実は、日本で発生しているフードロスの半分が家庭で生じているって知っていますか?
Kuradashiでは、食品の保存や管理の豆知識、お買い物や料理に関する小ネタなど、家庭でのフードロスを削減する「生活の知恵」を「フードコツ」と呼んでいます。
家庭でのフードロスを削減するには、「フードコツ」の実践が必要不可欠!だけど普段の食生活の中で行動に移すのは難しいですよね…。そこで、今回はフードコツを日々の生活の中で実践するKuradashiアンバサダーが実際にフードコツを実践する中で見つけた“フードコツのコツ”をご紹介していきます!
目次
今日のKuradashiアンバサダーさん
今回フードコツを実践してくれるのは、Kuradashiアンバサダーのれーれさん。賃貸マンションで愛犬との二人暮らし(一人と一匹暮らし)を楽しむ、お料理大好きなアンバサダーさんです。
そんなれーれさんはお料理を楽しむだけでなく、市が進める生ゴミ削減キャンペーンにも積極的に参加中。生ゴミを堆肥化するコンポストを試すモニターを務めているんだとか。
今回は、そんなれーれさんが取り組むフードコツ「ゴミが出てしまったら、コンポスト。」の実践風景をお届け!生ゴミを堆肥にリサイクルすることで、どのようにフードロス削減につながっているのか一緒に見ていきましょう!
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そもそもコンポストとは?
もともと「コンポスト」とは、植物を育てるための堆肥のこと。最近では、家庭の生ゴミを堆肥に変えるための道具や仕組みも「コンポスト」と呼ばれています。
例えば、料理中に出る野菜くずや食べ残し、落ち葉などをコンポストに入れると、微生物たちがそれを分解して、栄養たっぷりの堆肥を作ってくれます。 種類によって少し手順は違いますが、基本的には「入れる→混ぜる→待つ」だけで、ただ捨てるだけだった生ゴミが立派な堆肥に変身しちゃいます。
コンポストを始めるとどんな良いことがあるの?
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ゴミの量が減る!
コンポストを使うと、生ゴミの量が減るので、ゴミを捨てる回数も減ります。たくさんの人がコンポストを使えば、日本全体でゴミ処理のコストを大幅に減らせるんです。ゴミ袋代の節約になるのもちょっぴり嬉しいかも。 -
環境に優しい!
生ゴミは水分が多いので、焼却時にはたくさんの燃料を使い、たくさんの二酸化炭素を排出してしまっているんです。でも、コンポストにすればその心配なし。エコな暮らしを始めることができます。 -
栄養たっぷりの堆肥が作れる!
出来上がった堆肥はお庭やプランターでの家庭菜園にぴったり。化学肥料に頼らずに植物を元気に育てることができます。「コンポストで作った堆肥を使って野菜を育てる→食べる→出たゴミをコンポストに」というエコなサイクルを作ることができます。
それでも、「都市部ではさすがに使えないのでは…?」「においや音はどうなの?」「色々手間がかかるんでしょう…?」と気になりますよね。実はコンポストには様々な種類があり、マンションのベランダで使えるものや電動で楽に堆肥に変えてくれるものもあるんです。
今回紹介してくれたKuradashiアンバサダーのれーれさんも賃貸マンション在住とのこと。早速れーれさんのコンポストをみてみましょう!
れーれさんのコンポストを拝見
れーれさんのお宅にあるコンポストはトートバッグ型コンポスト(LFCコンポスト)。 このコンポストは屋根のあるベランダさえあればマンションでも気軽に始めることができるんだとか!
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早速コンポストでフードロス削減してみた
この日コンポストに入れるのはたくさんの傷んだキウイ。 というのも、段ボールいっぱいのもぎたてキウイをもらったところ、熟すのを待っていたら一部にカビが発生してしまったんだそう。 どんなに気をつかって食材を管理していても傷みや腐食は発生してしまうもの。特に大量にフルーツを購入したときに一気に食べきなかったり保存方法に悩むのはあるあるですよね…!
冬は外気が冷え、生ゴミを堆肥に変化させる微生物のはたらきも落ち着く季節。 そんな時は、日の当たりやすいところに置いておいたり、味噌漬けに使っていたお味噌など水分を含むものを投入したりすればOK!
次第にコンポストの中身に変化が生じます。キウイを入れてから1週間ほどは、袋の外まで酸味のある香りが漂っていましたが、2週間が経つと、ほのかに香る程度に。袋の中を覗いてみると、あんなに大きかったキウイのかたまりもすっかりコンパクトになっています。微生物の分解パワーに驚かされますね。
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袋の中には、白っぽい丸いものがちらり。それはなんと、以前入れた焼き魚の目の周りの部分なんだとか。こういう発見もコンポストを使う楽しさのひとつかも!
後日談|完成後の堆肥
グレーのバッグで微生物たちがしっかり生ゴミを堆肥に変えてくれたので、緑のバッグに完成後の堆肥を移動。
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こんな感じですっかり堆肥になりました!
バジルが伸びきったのでお水につけて根っこを生やしてから、堆肥に植え替えました。
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うっかり出してしまったフードロスもバジルを育てる栄養に大変身!それはさながら、自分が食べられなかったご飯を代わりにバジルに食べてもらっているかのよう…?
今回の“フードコツのコツ”!
今回見つけた“フードコツのコツ”はこちら!
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フードロスを出してしまったときの最終手段をもっていれば、”うっかり”のときも安心!
意識してフードロス削減の取り組みをしているつもりでもうっかりロスを出してしまうこともあります。そんなときにコンポストがあれば、そんな生ゴミすらもベランダ菜園の肥やしにできるので嬉しいですよね!
ここまでくると生ゴミを捨てることすら「勿体無い」と感じるようになるかもしれませんよね!
ぜひ、みなさんもフードコツ「ゴミが出てしまったら、コンポスト。」を生活に取り入れてみてくださいね!