「いつか使おうと思って冷蔵庫に入れてた豆腐を腐らせてしまった……」「開封した豆腐の保存方法がわからない」
豆腐は、種類ごとに保存の仕方が変わるため、正しい方法を知らなければおいしく食べられません。
実は、豆腐は適切に保存することで、鮮度を保ちながら長期間おいしく味わうことができます。
冷蔵保存や冷凍保存のコツを押さえれば、余った豆腐を無駄にせず、おいしく食べ切れます。
この記事では、豆腐の種類別の保存方法や長持ちさせるためのコツを紹介します。ぜひ参考にして、無駄なく豆腐を活用していきましょう。
豆腐は種類によって保存方法が異なる
豆腐はその種類によって、保存方法が異なるため、適切に保存することで鮮度を保ちながら長持ちさせることができます。豆腐の種類別に、保存方法について詳しく見ていきましょう。
絹ごし豆腐
絹ごし豆腐は、できるだけ冷蔵で保存し、購入後は早めに食べるのがおすすめです。絹ごし豆腐はそのなめらかな食感が特徴ですが、冷凍すると食感が変わってしまうため、冷凍保存はおすすめできません。また、常温で保存することはできないので、購入後は必ず冷蔵庫で保管してください。
木綿豆腐
木綿豆腐は冷蔵、冷凍どちらでも保存が可能です。冷凍する場合は、水分をしっかり切ってから保存すると、解凍後の食感や風味を損なわずに楽しむことができます。常温保存はできないため、購入後は冷蔵または冷凍で保存しましょう。
充填豆腐
充填豆腐は、豆乳と凝固剤を直接パックに充填し、そのまま密封されます。この方法により、空気や水分に触れることがなく、パックごと加熱して固めるので加熱殺菌が行われます。そのため、長期間の常温保存が可能となります。ただし、常温で保存する際は、賞味期限をしっかり確認し、直射日光や高温を避けるようにしましょう。開封後は、冷蔵庫で保存する必要があります。また、充填豆腐は冷凍保存も可能ですが、冷凍すると食感が少し変わることがあるため、認識しておきましょう。
豆腐は常温保存できない
豆腐は、常温保存には向かない、とてもデリケートな食材です。
水分を多く含んでいるため、室温に置いたままにすると細菌が繁殖しやすく、特に夏場などは数時間で傷んでしまうことがあります。
一方で、最近ではスーパーなどで「常温保存が可能な豆腐」も見かけるようになりました。これは無菌充填技術や加熱処理によって、常温でも安全に保存できるように作られた特別な商品です。一般的なパック豆腐とは製造方法も保存条件もまったく異なるため、見た目が似ていても同じ扱いをしてしまうと、食中毒のリスクにつながる恐れがあるので注意してください。
豆腐を水に浸して冷蔵保存|保存期間2〜3日
豆腐を水に浸して冷蔵保存すれば、2〜3日間程度の保存が可能です。豆腐の冷蔵方法は、風味や食感を保ちながら長めに保存する方法の一つです。水分が豆腐に浸透し、乾燥を防いでくれます。
【手順】
- 豆腐をパッケージから取り出し、水に浸すための容器を用意します。
- 豆腐を容器に入れ、十分な量の水を加えます。豆腐全体が水に浸るようにしましょう。
- 水に浸けた豆腐は冷蔵庫の野菜室に保管し、2〜3日以内に消費します。
水に浸けた豆腐は、毎日水を交換して清潔に保つことが重要です。
また、保存する際は、しっかりとフタの閉まる容器を使用し、水漏れを防いでください。長期間保存すると豆腐が水っぽくなり、風味が損なわれる可能性があるため、なるべく早めに消費するよう心がけましょう。
豆腐の水を抜いて冷蔵保存|保存期間1日
豆腐の水を抜いて冷蔵保存する場合、保存期間は1日程度です。豆腐の食感をより固めにし、短期間で消費したい時におすすめです。
【手順】
- 豆腐を取り出し、キッチンペーパーで包みます。
- 包んだ豆腐に重しを乗せて、水分を抜きます。約10〜15分程度で十分に水分が抜けます。
- 水を抜いた豆腐は冷蔵庫に保管し、1日以内に消費します。
水抜きした豆腐は水分が少なくなるため、乾燥が進みやすく、風味や食感が損なわれる可能性があります。また、豆腐の保存中に出た水が容器に溜まらないよう、小まめに水を切ることで衛生管理をしましょう。
豆腐をパックのまま冷凍保存|保存期間1か月
豆腐をパックのまま冷凍保存することで、1か月程度の保存が可能です。冷凍すると、しっかりとした食感に変わり、味が染み込みやすく変化するので、煮込み料理などにぴったりです。
木綿豆腐や充填豆腐は冷凍保存に適しており、冷凍後も食感の変化が少なく、長期保存が可能です。一方で、絹ごし豆腐は冷凍すると食感が特に変わりやすいため、冷凍保存は避けるか、用途に合わせて使うことをおすすめします。
豆腐の水を抜いて冷凍保存|保存期間1か月
水を抜いた豆腐を冷凍保存すると、解凍後の食感がよりしっかりしており、料理に使いやすくなります。また、解凍に手間をかけたくないときの保存方法としておすすめです。
