「片栗粉の保存方法が知りたい」
「片栗粉はどの容器で保存すればよいのだろうか?」
そう感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
料理のとろみ付けや揚げ物の衣作りに欠かせない片栗粉。
多くのご家庭で常備されていますが、使用頻度が高くないと保存方法に悩む方もいるのではないでしょうか。
片栗粉は、じゃがいものデンプンから作られており、湿気を吸いやすいデリケートな食材です。保存環境や容器を少し工夫するだけで、より長く安心して使うことができます。
この記事では、片栗粉を正しく長持ちさせる保存方法や、保存に適した場所・容器選びのポイントを紹介します。片栗粉の保存期間や賞味期限についても触れていますので、ぜひ参考にしてください。
片栗粉は正しく保存しないとダニが発生する恐れがある
片栗粉は、生鮮食品と違って賞味期限をあまり気にせず保管しがちですが、保存状態によっては「コナダニ」と呼ばれるダニが発生することがあります。
粉もの全般に共通しますが、特に片栗粉は水分を吸収しやすく、湿気や高温の環境が苦手です。保存袋の口を輪ゴムで軽くしばって、キッチンの下や常温で保管している方は要注意です。袋のわずかな隙間からでもコナダニは侵入し、気づかないうちに繁殖してしまうことがあります。
また、適切に保存しないと、変色したり他の食品のニオイが移ったりするほか、カビが生える可能性もあり、衛生面でのリスクが高まります。片栗粉は、使い切るまで気を抜かず、正しい方法で保存することが大切です。
片栗粉の常温保存(開封前)|保存期間:約1年半
未開封の片栗粉は、常温で約1年半保存可能とされています。以下の手順とポイントを守ることで、品質を長く保つことができます。
【手順】
- 高温多湿を避ける:片栗粉は湿気に弱いため、高温多湿を避けて風通しの良い場所に保管します。
- 密閉容器に入れる(推奨):未開封の状態でも、湿気や虫の侵入を防ぐために、密閉できる容器に入れて保管するとより安心です。
片栗粉は湿気に弱いため、風通しがよく、直射日光や高温多湿を避けられる場所での保管が望ましいです。また、未開封の賞味期限については商品に表記されているため、事前に確認し、適切な方法で保存管理することが大切です。
片栗粉の常温保存(開封後)|保存期間:約1~2か月
開封後の片栗粉は、常温で約1〜2か月の保存が可能です。以下の手順とポイントを参考に、正しく保存しましょう。
【手順】
-
湿気やコナダニの侵入を防ぐため、密閉できる容器やジッパー付きの保存袋に移し替えます。
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直射日光や高温多湿を避け、風通しの良い涼しい場所で保存します。
開封後の片栗粉は、袋を輪ゴムで閉じたりクリップで留めたりして保存する方が多いでしょう。しかし、微細な隙間からコナダニが侵入する可能性があります。そのため、開封後の片栗粉は、プラスチック製の密閉容器に移し替えることで、より効果的に保存することが大切です。
片栗粉の冷蔵保存|保存期間:約1年
開封後の片栗粉は、冷蔵保存をすることで約1年の保存が可能です。常温保存も可能ですが、コナダニは低温環境では繁殖できないため、冷蔵庫や野菜室での保管が適しています。
【手順】
- 密閉容器に入れる:片栗粉は周囲のにおいを吸収しやすいため、冷蔵庫内の食品のにおい移りを防ぐために、密閉できる容器に入れて保存します。
- 野菜室で保管する:密閉容器に入れた片栗粉を冷蔵庫の野菜室で保管します。
冷蔵庫から取り出した片栗粉を常温で長時間放置すると、温度差によって結露が生じ、湿気が付着する可能性があります。使用後は速やかに冷蔵庫に戻すよう心がけましょう。
片栗粉の冷凍保存|保存期間:約1年
片栗粉は冷凍保存すれば、およそ1年間の保存が可能です。使用頻度が低い場合は、冷凍保存がおすすめです。
【手順】
- 小分けにする: 使用頻度に応じて、片栗粉を適切な量に小分けします。必要な分だけ取り出すことができ、残りの部分は冷凍庫で保存できます。
