「緑や黒いアボカドがあるけど、熟した美味しいアボカドの見分け方が知りたい!」 「アボカドを少しでも長く日持ちさせる保存方法を知りたい!」と思ったことがある人は多いのではないでしょうか。
美容や健康の代表とされるアボカドは、濃厚な味わいをもちその栄養素の高さから「森のバター」とも言われています。
そんなアボカドを日常生活で摂取したい方は多いでしょう。
アボカドは、熟度に応じて正しい保存方法は異なります。
実際に、アボカドはデリケートな食材です。
アボカドを美味しく保存するためには、いくつかのポイントに気をつけなければなりません。
この記事では、アボカドを美味しく保存する方法や熟度に応じた保存方法を紹介します。
アボカドの変色を防ぐ方法や熟度に応じた簡単レシピも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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アボカドの保存で重要なのは熟度
アボカドは、熟すまでと熟してからでは適した保存方法が異なります。これは、アボカドの色によって味や食感が変化するためです。よって、おいしく食べるには、保存方法よりもまず「熟度」を見極めることが重要になります。
スーパーで販売されているアボカドの多くは未熟な状態で、適切に追熟しないと硬いままで風味が引き出せません。一方、熟したものを放置すると過熟して傷んでしまいます。そこで、以下の色の違いを目安に、アボカドの熟度を判断しましょう。
- 鮮やかな緑色:硬く、まだ食べ頃ではない
- 深緑色:歯ごたえがあり、脂肪分が少なく、青みのある風味
- こげ茶色:ほどよくねっとりとし、味がやや濃厚
- 黒色:トロっとした食感で、濃厚かつクリーミーな味わい
アボカドは、熟度に合わせた適切な方法で保存し、おいしいタイミングを逃さないようにしましょう。
熟したアボカドのサイン
アボカドは、熟すまでと熟してからでは保存方法が異なります。以下のポイントから、美味しく熟したアボカドを判断して、正しい方法で保存していきましょう。
皮の色
未熟なアボカドは鮮やかな緑色をしていますが、熟すにつれて黒っぽく変化します。食べごろのアボカドは、全体的に黒みが増し、表面にわずかにシワが現れることがあります。
- 鮮やかな緑色:まだ硬くて食べられない
- 深緑色:歯ごたえがあり、脂身がなく、青さのある風味
- こげ茶色:質感はほどよくねっとりしていて、味はやや濃厚
- 黒色:トロっとしていてさらに濃厚でクリーミーな味わい
形
熟した食べごろのアボカドは、果皮にハリとツヤがあり、全体的にふっくらとした美しい形状をしています。このようなアボカドは、果肉が適度に熟し、風味豊かで食べごろの状態です。
弾力
適度に熟した食べごろのアボカドは、手で軽く握ると弾力を感じます。握ると硬いものはまだ完全に成熟しておらず、逆に柔らかすぎるものもあるため、アボカドを使いたいタイミングを考慮して選ぶ必要があるでしょう。
ヘタ
アボカドは熟すことで果肉から水分が失われ、ヘタが沈みます。そのため、ヘタと実の間に少し隙間ができる状態が食べごろのサインです。ヘタが取れているものは、ヘタ周辺の果肉が変色している可能性があるため、避けた方が良いでしょう。
熟していないアボカドは常温保存で追熟
未熟で緑色のアボカドは果肉が硬く、生食には適していません。このようなアボカドは、15℃以上の風通しの良い場所で常温保存することで追熟し、食べ頃になります。追熟が進んだアボカドは、そのまま常温で保存し、適切なタイミングで食べる判断をしましょう。
「追熟」とは?
