「冬瓜ってどう保存したら長持ちするの?」「丸ごと買ったけど、使い切り方や美味しいレシピが知りたい!」そう思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
実は、夏が旬の冬瓜は、みずみずしく淡白な味わいが特徴で、煮物やスープなどさまざまな料理に使える万能食材です。正しい方法で保存すれば、冬まで長持ちできることから「冬瓜」と呼ばれています。
しかし、冬瓜はカットしてしまうと一気に傷みやすくなるデリケートな一面も。正しい保存方法を知ることで、最後までおいしく無駄なく食べきりましょう。
この記事では、冬瓜を長持ちさせるための保存方法や、保存状態に合わせたおすすめレシピを紹介します。冬瓜をもっと日常に取り入れたい方は、ぜひ参考にしてください。
丸ごと冬瓜の常温保存|保存期間1~3か月
冬瓜は、実は保存状態が良ければ1〜3か月程度の長期保存が可能な野菜です。その秘訣は「切らずに丸ごと保存すること」です。丸ごとの状態であれば、外皮がしっかりと中の水分を守り、鮮度をキープしてくれます。以下の手順を参考に、冬瓜を正しく常温保存しましょう。
【手順】
- 乾いた布で表面の汚れを軽く拭き取る
- 乾燥を防ぐために新聞紙で全体をしっかり包む
- 新聞紙で包んだら直射日光が当たらず風通しのよい冷暗所に置く
特に、冬場なら室温は13〜15度前後で、湿度70〜75%を維持できる冷暗所であれば、約6か月は日持ちします。湿気が多いとカビの原因になります。新聞紙に包んで保管すると、余分な湿気を吸ってくれるのでおすすめです。また、長期保存中は、表面に傷みやカビが出ていないか、週に1度程度は確認してみてください。
カットした冬瓜は冷蔵保存|保存期間2~3日
カットした冬瓜は、適切に冷蔵保存すれば、2〜3日程度はおいしく保存できます。冬瓜はカットした瞬間から鮮度が落ちやすくなるため、以下の手順を参考に、カットした冬瓜を正しく冷蔵保存しましょう。
【手順】
- カットした冬瓜は、切り口が空気に触れないようにラップでぴったり包む
- ラップで包んだ冬瓜は、冷蔵庫の野菜室に入れて保存する
カットした冬瓜の冷蔵保存は、冬瓜をラップで密閉して乾燥を防ぐことがポイントです。また、カット面にぬめりや変色が見られたら食べごろを過ぎているサインのため、早めに処分しましょう。
冬瓜をカットして生で冷凍保存|保存期間3週間~1か月
カットした冬瓜は冷蔵保存だけでなく、冷凍保存も可能です。冷凍保存だと、3週間〜1か月ほど長持ちさせることができます。使いやすいサイズにカットしてから冷凍することで、調理の時短にもつながります。以下の手順を参考に、冬瓜を上手に冷凍保存しましょう。
【手順】
- 皮をむき、種とワタを取り除いたら、料理に使いやすい大きさに切り分ける
- カットした冬瓜を重ならないように冷凍用保存袋に入れ、しっかり空気を抜いて封をする
- そのまま冷凍庫で保存します。
一度解凍したものは再冷凍せず使い切るのが基本なので、1回分ごとに小分け保存しておくのがおすすめです。また、煮物やスープに使う場合は、解凍せずそのまま鍋に入れて調理できるのも、冷凍保存の嬉しいポイントです。
冬瓜を下ゆでしてから冷凍保存|保存期間1か月
冬瓜は下ゆでしてから冷凍することで、シャキッとした食感を保ちながら1か月ほど保存が可能です。加熱済みなので、調理の時にそのまま使えてとても便利です。以下の手順を参考に、下ゆで済みの冬瓜を上手に冷凍保存しましょう。
【手順】
- 冬瓜の皮をむき、種とワタを取り除いたら、一口サイズにカットします。
- 沸騰したお湯で1〜2分程度さっと下ゆでし、ザルに上げてしっかり水気を切ります。
- 粗熱が取れたら、1食分ずつラップで包み、冷凍用保存袋に重ならないように並べ、空気を抜いて密封します。
- そのまま冷凍庫で保存します。
冬瓜は、下ゆでして冷凍保存することで食感をキープしてくれるため、解凍後も煮崩れしにくくシャキッとした食感が楽しめます。ゆでた冬瓜はくっつきやすいため、直接保存袋に入れずに、ひとつずつラップで包んでから冷凍するのがポイントです。
