「キャベツをひと玉丸ごと買ったけど、食べ切れない……」
「キャベツをできる限り長持ちさせる方法を知りたい」
サラダや炒め物、煮物など、さまざまな料理に使えるキャベツ。スーパーで安売りしていることも多く、丸ごと買ったけどなかなか食べ切れずに傷んでしまったという経験もあるでしょう。
キャベツを長持ちさせるためには、正しく保存する方法を知ることが大切です。
そこでこの記事では、キャベツを保存する方法を常温と冷蔵、冷凍に分けて紹介します。長持ちさせるコツも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
キャベツは保存前に芯を取り除こう
大前提として、キャベツのみずみずしさをキープさせて保存するには、芯を取り除いておきましょう。
キャベツは、収穫されてからも成長を続けます。芯から水分や葉の養分を吸い取って成長するため、残しておくと鮮度が落ちやすくなります。
よって、キャベツを新鮮なまま長持ちさせるためには、包丁でキャベツの芯をくり抜いて成長を止めなければなりません。
くり抜いて空洞になっている部分に、水に濡らしたキッチンペーパーを詰めます。水分が補給されて、葉のみずみずしさを保てます。
キャベツを丸ごと1玉保存するなら冷蔵庫がおすすめ
キャベツは比較的寒いところで生育するため、温度が低い場所での保存がおすすめです。
芯をくり抜き、新聞紙やキッチンペーパーで包んで乾燥を防ぐことで、目安として10〜14日は保存できます。
冷蔵庫で保存する手順は、以下の4ステップです。
- キャベツの芯をくり抜き濡らしたキッチンペーパーを詰める
- 水に濡らした新聞紙やキッチンペーパーでキャベツ全体を包む
- さらに大きめのポリ袋に入れる
- 冷蔵室に入れて保存する
芯の部分に詰めるキッチンペーパーは、2〜3日置きに交換し水分を補給しましょう。
新聞紙やキッチンペーパーで包むと、内側に水分がついて結露するケースがあります。そのままにしておくとカビが生える原因になるため、定期的に交換してください。
ポリ袋の口は軽く結んでおきましょう。
キャベツを丸ごと保存するときにつまようじで長持ちする?
キャベツの芯をくり抜くのが面倒なら、つまようじを芯に刺して保存する方法もあります。
つまようじを刺すと芯にある「成長点」が壊れ、成長しようとするエネルギーを防げます。そうすると、みずみずしさをキープできます。
方法は、つまようじ3本をキャベツの芯に三角形を結ぶ位置に刺すだけ。つまようじを刺したキャベツは、ポリ袋に入れて口を軽く閉じ、冷蔵庫で保存します。
芯をくり抜いたときと同じように、2週間ほど日持ちします。
1/2玉や1/4玉のキャベツは芯を取り除いて冷蔵保存
半分や1/4玉のキャベツも、芯を取っておくと4〜5日ほど日持ちします。
乾燥して切り口が変色することがあるため、ラップで包んで保存しましょう。
冷蔵保存する手順は、以下の4ステップです。
- キャベツの芯に対して斜めに包丁を切り込みを入れて切り落とす
- 水で濡らしたキッチンペーパーを芯の部分にはさむ
- キャベツを隙間がないようにラップで包む
- 冷蔵室で保存する
芯を取るのが難しい場合は、包丁で切れ目を入れておくといいでしょう。ラップの代わりでポリ袋に入れても構いません。
キャベツをカットして保存するなら冷凍保存がおすすめ
炒め物や付け合わせなどに使おうとして、カットした後に余ってしまったキャベツは、冷蔵庫で保存しても早く傷んでしまいます。
カット済みのキャベツを保存する場合は、冷凍がおすすめです。あらかじめ使いやすい大きさにカットしておくと、そのままスープや炒め物に使えて便利です。
ここでは、以下のようなカット方法ごとにキャベツの冷凍方法を紹介します。
- 千切り
- ざく切り
- 芯ごと1/8ずつの切り分け
調理方法に合わせてカットしましょう。なお、冷凍保存すると約1か月日持ちします。
キャベツを千切りにして冷凍保存する