「追熟」とは、「後から追って熟させる」ことです。熟していないアボカドを、熟した美味しい状態で食べるには、常温保存で「追熟」させる必要があります。
アボカドの追熟を早める方法
アボカドは未熟な状態で収穫され、追熟を経て食べごろになります。追熟を行い、アボカド本来のクリーミーな食感と豊かな風味を楽しみましょう。
追熟方法
- アボカドのヘタを取り除く。
- リンゴやバナナと一緒にポリ袋にいれる。
※リンゴやバナナはエチレンガスを放出し、アボカドの熟成を促進させる効果があります。
- ポリ袋は、口を軽く閉じる程度にして、通気性をよくして保存してください。
アボカドを常温保存する手順|保存期間:3~7日程度
アボカドが未熟の場合は、常温で「追熟」して保存しましょう。3〜7日程度の日持ちが可能です。アボカドを正しく常温保存する手順を紹介します。
【手順】
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アボカドの状態確認
果皮が緑色で硬いアボカドは未熟な状態です。
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保存場所の選定
風通しが良く、直射日光を避けた冷暗所を選びましょう。室温が15~27℃の範囲であることを確認してください。
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保存方法
アボカドを選定した場所にそのまま置きましょう。新聞紙で包むと、追熟が均一に進む場合があります。
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追熟期間
3~7日間程度で追熟が進みます。気温が高い夏場(27℃以上)では、追熟が早まるため、1~2日で食べ頃になることもあります。
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熟度の確認
毎日アボカドの硬さをチェックします。軽く押して柔らかさを感じるようになったら食べ頃です。
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保存期間
追熟後は冷蔵庫の野菜室で保存し、2~3日以内に消費することをおすすめします。
熟したアボカドを冷蔵保存する手順|保存期間:4~5日程度
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保存容器の準備
アボカドを乾燥から守るため、ポリ袋や密閉容器を用意します。
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保存方法
アボカドをポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。この方法で、4〜5日間程度の保存が可能です。
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保存温度の確認
冷蔵庫の温度設定が5℃以下にならないよう注意しましょう。低温障害を防ぐため、6〜7℃程度の野菜室で保存しましょう。
すぐ使い切れない完熟したアボカドは冷凍保存|保存期間:1か月程度
アボカドは、冷凍可能な食材で、冷凍すれば1か月程度おいしく食べられます。また、カットした状態や丸ごとでも冷凍保存が可能です。形状の違いで保存方法も異なるため、それぞれの手順やコツを次に紹介します。
冷凍アボカドの解凍方法
冷凍アボカドの解凍方法は、アボカドの状態や使用目的によって適切な方法が異なります。以下に、丸ごとアボカド、半分にカットしたアボカド、細かくカットしたアボカドやペースト状にしたアボカドの解凍方法を説明します。
丸ごとアボカド・半分にカットしたアボカドの場合
200Wの電子レンジで1分加熱し、そのあとは30秒ずつ延長し解凍します。お持ちの電子レンジに200Wモードがない場合は、解凍モードで様子を見ながら解凍してください。
細かくカットしたアボカド・ペーストしたアボカドの場合
常温で自然解凍、または野菜室に移してゆっくりと解凍させるのがおすすめです。
半分にカットしたアボカドの保存方法
アボカドを半分にカットして保存することで、必要な分だけの使用が可能です。しかし、丸ごと保存した場合に比べて保存期間が短くなるため、以下の手段で正しく保存する必要があります。
半分にカットしたアボカドの冷蔵保存|保存期間:2~3日程度
一度に半分しか使わない場合は、空気が触れている面積が少ないアボカドの種が残っている方を保存するようにしましょう。カットしたアボカドは変色しやすいため、レモン汁を塗ってから保存することで、ある程度変色を防ぐことができます。
【手順】
- 変色を防ぐために、果肉にレモン汁をまぶす
- ラップでぴったりと包み、ポリ袋に入れて口を軽く閉じる
- 冷蔵庫の野菜室で保存する
半分にカットしたアボカドの冷凍保存|保存期間:3~4週間程度
半分にカットしたアボカドをおいしく冷凍保存するためのポイントを、次の手順でご紹介します。
【手順】
- レモン汁を塗ってラップで包んだものを、冷凍用保存袋に入れる。
- 空気を抜いて閉じ、冷凍庫で保存する。
使いやすく細かくカットしたアボカドは冷凍保存|保存期間:1~2週間程度