保存した冬瓜の調理前に!下ごしらえのコツ
保存した冬瓜をさらにおいしく仕上げるためには、ちょっとした下ごしらえが大切です。特に、以下の2つのポイントを押さえて、調理の仕上がりをワンランクアップさせましょう。
皮を厚く剥かない
冬瓜の皮は硬めですが、あまり厚く剥きすぎないのがポイントです。皮のすぐ内側には水分や栄養が多く含まれており、適度に残すことで食感がほどよくシャキッと仕上がります。表面の固い部分をピーラーや包丁で軽く剥く程度で大丈夫です。
下ゆでして青臭さを除く
冬瓜は独特の青臭さが気になることもありますが、サッと下ゆですることで風味が和らぎます。沸騰したお湯で1〜2分ほど軽くゆでた後、冷水にとって粗熱を取るのがポイントです。下ゆですることで青臭さが抜け、味が染み込みやすくなり、煮物やスープなどの料理がよりおいしく仕上がります。
保存した冬瓜の美味しいレシピ3選
みずみずしくクセの少ない冬瓜は、幅広い料理に使える便利な食材ですが「煮物以外のレパートリーが思いつかない……」「1本丸ごと使いきれない……」と感じたことはないでしょうか。
保存した冬瓜を余らせず、最後までおいしく食べきるために、この記事では簡単で飽きずに楽しめるおすすめレシピ3選をご紹介します。
- 冬瓜のそぼろ煮
- 冬瓜と鶏肉のうま煮
- 冬瓜と豚肉のカレー
冬瓜のそぼろ煮
冬瓜本来のやさしい味わいと鶏そぼろの旨味が絶妙に絡む、定番の一品です。冷蔵・冷凍保存した冬瓜を使えば、煮込み時間も短く済みます。
材料(2~3人分)
- 冬瓜:300g
- 鶏ひき肉:150g
- 生姜(すりおろし):1片
- 水:200ml
- みりん・醤油:各大さじ2
- 砂糖:大さじ1
- 和風だしの素:小さじ½
- 水溶き片栗粉:適量
作り方
- 冬瓜は皮を剥いて種を取り除き、食べやすい大きさにカットする。
- 鍋に鶏ひき肉と生姜を入れて炒め、肉の色が変わったら冬瓜と水を加える。
- 調味料を全て入れ、中火で冬瓜が透明になるまで煮る。
- 水溶き片栗粉でとろみをつけ、器に盛りつけたら完成。
参考:Nadia
冬瓜と鶏肉のうま煮
鶏肉のコクと冬瓜のジューシーさが楽しめる、ボリューム感のある一品。冷凍保存した冬瓜でも味がよく染みます。
材料(2~3人分)
- 冬瓜:300g
- 鶏もも肉:200g
- 生姜(薄切り):1片
- 醤油・みりん:各大さじ2
- 砂糖:大さじ1
- 水:200ml
- 和風だしの素:小さじ1/2
作り方
- 冬瓜は皮を剥いて種を除き、鶏肉は一口大に切る。
- 鍋に鶏肉と生姜を入れて炒め、冬瓜と水を加える。
- 調味料を加えて中火で煮込み、冬瓜が柔らかくなったら完成。
参考:Foodie
冬瓜と豚肉のカレー
冬瓜のさっぱり感とスパイスが好相性。少し変わった冬瓜レシピを楽しみたいときにぴったりです。
材料(2人分)
- 冬瓜:200g
- 豚こま切れ肉:150g
- 玉ねぎ:1/2個
- カレールウ:2かけ
- 水:300ml
- サラダ油:大さじ1
- 塩・こしょう:適量
作り方
- 冬瓜は皮を剥いて種を取り、食べやすい大きさに切る。玉ねぎは薄切りにする。
- フライパンに油を熱し、玉ねぎと豚肉を炒める。
- 冬瓜と水を加えて中火で煮込み、カレールウを溶かす。
- 冬瓜が柔らかくなったら塩・こしょうで味を調え、器に盛り付けて完成。
参考:Foodie
まとめ:冬瓜は正しく保存しておいしく食べ切ろう!
冬瓜は、「カット前」と「カット後」で保存方法が大きく変わります。保存するタイミングや状態に合わせて正しく保存することが、冬瓜をおいしく長く楽しむポイントです。
また、保存期間に合わせて煮物やスープ、炒め物など、さまざまなレシピに使い分けるのもおすすめです。冬瓜の特徴を活かして、最後まで無駄なく食卓に取り入れていきましょう。
ちょっとした工夫で、フードロス削減にもつながります。ぜひ冬瓜の保存方法をマスターして、おいしく賢く活用してくださいね。
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