洗って水気を拭き取り、千切りにしたキャベツは、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。空気に触れると霜がつきやすく劣化を早めるため、なるべく空気を抜いて密閉しましょう。
冷凍すると細胞が壊れ、水分が出やすくなるため、塩もみしたときのような食感になります。解凍したキャベツは、水気を絞ってコールスローサラダに使うのがおすすめです。
キャベツをざく切りにして冷凍保存する
ざく切りにしたキャベツも、そのままジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。
解凍する場合は使う分だけざるに入れて、熱湯や流水をかけて解凍します。ざく切りのキャベツは、炒め物や和え物に使うのがおすすめです。
キャベツを芯ごと1/8個ずつ切り分けて冷凍保存する
キャベツを芯ごと8等分してラップに包み、ジッパー付き保存袋に入れて保存しましょう。解凍したときに出てくる水分には、キャベツの旨みが含まれています。
使うときには完全に解凍することなく、料理に使うのもおすすめです。半解凍の状態でスープに入れると、水分と一緒に捨ててしまうことなく旨みを利用できます。
保存する前にチェック!鮮度の高いキャベツの見分け方
買ってきたキャベツを美味しく保存するには、鮮度の高いキャベツを選ぶことも大切です。いくら正しく保存しても、買った時点で鮮度が低ければ、長持ちはしません。
新鮮なキャベツを見分けるために、以下5つのポイントをおさえておきましょう。
- 外葉が濃緑
- 芯の切り口が新しい
- 巻きが固くずっしり重さがある
- 芯の切り口が黒ずんでいない(カットのキャベツ)
- 芯の高さが3分の2以下のもの(カットのキャベツ)
外葉が濃緑
丸ごとのキャベツは、外側の葉が濃い緑色で変色していないものを選びましょう。
鮮度の高いキャベツほど、外側の葉が緑色でみずみずしいという特徴があります。日光がしっかり当たる状態で生育したキャベツは外側の葉が濃い緑色であり、旨みがたっぷり含まれている証です。
芯の切り口が新しい
新鮮なキャベツを選ぶときは、芯の切り口を確認しましょう。
収穫して間もないキャベツの芯には、みずみずしさがあります。芯が変色しているキャベツは古くなっている可能性があるため、避けましょう。
また、芯が太過ぎないキャベツもおすすめです。芯が太過ぎるキャベツは、中の芯の面積が大きく葉の部分が少ないことがあります。
巻きが固くずっしり重さがある
冬キャベツの場合は、葉がしっかり巻いておりずっしりとした重さがあるものがおすすめです。
外側が固く重さのあるキャベツは、内側の葉が隙間なく巻いているサインです。一方で、柔らかい葉を味わう春キャベツは、葉の巻きがゆるく柔らかい葉のものを選ぶといいでしょう。
芯の切り口が黒ずんでいない(カットのキャベツ)
カットして売られているキャベツは、芯の切り口の状態で新鮮さを見分けましょう。切り口がみずみずしく黒ずんでいないものが新鮮なキャベツです。
芯の高さが3分の2以下のもの(カットのキャベツ)
カットしたキャベツを選ぶ際は、芯の高さにも注目しましょう。芯の高さが低いものほど葉が詰まっており、食べられる部分が多いことを指しています。
目安となる芯の高さは3分の2です。3分の2よりも芯が長いキャベツは、食べられる部分が少なく葉が硬いことがあります。なるべく芯が短めのキャベツを選びましょう。
キャベツの正しい保存で最後まで美味しく食べきろう
寒いところで収穫されるキャベツは、冷蔵庫での保存に向いています。買ってきたキャベツは、芯をくり抜いておくことで新鮮さをキープできます。
より長く保存したい場合は、冷凍保存するのがおすすめです。料理に合わせてカットしてから冷凍することで、調理時間の時短にもつながります。
正しい方法でキャベツを保存し、使いきれずに余ってしまったキャベツも無駄なく、美味しく使いましょう。
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