冷凍アボカドは、解凍せずにそのまま温かい料理に加えることができます。例えば、スープや炒め物に凍ったままのアボカドを加えると、加熱中に自然に解凍され、食感や風味を損なうことなく楽しめます。解凍する場合は、常温で30〜45分程度放置するか、冷蔵庫の野菜室でゆっくりと解凍してください。冷凍アボカドを常備しておくと、忙しい時の時短調理にも役立ちます。
【手順】
- 皮をむいて食べやすい大きさにカットしたら、レモン汁をまんべんなくまぶす
- ラップの上に平らに広げ、ぴったりと包む
- 冷凍用保存袋に入れて空気を抜いてから密封する
- 冷凍庫で保存する
ペースト状にしたアボカドは冷凍保存|保存期間:2~3週間程度
ペースト状にしたアボカドは冷凍保存すれば2~3週間程度日持ちします。電子レンジで解凍すると食感が柔らかくなるため、ペーストとしての使用に最適です。解凍後はディップやスムージーなど、さまざまな料理を楽しみましょう。
【手順】
- アボカドを半分に切り、種を取り除いた後、スプーンで果肉を取り出してペースト状にする。
- 使用する分量を決め、一度に使いやすい量を平らに広げる。
- 平らにしたアボカドをラップでしっかりと包む。
- 包んだアボカドを密閉袋に入れ、空気を抜いてからしっかりと封をし、冷凍庫で保存する。
- アボカドをペースト状にしたあとで、一度に使いやすい量を平らにならし、ぴったりとラップで包む。
アボカドを美味しく食べる!レシピ3選
柔らかくてクセのないアボカドは、お刺身と合わせた和食やサラダなど、和洋を問わない万能な食材です。しかし、意外と調理のバリエーションが少ないと感じていませんか?そこで熟度に応じたアボカドのおいしい食べ方を紹介します。
完熟前の少し硬めのアボカドレシピ
「アボカドを切ったら硬かった」という時は、アボカドフライがおすすめです。硬いアボカドも、加熱で少し食べやすくしてくれます。
材料
- アボカド:1個
- 塩:小さじ1/3
- 片栗粉:大さじ2
- プレーンヨーグルト:大さじ1
- マヨネーズ:大さじ2
- こしょう:適量
作り方
- アボカドを半分に切り、種を取り除いて皮をむく。
- 1.5cm幅に切り、ポリ袋に入れる。
- 塩、片栗粉、プレーンヨーグルトをポリ袋に加え、アボカドにまんべんなくまぶす。
- 180度に熱した油で、アボカドを両面がきつね色になるまで揚げる。
- 揚げたアボカドをお皿に取り出し、マヨネーズとこしょうを混ぜたソースを添えて完成。
参考:クラシル
ちょうど食べごろのアボカドレシピ
熟度がちょうどよい食べごろのアボカドは、そのまま和えるだけの簡単レシピを試してみてください。おつまみや簡単な副菜としてピッタリです。
材料
- アボカド:1個
- 塩昆布:大さじ1
- わさび:1cm
- ごま油:大さじ1
- 白ごま:適量
作り方
- アボカドを半分にカットし、種と皮を取り除き、食べやすい大きさに角切りにする。
- ボウルに他の材料を入れて混ぜ合わせたら完成。
参考:デリッシュキッチン
完熟したアボカドレシピ
完熟しきっているアボカドは、混ぜるだけ簡単なワカモレを作りましょう。 おつまみやちょっと小腹が空いたときに、お家パーティーの主役にもなります!トルティーヤチップスでディップしてももちろん、パンに塗って食べてもおいしいです。
材料
- アボカド:1個
- 玉ねぎ:30g
- ミニトマト:2個
- クラッカー:6枚
- (A) レモン汁小さじ2、塩・タバスコ・黒こしょう各小さじ1/4
作り方
- アボカドは種と皮を除き、ミニトマトはヘタを取る。玉ねぎはみじん切り、トマトは粗みじん切りにする。
- ボウルにアボカドを入れ、フォークで粗くつぶす。
- 玉ねぎ、トマト、(A)を加えてよく混ぜる。
- お皿に盛り、クラッカーを添えて完成。
参考:クラシル
アボカドの保存でよくある質問
熟したアボカドの果肉が黒や茶色に変色しているのを見て、気になることはないでしょうか。この変色部分は食べても問題ないのか、またその変色を防ぐ方法についてご紹介します。
黒くなったアボカドは食べられますか?
黒い部分はメラニン色素なので、食べられないわけではありません。少しだけ黒い場合は、その部分を包丁でそぎ取ればよいでしょう。
注意点
- 黒くなったアボカドは、実が熟しすぎている状態なので、本来の味と比べると美味しさが劣ります。
- 腐っているかの見極めは「異臭の有無」です。異臭を放っていたり、白いカビが映えていたりするものは腐っているので処分しましょう。
アボカドの変色を防ぐ方法を教えてください
アボカドが変色してしまうと、風味や栄養価も低下します。アボカドの色が茶色や黒に変わり、見た目が悪くなるのは、酸化が原因です。
なるべく空気に触れないようにするほかにも、アボカドの果肉にレモン汁をまぶす方法が効果的です。
レモン汁に含まれるビタミンCが酸化酵素の働きを抑制し、変色を防ぐ助けをしてくれます。
まとめ:アボカドを正しく保存して美味しく食べ切ろう
デリケートなアボカドは、「熟度に応じた保存方法」や「食べるタイミングに応じた保存方法」を実践することがとても大切です。
賢くアボカドの食べごろを見極めて、熟度に応じた美味しい食べ方を楽しみましょう。
作る料理によってアボカドの硬さを変えて楽しむのも素敵ですね。
フードロスの削減に向けて、アボカドを無駄なく使えるように正しく保存してください。