クラダシチャレンジとは 社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ(通称 クラチャレ)」は、人口減少・少子高齢化により人手不足に悩む地域・農家さんのもとへ、地方創生やフードロス問題に興味がある学生やクラダシスタッフを派遣するプログラム。一次産品の収穫をはじめとした農業体験により、フードロス削減を目指します。参加者は、現地での農作業や現地の方との意見交換を通して、地域の現状や課題など座学では得られないたくさんの学びを得られます。 |
概要
第38回 社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」in 愛媛県松山市
開催期間:2024年3月11日〜3月16日
参加人数:学生4名、クラダシ社員2名
開催の背景・開催地紹介
2024年1月、松山市で生じるフードロスの削減や人手不足の解消・地域活性を目的に、クラダシ、松山市、愛媛銀行の3者にて「松山市におけるSDGsの推進に係る食品ロス削減及び特産品のPRに向けた連携協定」を締結しました。松山市での開催は今回初めてとなります。
【活動内容】作業の詳細
松山市の離島である「中島」では不知火の箱詰め、イノシシ狩り、アロマ蒸留体験、納経台のペンキ塗りなど数多くの体験をしました。その中で島活性化へのアイデアはあっても、人手が足りてない現状を感じ、それでも出来ることを少しずつ取り組みを進めている島全体の雰囲気を感じました。そこから、どのようにすればこの島に人を集めることができるのか考え、関係人口をキーワードに島の認知度をあげようという話し合いになりました。作業の中で、島の他の島にない魅力を多く感じました。全世界にそれを伝え、関係人口を増やし、そこから一人でも島の一員が増えれば良いなと感じてます。
【活動内容】意見交換会
町づくり推進課や農村振興課 、中島役場、愛媛銀行の方々に、活動を通じて考えた施策案について意見を頂きました。
中島の広報施策や島の現状等に対し、それぞれの専門家からの意見で多角的に考えると一朝一夕にはいかないことを実感しました。
特に中島では次の3つのような現状を学びました。
①松山市の住民の認知度が低い
②みかんイノシシで売り出すなどアイデアはあるが人をどう動かすかに課題がある
③“里島”として広報しているが認知度が上がりにくい
そこで、松山市から人を呼ぶこと・SNSを使った広報の強化に重点を置くことが必要だという仮説を立てました。また、地域を盛り上げる人を他地域から呼ぶことも重要だと考えます。
【活動内容】施策提案の詳細
意見交換会を通じて得た知見をもとに、現在は中島の認知度が低くさまざまな取り組みをしているが、より中島を多くの人に知ってもらうための発信していくことが必要だと考え、2つの施策を提案しました。
どんな層に向けてアプローチをしていくかをより細かく絞り、ストレスを抱えた社会人や遠足・修学旅行などに向けた施策として「ターゲットを絞る」、“みかんの島”をキーワードに、他の離島と差別化した広報をしていく「広報方法を工夫」を提案しました。
参加者の声
私には3つ目の故郷が出来たように感じました。五感すべてを刺激してくれる美しい環境や、家族のように迎え入れてくれた松山、そして中島の方々、ただの観光とは訳が違う6日間の生活。全てが私にとって特別で、中島や松山に帰ってきたいと思う大切な要素となりました。
そして私は今、中島や松山の魅力が全世界の多くの人に伝わってほしいと強く思う。そのためにどうするべきなのか、この問いを考えることは難しく堂々巡りの議論となっていました。でも一緒に過ごしたグループメンバーと議論し、作り上げて行くのはとても楽しい。自分たちが一つずつ成長出来ている気がして嬉しかったです。
これから成長したとき、悩んだときには必ず、「ただいま」と言って戻れたらと強く思います。関わってくださった皆さん、ありがとうございました!
【大学3年 笠原さん】
松山からフェリーに乗り40分程で行ける中島は、ビルのない眺め、海の香り、信号のない道、動物が出てきそうな山々、一面の星空、風の音、親切な人々…
都会にいると忘れかけてしまう自然や人々の温かさを当たり前に感じることが出来る場所でした。
今回メインでご協力くださったのはご夫婦で運営されている農家さんでしたが、みかん箱詰めの際に1つ1つの重さを簡単に測れる機械や傷みをすぐ認識出来る機械などを利用しており、思っているよりも進んだ形で出荷まで行われているという印象でした。
また、クラチャレを機にKuradashiの利用・商品販売を始めてくださったにも関わらず、今回現地でお話をする中で、不知火の継続販売や新たにジュースの販売の話が挙がったりと、とても販売に前向きで嬉しく思いました。
新種の柑橘類を含め数種類の果実やジュースをご馳走になり、まだまだ地方の美味しいものは全国に届けられていないのかもな…とも感じました。
愛媛に中島という癒しの島があること、そこには日ごろ食べている以上に美味しい柑橘類がまだまだあることがもっと広まったら良いなと思いました。
【クラダシ社員 水野】
活動レポート詳細
この記事でご紹介したクラチャレをもっと詳しく知りたい方はこちら!より詳細な活動レポートをご覧いただけます。
クラチャレ&クラチャレふるさとだより
Kuradashiでは、クラチャレをきっかけとする商品「クラチャレふるさとだより」を販売しています。日本全国の地域経済の活性化や特産品の魅力発信を実現したい。「クラチャレふるさとだより」は、そんな思いで生まれた商品です。
商品の収穫・梱包をおこなうのは、社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」の参加学生たち。 地方創生を志し、強い思いでクラダシチャレンジに参加するメンバーです。
「クラチャレふるさとだより」の購入によるクラダシ基金への支援が、また次のクラダシチャレンジにつながります。