- 密閉容器に入れる:小分けにした片栗粉を、密閉できる保存袋や容器に入れることで、湿気やにおいの吸収を防ぎます。
- 冷凍庫で保存する: 密閉容器に入れた片栗粉を冷凍庫で保存します。冷凍環境では、冷蔵庫よりもさらに低温となるため、コナダニの繁殖リスクが低減します。
保存期間内に使い切るのが難しい場合、冷凍保存が効果的です。
しかし、冷凍保存では冷蔵保存以上に庫外との温度差が生じるため、結露が発生しやすくなります。結露により片栗粉が湿気を吸収すると、品質が劣化する可能性があります。そのため、冷凍庫から取り出す際は、必要な分だけを取り出し、残りはすぐに冷凍庫に戻すよう心がけましょう。
また、片栗粉は一度開封すると空気に触れて酸化し、劣化が進みやすくなります。そのため、小分けにして冷凍保存することで味や品質の低下を防ぎ、品質を少しでも長くキープさせましょう。
片栗粉を少しでも長持ちさせるための保存のポイント
片栗粉は、湿気や虫の侵入を防ぐために、適切な方法で保存することが重要です。
以下に、片栗粉を少しでも長持ちさせるための保存のポイントを紹介します。
- 小分けにして保存する
- 輪ゴムやクリップで縛って保存しない
小分けにして保存する
片栗粉を使用頻度や必要な量に応じて、小分けにして保存することで、開封後の劣化を防ぎます。
小分けにすることで、使用する際に必要な分だけ取り出せて、残りは密閉状態で保存できるため、湿気や虫の侵入を防ぎやすくなります。調理時にも、必要な分だけを手軽に取り出せて便利です。
さらに、小分けにした各袋に乾燥剤を入れておけば、湿気を防ぎ、品質をより長く保つことができます。
輪ゴムやクリップで縛って保存しない
開封後の片栗粉を保存する際、袋の口を輪ゴムやクリップで縛るだけでは、完全な密閉が難しく、湿気や虫の侵入を完全に防げません。そのため、使用後は袋の口をしっかりと閉じ、密閉できる容器に移し替えて保存することが重要です。
片栗粉の保存に適した容器の選び方
片栗粉は湿気やニオイを吸いやすい性質があるため、保存方法を間違えると品質が落ちてしまうことがあります。そのため、毎回の調理で使いやすく、長く鮮度を保つためには、保存容器の選び方がとても大切です。ここでは、片栗粉の保存に適した容器を選ぶ際のポイントを3つご紹介します。
- 蓋がしっかりと閉まる密閉性で選ぶ
- ガラスや陶器の材質で選ぶ
- サイズも確認する
蓋がしっかりと閉まる密閉性で選ぶ
片栗粉の保存容器は、蓋がしっかりと閉まる密閉性の高いものを選ぶことが重要です。密閉性が高い容器は、湿気や空気の侵入を防ぎ、片栗粉の劣化を抑える効果があります。
ガラスや陶器の材質で選ぶ
ガラスや陶器製の容器は、プラスチック製に比べてにおい移りが少なく、衛生的です。
また、これらの材質は密閉性も高いため、保存に適しています。特に、ガラス製の容器は中身が見やすく、残量の確認にも便利です。
サイズも確認する
片栗粉の保存容器を選ぶ際に、サイズは使用頻度や保存量に応じて適切なものを選ぶことが重要です。
必要以上に大きな容器を使用すると、開封後に残った片栗粉が空気に触れる面積が広がり、酸化や劣化が進みやすくなります。そのため、使用する量に見合ったサイズの容器を選び、片栗粉の鮮度を保ち、品質の劣化を防ぎましょう。
まとめ:片栗粉は正しく保存して長持ちさせよう!
片栗粉は、料理のとろみ付けや揚げ物の衣作りに欠かせない食材であり、多くの家庭で常備されています。しかし、保存方法を誤ると、カビの発生やにおい移り、さらにはダニの繁殖といった問題が生じる可能性があるため、正しい保存方法を知ることが重要です。
開封後の片栗粉を常温保存する場合は、湿気や虫の侵入を防ぐため、密閉容器に移し替え、直射日光や高温多湿を避けた風通しの良い冷暗所で保管しましょう。
さらに、冷蔵保存や冷凍保存を活用することで、保存期間を延ばし品質を長時間維持することができます。
これらの保存方法や容器選びを実践することで、片栗粉を長持ちさせ、無駄なく使用することができます。正しい保存方法を心がけ、フードロスの削減にも貢献しましょう。
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