「マンゴーが完熟するのを待っていたら食べきれずに腐ってしまった」
「冷蔵庫に入れたら味や食感が変わった」「カットしたマンゴーをうまく保存できなかった」など、マンゴーを保存する上で困ったことはないでしょうか。
マンゴーをおいしく食べるためには、マンゴーの完熟の見分け方や、切った後の冷蔵・冷凍保存の方法を知っておくことが重要です。
この記事では、マンゴーを長持ちさせ、おいしさを保つための正しい保存方法を紹介します。
マンゴーは常温で追熟させてから保存する!
マンゴーをおいしく食べるためには、適切に「追熟」して、マンゴーを完熟させることが重要です。完熟前のマンゴーを冷蔵庫に入れてしまうと、追熟が止まり、味や食感が劣化してしまいます。そのため、万が一完熟前のマンゴーを冷蔵庫に入れてしまった場合は、すぐに取り出しましょう。完熟前のマンゴーは、常温で保存して追熟させましょう。果皮に白い粉(ブルーム)がついているものや、まだかたさを感じるマンゴーは、直射日光を避けて涼しい場所に置いてください。キッチンペーパーで包み、フルーツキャップや新聞紙で保護し、ポリ袋で乾燥を防ぐとよいです。追熟には2~3日、場合によっては1週間ほどかかることもあるので、定期的に状態をチェックして、完熟具合を確認することが大切です。また、完熟マンゴーは、7~8℃の冷暗所で保存すると追熟を止めることができます。ただし、7℃以下になると低温障害を起こし、味が悪くなるため、冷蔵庫の場合は野菜室で保存してください。追熟が進まないときは、エチレンガスを多く放出するリンゴと一緒に保存することで、熟成を促進できます。完熟マンゴーは7~8℃で保存すれば、5日間ほど楽しめます。
完熟したマンゴーの見分け方
完熟したマンゴーを見分けるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。マンゴーは熟成度によって味や食感が大きく変わるため、完熟を見極めることで、よりおいしく楽しむことができます。以下を参考にして、完熟マンゴーを見分けましょう。
触感
マンゴーを軽く押すと少し凹むくらいのやわらかさがあるマンゴーは、食べ頃です。
表面
表面のツヤが増し、ブルーム(白い粉)がなくなると、マンゴーが完熟しているサインです。触ると少しベタつくことがあるのも、マンゴーが完熟した特徴の一つです。
香り
完熟したマンゴーは、香りが強くなり、甘い香りが広がります。香りが感じられたら完熟のサインです。
完熟マンゴーは冷蔵保存|保存期間5日
完熟したマンゴーは冷蔵庫で保存することで、風味を保ちながら約5日間楽しむことができます。冷蔵庫に入れることで追熟を防ぎ、食べ頃を長くキープすることができます。
【手順】
- 完熟マンゴーは乾燥を防止するために、新聞紙などで包み、ポリ袋に入れる。
- 完熟マンゴーは冷蔵庫の野菜室に入れて保存する。
完熟したマンゴーは、冷蔵庫の野菜室で7~8℃に保つことが理想的です。温度が低すぎると味が損なわれるので注意が必要です。もし完熟前で少し硬さが残っている場合は、冷蔵保存することで少し日持ちが延びますが、柔らかくなりすぎたものは早めに消費しましょう。また、果皮を傷つけないよう、フルーツキャップを使い、ポリ袋に入れて保存するのがオススメです。
切ったマンゴーの冷蔵保存|保存期間3日
切ったマンゴーは冷蔵保存で3日以内に食べることをおすすめします。切っておくことで、すぐに食べられ、手軽に使いたいときに便利です。
【手順】
- マンゴーを切った後、保存袋や密封容器に入れる。
- 冷蔵庫の野菜室で保存する。
切ったマンゴーは空気に触れないように保存することが重要です。酸化が進むと早く傷んでしまうため、できるだけ早く食べるようにしましょう。
切ったマンゴーの冷凍保存|保存期間1~2か月
完熟したマンゴーを少しでも長期間保存したい方には、冷凍保存がオススメです。冷凍保存をすることで、マンゴーの風味を長く保つことができ、1~2か月ほど保存可能です。以下の手順を守れば、冷凍保存したマンゴーをおいしく楽しめます。
【手順】
- マンゴーを食べやすい大きさにカットする。
- 切ったマンゴーをできるだけ重ならないように配置し、空気に触れる部分を減らした状態で、ラップでしっかり包む。
- ラップで包んだマンゴーを冷凍保存用袋に入れる。
- 金属製のバット(お皿でも可)にマンゴーを載せ、冷凍庫へ入れる。
マンゴーはカットしてから冷凍保存しましょう。まるごと冷凍すると扱いにくくなるため、食べやすい大きさにカットし、断面が空気に触れないようにラップでしっかり包んでから保存袋に入れます。これで冷凍庫内での乾燥を防げます。1食分ずつ小分けにすると、使いやすく便利です。
カットして冷凍したマンゴーの食べ方
冷凍したマンゴーは完全に解凍すると、食感が変わり、風味が少し落ちることがあります。そのため、半解凍の状態で食べるのがオススメです。冷蔵庫で1時間半ほどおくと、シャーベットのような食感が楽しめます。また、冷凍したマンゴーを凍ったままミキサーにかけてジュースにしたり、牛乳やヨーグルトと一緒にマンゴーラッシーにしても美味しいです。
マンゴーを上手に食べる切り方
マンゴーは種が大きくて扱いづらいですが、コツさえ押さえれば、初心者でも簡単に上手に食べることができます。ここでは、格子状にカットして食べやすくする方法を紹介します。
【手順】
- マンゴーをヘタを手前に置き、種を避けるように縦に3等分します。マンゴーの種は楕円形で平らな形をしており、縦向きに配置されているので、両サイドを切り落とす感覚で包丁を入れましょう。
- 次に、種が入っていない両端部分を使います。果肉に縦横に3〜4本の切れ目を均等に入れて、格子状にします。皮を下にして手のひらで支えながら切ると安定しやすいです。
- 切れ目を入れた後、両端を持って皮の裏から果肉を押し出します。指で優しく押し出すことで、果肉が外に出てきて、格子状に盛り付けられます。このまま皿に並べて、食べる際はフォークで果肉を皮から外して楽しみましょう。
- 種の部分にもまだたっぷり果肉があります。果肉と皮の間にナイフを入れ、皮を引っ張りながらむきます。その後、種の輪郭に沿ってナイフを入れ、果肉を削ぐようにして切り取ると無駄なく食べられます。
まとめ:マンゴーは正しく保存しておいしく食べ切ろう!
マンゴーはそのままでもおいしく、スムージーやデザートにもぴったりなフルーツですが、保存方法を誤るとせっかくのおいしさを無駄にしてしまいます。
完熟したマンゴーを食べ切れずに廃棄してしまうことがないよう、正しい保存方法を学んで、最後までおいしく食べ切りましょう。
くらだしマガジン編集部
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