長く保存し、無駄なく使い切るようにしましょう。
くらだしマガジン編集部
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