こんにゃくは、低カロリーで食物繊維が豊富な健康食材として人気です。
しかし「こんにゃくがすぐに傷んでしまった……」「こんにゃくを長く保存する方法が知りたい」と感じたことはありませんか。
特に、開封後のこんにゃくをどう保存すべきか悩むことが多いでしょう。
実は、適切な保存方法を知っていれば、こんにゃくは長持ちさせることができます。
この記事では、未開封・開封後のこんにゃくを正しく保存する方法を解説します。
さらに、こんにゃくを使った食感が楽しめるおいしいレシピも紹介しますので、より長く、おいしく保つための方法をチェックして、毎日の料理に役立てましょう。
開封前のこんにゃくは常温保存できる
未開封のこんにゃくは、実は常温で保存ができます。常温保存するときは、直射日光や高温を避けて、涼しく乾燥した場所に保管することが大切です。
また、パッケージに記載の賞味期限は必ず確認してください。具体的な保存方法を以下にまとめました。
【手順】
- 直射日光を避ける
- 湿気のない常温の涼しい場所で保存する
高温多湿の場所に置くと、こんにゃくの品質が劣化する可能性があるため、風通しの良い場所に置くことが重要です。
袋の液体を使ったこんにゃくの冷蔵保存|保存期間1か月
開封したこんにゃくは、冷蔵保存することで1か月程度の日持ちが可能です。袋内の封入水はアルカリ性で殺菌効果があり、こんにゃくの保存性を高めます。
こんにゃくを長期間おいしく保存したい場合は、以下の方法を活用しましょう。
【手順】
- 袋内の封入水を保存容器に移す
- こんにゃくを保存容器に入れ、しっかりと密閉する
- 容器を冷蔵庫に入れて保存する
液体が少なくなると乾燥しやすくなるため、液体がしっかりとこんにゃくを覆うようにしましょう。
また、封入水を捨ててしまった場合は、以下の、水道水を使用した保存方法を試してみてください。
水道水を使ったこんにゃくの冷蔵保存|保存期間1週間程度
こんにゃくの袋内の封入水を捨ててしまった場合でも、水道水を使えば1週間程度保存できます。
この方法は、すぐに食べきれないときや、別の料理に使うまでの短期間の保存に便利です。水に浸すことで、こんにゃくが乾燥するのを防ぎ、鮮度を保つ効果があります。
【手順】
- こんにゃくを保存容器(保存袋)に入れ、完全に水に浸かるように水道水を注ぐ
- 保存袋の場合は空気を抜く
- 容器のフタをしっかり閉め、冷蔵庫で保存する
水は2〜3日おきに取り替えることで雑菌の繁殖を防ぎ、こんにゃくを新鮮に保てます。
ただし、長期間の保存には向いていないため、1週間以内を目安に使い切りましょう。
カットしたこんにゃくの冷凍保存|保存期間1か月
カットしたこんにゃくは、冷凍保存することで約1か月保存が可能です。こんにゃくは、冷凍すると弾力のある繊維質な「噛みごたえ食感」に変わり、まるでヘルシーなお肉のように楽しめます。味がしみ込みやすくなるため、煮物や炒め物などの料理にぴったりです。
以下の手順を参考に、こんにゃくを正しく冷凍保存しましょう。
【手順】
- こんにゃくを食べやすい大きさにカット(そのままでも問題なし)
- こんにゃくを冷凍する前に、余分な水分を拭き取るか、水を抜く
- こんにゃくを冷凍用の保存袋やジップロックに入れる
- 保存袋に入れたこんにゃくを冷凍庫に入れて保存する
こんにゃくは水分が多い状態で冷凍すると、解凍後にべちゃっとした食感になるため、冷凍前に水気をしっかりと拭き取ってください。
また、冷凍用の保存袋に空気が入ると冷凍焼けの原因になるので、できるだけ空気を抜いて密閉することが重要です。
冷凍したこんにゃくの食感を楽しめるおすすめレシピ3選
こんにゃくは水分が多く、冷凍・解凍するとスポンジ状になり食感が大きく変わるため、一般的に冷凍には不向きと言われてきました。
しかし、その新たな食感が噛みごたえを生み、ダイエットにも効果的だと注目されています。
以降で、冷凍こんにゃくの新しい食感を活かしたおすすめレシピ3選を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- こんにゃくのおつまみ
- 凍りこんにゃくの唐揚げ
- こんにゃくの五目きんぴら
こんにゃくのおつまみ
冷凍こんにゃくを焼き肉のタレで味付けした簡単に作れるおつまみです。冷凍することでこんにゃくの食感が変わり、タレがしっかりと染み込み、味わい深い一品に仕上がります。
手軽に作れて、罪悪感少なめで楽しめるおつまみです。
【材料】
- こんにゃく:1枚
- 焼き肉のタレ:適量
- ごま:お好みで
【作り方】
- こんにゃくを5ミリくらいの薄さに切り、食べやすいサイズに整える。
- 冷凍できる袋にこんにゃくと焼き肉のタレを適量入れ、袋の口をしっかりとしばり、空気を抜く
