クラダシチャレンジとは 社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ(通称 クラチャレ)」は、人口減少・少子高齢化により人手不足に悩む地域・農家さんのもとへ、地方創生やフードロス問題に興味がある学生やクラダシスタッフを派遣するプログラム。一次産品の収穫をはじめとした農業体験により、フードロス削減を目指します。参加者は、現地での農作業や現地の方との意見交換を通して、地域の現状や課題など座学では得られないたくさんの学びを得られます。 |
概要
第52回 社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」in 愛媛県八幡浜市
開催期間:2025年3月11日〜3月17日
参加人数:学生3名
開催の背景
2022年12月8日に株式会社クラダシは、愛媛県八幡浜市と愛媛銀行の3者で、食品ロス削減と特産品のPRに向けた連携協定を締結いたしました。
【活動内容】作業の詳細
小林果園さんのもとで、だいだいの木の植木作業と柑橘の箱詰め作業を体験しました。植木作業は重労働で大変でしたが、今までは捨てられてしまっていた花から精油をつくる可能性を模索するための作業で、未来のための新しい取り組みに大きなやりがいを感じることができました。箱詰め作業は全て手作業で行いました。私たちが普段購入している果物には、農家さんの思い、苦労がつまっているということを改めて感じられる貴重な機会になりました。また、ジュース加工工場を見学させていただきました。すりつぶした柑橘を冷凍保存しておくことで、柑橘の収穫ができない時期でも、注文があった時に解凍し、製造・販売することができると分かりました。また、柑橘類の精油を使ったルームスプレー作成体験を通して、柑橘の花をも無駄にせず利用することでとれる精油の活用方法を学ぶことができました。
【活動内容】意見交換会
八幡浜市長である大城市長に表敬訪問しました。私達の言葉を頷きながら聞いてくださり、今後に向けた温かい言葉もいただきました。その後は愛媛銀行さんの講座を受けました。愛媛銀行さんの環境や社会に対する取り組みを伺ったと同時に質問にも一つずつ丁寧に答えていただき、非常に充実した時間となりました。
また、宿泊先であるコダテルの会員さんと交流しました。私達が八幡浜市を訪れて感じたことを伝えるとともに会員の皆さんからは八幡浜市に住んでいて感じる魅力やみかんを栽培する中でおきているフードロスについて教えていただきました。実際に住んでいる方々の意見を聞くことができた貴重な機会でした。
【活動内容】施策提案の詳細
愛媛県八幡浜市を1週間訪れ、感じた課題としてみかんを加工したものは多くあったが、生のみかんを食べる機会が少ないと感じました。また、中高生の遊び場が少ないという2点の課題が上がりました。この課題を通して、規格外品の生のみかんを食べてもらえる機会を増やすために月1のイベントの開催を行い、売れ残りや規格外品のものを販売する提案を行いました。中高生の遊び場が少ないという課題に対しては、中高生が楽しめる娯楽施設を提案しました。この2点の提案を通して八幡浜市の魅力を高めていくことができると考えました。
参加者の声
クラダシチャレンジに参加したことで課題に対して自分たちは何ができるかを考え、実際に行動に移す大切さを学びました。小林果園さんではみかんの花が利用されずに捨てられているという現状に対して使用事例がある北アフリカ諸国へ視察に行き、研究しながら日本での活用方法を模索していました。高野地フルーツ倶楽部さんでは糖度や形で基準に満たなかった柑橘類が捨てられてしまうという現状に対してマーマレードにすることで廃棄を減らし、新たな事業につなげていました。捨てていることを当たり前にせず、自分たちなりの方法で新たな価値を生み出そうと挑戦している姿が非常に印象に残っています。自分たちの仕事に責任をもって取り組んでいるからこそ、できることだと感じました。小林果園さんや高野地フルーツ倶楽部さんの姿を見たとき、現在起きているフードロスや人手不足の問題に対して「私には何ができるだろう」と考えるようになりました。フードロスや人手不足は簡単に解決できる問題ではありません。しかし、「私には何ができるのか」を考え続けることで社会における私の役割が見えてくると思っています。
【大学2年 肥後慧那】
今回、八幡浜市での7日間を通して、当たり前を疑い、今ある現状に満足しない姿勢について学ぶことができました。小林果園さんは、柑橘のジュースへの加工、冷凍みかんの製造など、確立された製品があるのにも関わらず、新たに柑橘の花の精油を抽出することで広がる可能性について模索していました。高野地フルーツ俱楽部さんは、糖度、形など規格を外れた柑橘を無駄にせず、生かすために、手作業でマーマレード作りを行われていました。たくさんのマーマレードは作れない、しかし、心のこもった製品をという姿勢を直接感じることができました。この経験を通して、現状をより良くするためには挑戦が必要なこと、目には見えない、しかし確実に存在する消費者のことを考えた製品づくりを学ぶことができました。この学びを、普段の生活や自分の将来に、自分なりの形で活かしていこうと思います。
【大学2年 加藤愛惟】
活動レポート詳細
この記事でご紹介したクラチャレをもっと詳しく知りたい方はこちら!より詳細な活動レポートをご覧いただけます。
クラチャレ&クラチャレふるさとだより
Kuradashiでは、クラチャレをきっかけとする商品「クラチャレふるさとだより」を販売しています。日本全国の地域経済の活性化や特産品の魅力発信を実現したい。「クラチャレふるさとだより」は、そんな思いで生まれた商品です。
商品の収穫・梱包をおこなうのは、社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」の参加学生たち。 地方創生を志し、強い思いでクラダシチャレンジに参加するメンバーです。
「クラチャレふるさとだより」の購入によるクラダシ基金への支援が、また次のクラダシチャレンジにつながります。