【手順】
- 豆腐を取り出し、キッチンペーパーで包みます。
- 重しを乗せて水分を抜きます。約10〜15分間、水分を十分に抜きます。
- 水を抜いた豆腐を冷凍用の袋に入れて密封し、冷凍庫で保存します。
解凍後、豆腐がよりしっかり食感になるため、特に煮込み料理や炒め物に適しています。また、しっかりと水気をふき取ることで、冷凍後も食感を保ち、解凍したときに適切な状態で調理に使いやすくなります。
冷凍保存した豆腐の解凍方法
冷凍した豆腐は、冷蔵庫での解凍がおすすめです。ゆっくり時間をかけて冷蔵庫で解凍することで、豆腐の食感や風味を保てます。
【手順】
- 冷凍した豆腐を冷蔵庫に移し、約6〜12時間かけて解凍します。
- 解凍後、水分をしっかりと切り、キッチンペーパーなどで豆腐の水気を取ります。
- 木綿豆腐の場合は軽く押して、残った水分をさらに取り除きます。
冷凍した豆腐を素早く解凍したい場合は、電子レンジがおすすめです。600Wで100gあたり1分、300gなら3〜4分、400gなら4〜5分で解凍できます。パックのまま冷凍している場合は、ぬるま湯で5分温めた後、電子レンジで加熱してください。
また、切ったものやつぶしたものなど少量の豆腐なら、流水やぬるま湯で10〜20分で解凍できます。目的によって、豆腐の解凍方法を使い分けましょう。
保存した豆腐の美味しいレシピ3選
豆腐を冷凍すると高野豆腐のように食感が固くなります。冷凍した豆腐は、食感の変化を楽しめて、さまざまな料理にアレンジできます。
この記事では、冷凍保存した豆腐を使ったおすすめレシピを3つご紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 冷凍豆腐の照り焼きステーキ
- 冷凍豆腐で作るそぼろ丼
- 冷凍豆腐で作るふわふわナゲット
冷凍豆腐の照り焼きステーキ
冷凍豆腐を使った照り焼きステーキは、外はカリっと、中はふわっとした食感が魅力の一品です。冷凍することで豆腐がしっかりとした食感になり、照り焼きの甘辛いタレがしっかり絡んでおいしく仕上がります。
【材料】(2人分)
- 冷凍豆腐:1丁(300g)
- 塩こしょう 適量
- 小麦粉 適量
- サラダ油 適量
- ★醤油 小さじ1
- ★みりん 小さじ1
- ★料理酒 小さじ1
- ★砂糖 小さじ1/2
【作り方】
- 冷凍豆腐を解凍し、水分をしっかりと取り、食べやすい大きさに切る。
- フライパンにごま油を熱し、豆腐を両面がカリッとするまで焼く。
- ★の調味料を混ぜ合わせ、豆腐に絡めながら照りが出るまで焼く。
- 白ごまとねぎを散らして完成。
参考:Nadia
冷凍豆腐で作るそぼろ丼
冷凍豆腐はひき肉風にアレンジでき、そぼろ丼にもぴったりです。冷凍した豆腐を細かくほぐして、肉感を楽しみながら、ヘルシーな丼に仕上げます。
【材料】(2〜3人分)
- 冷凍豆腐:2丁(300g)
- 鶏ひき肉:150g
- 生姜(みじん切り):1片
- 醤油:大さじ2
- みりん:大さじ2
- 砂糖:大さじ1
- だし:200ml
- ごはん:適量
【作り方】
- ボウルに水を張り、冷凍豆腐を入れて流水解凍する。約1時間ほどかけてじっくり解凍する。
- 解凍後、豆腐の水気をしっかり切る。両手で軽く押しながら、余分な水分をしぼる。
- フライパンに鶏ひき肉と生姜を入れて炒める。
- ひき肉の色が変わったら、豆腐とだし、調味料を加える。
- 煮汁が少なくなるまで煮詰める。
- 器にごはんを盛り、5を乗せて完成。
参考:デリッシュキッチン
冷凍豆腐で作るふわふわナゲット
冷凍豆腐で作るナゲットは、ふわふわの食感が特徴で、ヘルシーなおやつやおかずとしても楽しめます。豆腐を使ったナゲットは、揚げることで外はカリッと、中はふわっと仕上がります。
【材料】(2〜3人分)
- 冷凍豆腐:2丁(300g)
- パン粉:1カップ
- 卵:1個
- 塩:小さじ1/2
- こしょう:適量
- 片栗粉:大さじ2
- サラダ油:適量
【作り方】
- 冷凍豆腐を解凍し、水分をしっかりと取り、ボウルに入れてつぶす。
- パン粉、卵、塩、こしょう、片栗粉を加えてよく混ぜる。
- 手で一口大に丸め、形を整える。
- フライパンに油を熱し、ナゲットを両面がこんがりするまで揚げる。
- できあがったナゲットは、お好みでソースをつけていただきます。
参考:Nadia
まとめ:豆腐は正しく保存しておいしく食べ切ろう!
豆腐は種類によって保存方法が異なります。適切な方法を試して、鮮度を保ちながら長期間おいしく豆腐を保存しましょう。
豆腐の保存方法をマスターすることで、余った豆腐を無駄なく使い切り、日々の料理に活用してみてください。
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