- 冷凍庫で1日以上凍らせる。
- 凍ったままのこんにゃくをフライパンで焼く。袋の上から軽く揉むとこんにゃくがほぐれる。
- こんにゃくから出る水分を捨てるか、そのまま水分を飛ばしていく。
- お皿に盛りつけ、ごまをふりかけて完成。
もし味が薄ければ、焼き肉のタレを追加して調整してください。
参考:クックパッド
凍りこんにゃくの唐揚げ
冷凍こんにゃくは、スポンジのような食感からムチムチとした食感に変わり、まるでお肉のような仕上がりになります。カリッと揚げて、外はサクサク、中はジューシーな食感を楽しめます。
ヘルシーでありながら、満足感もあるのでおつまみやおかずにぴったりです。
【材料】
- こんにゃく:1枚(270g)
- ★醤油:大さじ1
- ★酒:小さじ2
- ★きび糖(または砂糖):小さじ1
- ★おろし生姜:小さじ1
- ★おろしにんにく:小さじ1
- ★だし顆粒:小さじ1/4
- 片栗粉+薄力粉:適量(2:1の割合)
- 揚げ油:適量
【作り方】
- こんにゃくを手で一口大に千切り、厚手のポリ袋に入れて冷凍庫で一晩凍らせる。
- 冷凍こんにゃくを冷蔵庫に移して自然解凍するか、水につけて解凍する。
- 解凍したこんにゃくを取り出し、しっかりと水気を絞る。
- ポリ袋に★の調味料を加えて揉み込み、15分ほどおく。
- 水気を軽く絞った後、片栗粉と薄力粉を加え、全体に粉をしっかりとまぶす。
- 170℃に熱した揚げ油で、カリッと揚げる。
- 揚げたてをお皿に盛りつけて完成。
解凍後、こんにゃくの水気をしっかり絞ることで、味をしっかりと染み込ませることがポイントです。
参考:クックパッド
こんにゃくの五目きんぴら
お肉を使わず、油揚げと冷凍こんにゃくでしっかりとした食べごたえを感じられ、ヘルシーながらも満足感の高いレシピです。冷凍こんにゃくの弾力がアクセントとなり、さっぱりとした味付けと共に楽しめます。
【材料】
- こんにゃく(冷凍):小さめ1/2枚
- ごぼう:1本
- にんじん:1/2本
- 油揚げ:1枚
- エリンギ:大1本
- 酒:30cc
- しょうゆ:20cc
- みりん:10cc
- 砂糖:大さじ1
- 酢:小さじ1
- ごま油:小さじ2
- 水:60cc
- 顆粒だし:小さじ1
- 白ごま(あれば):少々
- 唐辛子(輪切り):少々
【作り方】
- こんにゃくは流水で戻しておき、ごぼうは千切りにして酢水につける。
- にんじんも千切り、エリンギは手で割き、油揚げとこんにゃくを食べやすい大きさに切る。
- 大きめの鍋にごま油を熱し、ごぼうを炒め、油がなじんだらにんじん、エリンギ、油揚げ、こんにゃくを加えて炒める。
- 全体を炒めたら、酒、水、だしを入れ、さらに砂糖、しょうゆを加えて煮込む。唐辛子、みりん、お酢を加えてさらに煮る。
- 弱火から中火で8〜10分煮、汁気が少なくなったら、蓋を取って火を強めながら鍋をふって汁気を飛ばす。
- 最後にごまを振って完成。
こんにゃくは薄切りにして冷凍しておくと、味がしみ込みやすくなります。冷凍こんにゃくならではの弾力を楽しんでください。
参考:クックパッド
白い斑点は大丈夫?傷んだこんにゃくの見分け方
こんにゃくの白い斑点や表面のざらざらした部分は、こんにゃく自体の成分であり、品質や安全性に問題はありません。これらは製造過程で自然に現れるもので、食べても全く問題ありません。
しかし、保存状態や見た目の変化によっては、食べるのを避けた方が良い場合があります。
以下のポイントを参考に、こんにゃくの状態を確認しましょう。
白い膜が張っている
こんにゃくの表面に白い膜ができている場合、カビが発生している可能性があります。
品質が低下していることが考えられるため、安全を考慮して食べるのは控えましょう。
異臭がする
保存中のこんにゃくから酸っぱいにおいや腐敗臭がする場合、品質が劣化している可能性があります。このような場合は、食べるのを避けた方がよいでしょう。
ヌメヌメしている
こんにゃくの表面が過度にヌメヌメしている場合、保存状態が適切でなかった可能性が高く、品質が劣化している可能性があります。食べるのを避けることを推奨します。
まとめ:こんにゃくは正しく保存しておいしく食べ切ろう
こんにゃくは水分が多く、保存方法を誤るとすぐに傷んでしまう食材です。
しかし、正しい保存方法を実践すれば、長くおいしく楽しめます。
余ったこんにゃくは無駄にせず、冷蔵・冷凍で適切に保存してください。また、冷凍こんにゃくのさまざまなアレンジレシピも楽しんでください。
くらだしマガジン編集部
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